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ときどき雑記2007年d

2011年以降
2010年以前
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09年 09年1/4 09年2/4 09年3/4 09年4/4 10年 10年1/4 10年2/4 10年3/4 10年4/4
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■工作二つ・・・2007・12・29
今日は一日に工作を二つ作りました。
一つはノートパソコンを膝の上で使うときの下敷き。暑いシーズンは特に膝が熱くなってしまうのでPCの裏側の排気と太ももへの断熱に考慮したものです。私のノートPCのファンは表と裏から吸気して側面に排気するようになっていますが、下敷きが裏からの吸気を阻害しないように気をつけました。今PCをその下敷きに乗せて使っています。

もう一つは例によってコントラバス関係のものです。今は内緒にしておきます。これで良いのか、他に加えるアイデアはないのか十分に使って効果を確かめてから公開します。この仕掛けは他に実例を知りません。昨日このアイデアを形にして使ってみましたが、その反省に基づいて今日もう一度最初から作り直しました。手応えはありそうです。

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■ヤモリ・・・2007・12・28
年末のお掃除で練習室の家具や敷物を除けて雑巾掛けをしていたら、敷物の下から生まれて程ない大きさの干乾びたヤモリが出て来ました。下に居るのを知らずに踏んづけたのでしょう。弦楽器のF穴の形にくねって両手を広げとても可愛らしい姿です。樹脂の中に閉じ込めてお守りにしたいくらい。ヤモリが家にいると幸せが来るという言い伝えがあるそうです。それでなくても稀に壁を這っているのを見掛けますが、ちっともイヤじゃありません。

青大将が古い家や倉庫などの梁に棲みついていると、昔の人は追い出す事はしませんでした。ネズミなどを捕食するし、おとなしいので家の守り神的な存在とされていました。

ヤモリもきっとそうなんでしょうね。調べると分相応の虫などを捕食するそうですから小さなゴキブリなどは食べてくれているのかも知れません。知らずとは言え、ごめんね。

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■総合ソフト購入・・・2007・12・27
会社で建築の総合ソフトを購入したようです。設計からプレゼン・積算などが一筋の流れで出来るものだそうです。

つまりは私が作った幼稚な見積(兼原価計算・資材積算)ソフト、建築確認ソフト(これは他人が作ったものの改良版)、構造強度計算ソフトなどは御用済みになってしまいました。かなり時間をかけて改良を重ねたので愛着はあるのですけど、従来は設計を変更した時にはそれら複数のソフトに同じ訂正をしてやらなければならないのに引き換え、総合ソフトなら一箇所訂正すれば全部が右へならえするので手間が掛からない上に間違いが飛躍的に減るという、その価格に見合う美点があります。

これで私の簡単ソフトは短い命を終えますが、でもソフト制作の入り口に立った当時に、単に加減乗除とその合計をするソフトだと思っていたエクセルという計算ソフトの可能性の大きさ素晴らしさに驚き魅了されました。今後はソフトを作るチャンスがなくなると思うので、その意味ではちょっと残念。

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■あるサイト・・・2007・12・26
ストラッドというすごい名前の弦楽器店があります。そのサイトのQ&Aコーナーをもう1年以上前から時々覗いています。 主にバイオリンが話題で、コントラバスの質問はなきに等しいのですけど、参考になるのでお気に入りに入れています。

何人ものこだわりを持つ博識が書き込みをするので時にはかなり激しい人間模様が展開されているようですが、書込みが多くて動きのあるサイトです。

すこし前ですが、リンク集にそのサイトを一方的ですけど載せました。

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■鉢づくし・・・2008・12・23
もう20年以上前の事でしょうか、縁日で「金の成る木」という親指くらいの植物を貰いました。それが今では大木の風格を蓄えた鉢が三つにも成長しています。本当にお金が成るのだったら贅沢なことです。

我が家には「幸福の木」というのもあります。工事をしたお客様が、良かったら持って帰りませんかと株分けして下さったものです。現在その孫が我が家の玄関の鉢におさまっています。

もっと古い木もあります。昔足繁く通っていたスナックのママさんから貰ったベンジャミンで、長い間我が家の居間の真ん中に鎮座していました。事務所を新しくした時に賑わいの為に長期出張させていましたが、少し勢いがなくなったのでもう一度手元で養生をさせます。これは貰った姿のままですからもうお爺さんでしょう。

そうそうもっと古くて30年くらい我が家に居る鉢もあります。当地に転居したばかりの頃、近くの女子短期大学の学園祭で買って帰ったカポック。当時は珍しい木だったです。これもその孫が小さい鉢になって命永らえています。

鉢に限らず、そんな風に年齢を重ねると家には古いものが溜まって行きます。愛着のないものはいつの間にか去ってゆきますから結局思い入れのあるものが篩(ふるい)の中に残る事になり、そんなものに囲まれた生活は悪くありません。

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■加湿器小文UP・・・2007・12・21
湿度計を18日に入手し、作ったばかりの加湿器をテストした結果、どうやら合格のようなので小文をアップロードしました。「工房」の「演奏者の為の工作室」にあります。

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■加湿器の製作・・・2007・12・17
冬になれば建具を閉めて暖房しますね。我が家の楽器練習室は空気を完全に閉め切る事が出来るので暖房すればかなり湿度が下がります。湿度が下がり過ぎると楽器に良くないので以前から気になっていました。

先日ふと加湿器を作ろうと思い立ちました。それは電気を使わないタイプなので作るのが容易で安く上がります。

仕掛けをご説明しますと、洗濯物を室内に干すのと同じ。それでほとんど理解して頂けると思います。一応頭の中でおおまかな構造を考えてから百円ショップに行きました。その店で使えそうなものを見掛けると今度はそれを使う為に好都合で役に立つものを探すという手順で、百円ショップとしてはちょっと大きいそのお店で材料は全部まかなえました。

既に作って使っていますが、空気がこれまでと違って潤って来たような気がします。でも実際はどうなのかを実証したくて湿度計を注文しました。湿度計もそれでOKですよと言ってくれたなら公開しましょう。

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■仮名手本忠臣蔵四段目扇ヶ谷塩冶館の場・・・2007・12・15
今日は人形浄瑠璃で仮名手本忠臣蔵を長時間掛けてやっていました。たまたま私が見たのは四段目扇ヶ谷塩冶館の場で、殿様が切腹する場面でした。人形も語りも浄瑠璃三味線も動きが少なく、それが切迫感緊迫感無念の心をいやが上にも盛り上げる趣向のようです。それだけに、なまじの修行ではこれを演じられないのではと思いました。

素人なので、洋画のように字幕を見ながらでないとどう進んでいるのか良く理解出来ないのですが、でも凄い!

特に心に残ったのは二つ。 一つは浄瑠璃三味線の音。それでなくても低くてはらわたに沁み透るのが浄瑠璃三味線ですが、切腹の時が迫る場面で万感のこもった一撥(バチ)ベーン。そして長ーい長い沈黙の後に又一撥、ベーン。更に長い沈黙、そして又同じ音程でベーン。
この間で語りはなく音は三味線だけ、しかもこんなに少ない音がたった一つの音程で、こんなに長い間隔で演奏される。それでもって表現している感情のすさまじさ。こんな舞台芸術が他にあるのかしらんと思えました。

もう一つはこの場の最後。幕の降り際に、主君を密葬した帰り道(でしょうか?)の家老由良の介が1人暗い道で言葉にならない言葉を挙げるのです。一声。来るべき次の言葉は発せられず、幕。

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■今年の字・・・2007・12・13
日本漢字能力検定協会が一般から募集して決定された、今年を象徴する漢字は「偽」だそうです。 やっぱりマイナスイメージの字なのですね。でもこの字を見た私の感想は、「うーんちょっと違う」です。どう違うか。

例えばコピー機でお札を精密コピーするとします。これは「偽」です。単にその物質が本物ではない状態でそこにあると言うことです。それだけなら誰も被害を蒙ることはありません。

これを深夜コンビニで実際に使って不正に利益を得ようとすれば、「偽」に「意思」が加わって「動き」が出ます。その状態を一字で表せば「欺」です。

残念ですが、今年はそちらの字の方が似つかわしいですねぇ。

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■富士の雪・・・2007・12・12
田子の浦ゆ打ち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ

風呂にゆったり入っていてふとこの歌が思い浮かび、次の瞬間ちょっと変なことに気付きました。

田子の浦の海岸から出て(出航?)はるか富士山をふり仰いでみれば白い頂上に雪が降っていることよ。とこんな下手な訳で良いのでしょうか。白い富士山といえばそれに似合うのはピーンと張り詰めた冬の青空、ことさら白いと歌い込んでいるところを見ればそんな青い空をバックにしているのでしょう。詠んだ場所は海岸あたりなのですから歌全体からは空が晴れて広々とした景色の印象をうけます。

でも、「降りつつ」なのでこれは現在進行中の出来事なのだと解釈するのが自然でしょう。富士に雪が現在進行形で降っているのならそもそも雪雲で遮られて全体が見えもしないか、仮に山裾が見えていたとしても景色全体は灰色ですよね。もしそうならきっと全く違う感興を詠むはずです。

つまり大きな矛盾を抱え込んだ歌、すなわち実際は見てもない景色を想像上で詠んだものと思えたのです。この歌を知って以来ながーい間これに気付きませんでした。

早速ネット検索。山部赤人の和歌として「田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」ともあります。この表現は直裁的なのでたぶんこちらが誰かによってアレンジされる前の元歌だと思いますし、これなら降雪は過去形のようなので矛盾は起きません。しかも首掲の「白妙の富士の」なら「の」がダブっているので言葉を研ぎ澄ませた感じを受けませんけどこちらは大丈夫。

夜の間に雪が降った翌朝などの透き通った空は、新雪をうっすら青く染めて素敵ですね。

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■静か・・・2007・12・8
Yahoo掲示板で弦楽器の欄を長い間「お気に入り」に入れていて、思い出したときに閲覧していました。 何年も前ならトピックはいつも混み合っていて新しいトピックはなかなか立てられなかったようでした。 それがいつの頃からか空きが目立つようになってはいましたが、久し振りに覗いてみるとトピックはたった6個、目を疑いました。

そういえば全般的にweb熱は下がり気味の感じを受けます。

それが良い事なのか悪い事なのかは何とも言えません。お喋りは実際のお喋りにしてもネット上のお喋りにしても良い面と悪い面があるように思います。良い面は勿論他人と意思疎通が図れるということで、社会的存在である以上これは良い悪いを通り越しているとも思えます。悪い面は孤独に浸るのが怖くなること。対人関係から一時離れてする孤独と自省からとても多くのものを引き出せると思うのですが、ネットですとかケータイとかを多用して自分自身と対決する時間を持たずに過ごせてしまうのはどうなんでしょう。だからひょっとしたらこれは良い事なのかも知れません。

web上が静かになっている事から、こんなお話に結びつけるのは飛躍のし過ぎですね。

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■凋落・・・2007・12・5
経済協力開発機構(OECD)発表では57の国・地域の15歳男女40万人への学習到達度調査で日本の学生は目立った学力低下を示しているそうです。

以下引用;
「詰め込み教育からの脱却を狙った「ゆとり教育」で育った世代で、日本が最も得意としてきた理数系で世界のトップレベルから転落したことは、今年度末に改定予定の次期学習指導要領に影響を与えそうだ。 」

トップからの脱落ではなくてトップグループからの脱落です。従来、平均的な日本人が真面目で勤勉であった事を社会背景として、教師・生徒共に同じように勤勉であった結果世界の中でも優秀だった学生ですが、教育関係者を含む日本全体が勤勉である事を止めれば優秀でなくなるのは順当です。

この凋落に歯止めを掛けたいと思う時、何をどうして行けば良いのでしょうか。今後展開される議論の赴くところを見つめたいと思っています。

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■国際野球試合・・・2007・12・3
昨夜の長時間に亘る野球のオリンピック予選、日本韓国戦は点数も4対3と動きのある緊迫して面白い試合でしたね。

特段の感想が二つ。一つはルールの改正提案。デッドボールの場合において、回避動作をしない打者は出塁出来ず、単に投手のカウントが一つ悪くなるだけとする。球に当たりに行くようなアドレナリン出過ぎバッターの選手生命を損なわない為に必要な措置だと思います。これから野球にも国際試合が増えるようなので是非取り入れたい規則です。

もう一つは、9回のクローザー上原投手の姿。ぎりぎり場面なのに生き生きとした投球。新人の頃、四球を命じた監督の判断にマウンド上で涙を流した彼と重ね合わせてすごい男とは彼の事だと思いました。

良い事も悪い事も、何にしても野球の国際試合は国内のリーグ戦とは別物ですねぇ。

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■引っ越し第2弾〜〜2007年12月2日
このサイトは11月上旬にホームページスペースを引っ越ししたので、訪問される皆さんにご迷惑をお掛けしつつURLが変わりましたが、先日仕事のHPも同じように引っ越しさせました。どちらのHPも画像が増えて肥満体になって来ているのでその対策です。

ヤドカリが体のサイズに合わせて巻貝を選ぶようなものです。いや、どちらかと言うと子沢山になってそれまでの借家が手狭になった上に生活まで苦しくなり、広くて家賃の安い郊外の家に転居するようなものかな。

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■新・バスの構え方UP〜〜2007年11月30日
バスの構え方について新しい小文をUPしました。バシスト控え室のコントラバスの構え方をご覧下さい。

4ヶ月前に構え方の小文をUPしたすぐ後で今の構えのアイデアが浮かんだので、良い加減なアイデアで書いてはいけないと自省し、世間を騒がせた罰に4ヶ月間自分自身の様子を見ていたのです。(世間は騒いでいませんてば)

前の小文UPに当たっては長い間しっかりアイデアを温めたつもりだったのですけど、気が変わるタイミングが悪過ぎました。

今回UP予定を1ヶ月遅らせて満を持して(?)アップロードです。

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■もみじ真っ盛り〜〜2007年11月29日
昨年の同じ時期に我が家のもみじは植えて以来30年弱、初めて色づきが良いと褒めてやりました。今年のもみじは更にその上を行く見事さです。枝々すべて鮮やかな緋色。

もみじに口が利けたなら、我が世の春と言うでしょうか。

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■卑怯〜〜2007年11月27日
昨日の続き。日帰り入院ならちょっと位は本が読めるだろうと読みかけの「国家の品格」をもって行きました。

昼からはほとんど何もすることがなくて本が読めましたが、残る後半を読んでいると卑怯についてのくだりがありました。

私の子供の頃「卑怯」は恥ずかしいことでした。それも大人が子供に教えるのではなく、子供同士がお互いの大事な了解事項として遊びの中で生きていました。

自分より弱いものをいじめるのは卑怯、自分だけが得をするのは卑怯、自分を他人より有利な状況に置く不公平は卑怯。ちょっとでもそれから外れると皆から「卑怯」の大合唱を受けます。

その著者も同じような考えを述べているのでとても近しく感じて、どんな人かと略歴を読めば、果たせるかな同い年の昭和18年生まれでした。

あれから50年余り、卑怯を恥じるのは廃れつつあるようですね、大人からも子供からも。。。うーん、惜しい。

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■席譲り〜〜2007年11月26日
今日は4年前に受けた手術の定期検診で日帰り入院、車を運転して来ないでという指示のもと、電車で往復しました。

帰りの電車は下校時間なのでしょう、高校生が乗っていて結構混み合っていました。で、立っていると前の男子高校生がすっと立ち上がって席を譲ってくれました。一瞬まごつきましたね、初めてでしたから。

えっ、その一呼吸置いてからやっとお礼の言葉が出てきました。彼はすっと離れて行きましたが、やがておばあさんが座っている私の前に立ちました。高校生が向こうに行ったのを幸い、おばあさんにその席を譲りました。

高校生の美しい配慮を、立派で有り難い行動だと愛でつつも、まだ譲られる席に私の年齢はふさわしくないので正直言えばお尻がむずむずして座り心地は良くはなかったのです。

でも嬉しく思いましたね、若者の道徳心、まだ捨てたもんじゃないぞ。

その反面、それからの私の行動、子供じみていました。そうして立っている間じゅう吊革につかまらず、二本足でバランスを取り続けたのです。ついでに精神のバランスも。

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■サイトの評価替え〜〜2007年11月22日
丸7年間使い続けたプロバイダを変更した為にこのサイトはワード検索順位が落ちるのは解っていましたが、いつどこまで落ちるかを見守って来ました。

11月12日に旧サイトのコンテンツを削除して以来、今日10日間のタイムラグの後に動きがあり、Yahooでは「コントラバス」での検索順位を5位から新サイト評価を一挙に328位まで下げていました。新旧でコンテンツそのものは変わっていませんからプロバイダを変更した為にこのサイトの信頼性をほとんどゼロから再出発させたと言う事でしょう。googleでは今でも6位は変わっていませんが、googleの評価替えは遅いようです。

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■グルメ〜〜2007年11月21日
何でもフランスのグルメ団体が世界中の料理店の格付けをして、そのランクを本にしているそうで、東京のそんな高級料理店は数と質において世界のトップランクなんだそうです。

最高の三つ星ランク店はわざわざ旅行をしてまで食べに行く値打ちがあるという事のようです。

ふーん、食べるというのはそんなにご大層なもんなんで? 私ゃそんなものに踊らされる種類の人間じゃございませんが、こんな私がこの世に生息していてもよござんしょ?

私は自宅で三度三度の食事が出来ればそれが最高です。

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■国家の品格〜〜2007年11月20日
我が社の社員が「国家の品格」という本を私に貸してくれまして、今それを読んでいます。やっと半分読んだ程度ですが、どうやら現今の社会に行き渡っている「常識」に向かって警鐘を鳴らし破壊しようとしている本のようです。ある意味危険であり、同時にある意味目を洗われる内容で、面白く読み進んでいます。ちょうど2年前の発刊のようで、以前かなり話題になりましたから私は遅れていますね。

選挙民は全体として遠目で見た時には常に正しい判断をする(2007/7/30記)という私の考えに対し、彼は三権も結局世論によって目を曇らされており、そしてその世論はマスコミによって操作されている(つまり偏っているのでよろしくない)と主張します。どうやら彼は選挙民の判断もテレビのパーソナリティなり解説者なりによって操作されていると考えている模様です。

ところが私と全く同じ視点に立つ部分もあります。59ページから60ページに掛けて「論理の鎖は危険だ」を説明する為に、小学生に英語教育を施す論理の鎖が持つ間違いを挙げています。この部分は何から何まで私の主張(2005/10/13〜14、2007/10/28記)と路線を同じくしています。

薄いこの本のあと半分、パソコン画面は苦手でないのに本の活字を追うのは疲れる私が読み終えるのはいつでしょうか。

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■紅葉名所の比較と提案〜〜2007年11月18日
今年は豪華な事に紅葉狩りを先日の山口県長門峡と地元中津の深耶馬溪の二箇所でやりました。 その二つでは景色の趣がかなり違うのですが、それは措いても観光客の動き方が決定的に違う事に気付きました。

長門峡ではほとんどの人が歩きます。老人も子供も、少なくとも2.5キロ程度先の中間点にある茶店までは歩くようです。つまり往復5キロくらいは小刻みで急なアップダウンの細道を観光客は決してのんびりとではないスピードで歩いていました。多分この道は狭いのでゆっくり歩いては後ろの人に迷惑を掛けるとのプレッシャーが掛かるのでしょう。

ところが耶馬渓では渓谷を歩く人がほとんど居ません。渓谷入り口の駐車場に車を置くとその先は道沿いに茶店が延々と続いていますが、皆さんそこで食事をしてお土産を買い、目の前の屏風のように切り立った断崖を眺めると後は一番奥の茶店あたりの紅葉を愛でてお終いにするようです、そこから渓谷美が始まるというのに。駐車場からは往復距離でも500mくらいでしょうか。渓谷沿いの道は平坦で歩きやすいのですが人道が途中でなくなって車に身を晒しながら歩かねばならないという大きな問題を抱えているのが原因だと思われます。私達夫婦のように渓谷の一番奥にあるトンネルまで往復5キロ弱程度を歩けば道程2/3は人に出会いません。

もし渓谷からちょっと離れたルートに車専用のトンネルを掘り、現在の車道は歩きの観光客に解放するなら人が歩む道としては十分な広さなので耶馬溪は最強の紅葉名所になって今の倍以上の観光客を集める事が出来ると思いますよ。それでなくても最盛期には交通渋滞が起きるくらいですから人出は凄い事になるのではないでしょうか。観光客はどこにも負けない渓谷美と紅葉を延々とゆっくり堪能出来るのです。

この案を行政が採用すれば経済効果抜群という事で提案者である私の記念像が建立されたり。。。しませんよね。そもそもそんなに突飛な発想ではないでしょうし。

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■第2号コントラバスキャリーカート〜〜2007年11月17日
新コントラバスキャリーカートをUPしました。前作はたまたま持っていたカートをコントラバス用に改造したのですが、今回はコントラバスの為に良さそうだと思って購入したので出発点から既に前作とは差がついています。

物を作るには、ほとんどの場合お手本を見て作るのではありませんからどんな材料を使ってどんな構造にするかを考える時間の方が長くて、実際の作業時間はそれに比べてずっと短いです。今回もカートが手元に届いたのは10月はじめ、だいたいの構造を決めるのに暇が掛かり、着手は11月に入ってから。楽器受け台の側板を2度失敗しましたから製作に手こずって日数は1週間以上掛かりました。

最近の物作りでは手抜きをして図面を描きませんから、かなり出たとこ勝負になってしまい、今回のように作り直しの危険が伴います。

とはいえ、悩んだり失敗したりを含んでそんな全てが私の楽しみなのです。小文はトップページの赤色セル「コントラバスキャリーカートの製作」からお入り下さい。

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■離煙は6年目突入〜〜2007年11月13日
私の離煙(たばこを遠ざけること)は丸5年を超えました。風邪ひきのような声になったのでお医者に行ったところ声帯に異物が出来ていました。アドバイスに従ってしばらく煙から離れることにしましたが、そんな軽い気持ちが良かったのでしょう、そのままたばこを吸わないで今に至っています。

この5年の間に3度たばこを吸っている夢を見ました。

最初は”えっ何で?”と慌てて夢の中ながらもみ消しました。二度目は”折角だからこの一本全部吸ってしまおう”と思いました。三度目にはポケットの中に箱があって既に何本か吸った形跡がありました。

夢は起きれば忘れるものなのにこんな夢は全部覚えています。そしてその夢はだんだん過激になって来ていますが、現実の私は強く吸いたいと思ったことはありません。心強いことには、仮にすぐそばでたばこを吸われても気持ちは動じませんから多分もう吸うことはないと思います。

もう何度もここで言及していますが、今たばこを吸っている人は社会からあまりに阻害されているのを気の毒に思いますよ。法律で犯罪と決められていないにも関わらず、まるで犯罪者であるかのような不当な扱いを受けていると思います。いっその事麻薬並に犯罪にしてしまえば吸う方の気持ちもすっきりするでしょうに。その時は違法になりますから深夜隠れて吸う事になるか、またはアンダーグラウンドに煙草窟なるものが出来て繁盛するでしょうか。

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■長門峡とコンサート〜〜2007年11月11日
山口市の奥にある長門峡へ紅葉狩りに行って来ました.景色はおおらか,男性的.最大の長所は渓谷に車が入れないこと.従って排気音が聞こえず,流れに沿って設置された遊歩道以外には人手の入っていない渓谷美に浸れます.その裏腹になっているちょっと困った事は全長5kmの中程にある茶屋以外の途中ではトイレがないこと.

途中にとても面白い滝(?)を見付けました.木々に覆われた薄暗い崖の上から遊歩道へ2mくらいの幅をもって水がしたたり落ちてくるのですが,崖にはコケがびっしり生えているので,落ちてくる水は水量が少ない事もあって流れではなくて無数の粒になってコケの上をころころと幕のような広がりをもって転がり落ちてくるのです.見た事もない素晴らしい眺めでした.そこは散策マップに載っていず現地に案内標識もないせいか,足を止めて見る人もいなかったので狭い滝壺(?)に陣取って堪能するまで見上げました.

夜は山口市でコンサートを鑑賞.18年前に賛助出演をしたことのあるサークルですが,指導者を含めてアマチュアばかりで運営される音楽団体としては最上質の大人の響きに成長していました.

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■HP転居ご案内〜〜2007年11月9日
いささか唐突ではありますが,トップページでご案内しているようにホームページを移転させます.実は既に新URLを使ってアップロードは済んでおります.

URLは;
http://b3a4s4s.web.fc2.com
です.

しばらくは新旧のサイトを同じ内容で運用しますが,新サイトへロボット検索が入ったらこちらの旧サイトはファイルだけ残して内容を抜きます.

旧サイトの完全消滅は来年1月末あたりにしようと思います.

ご迷惑をお掛けしますが,どうぞよろしくお願い致します.

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■完成間近〜〜2007年11月8日
今コンテンツに加える予定のものは幾つかありますが,新しいコントラバスキャリーカートがやがて完成しますので,完成次第アップロードします.

ほとんど9割方できあがっているのですが,運びやすく楽器の脱着が簡単で立たせた時の安定感がありしかも飛行機に乗せるときに簡単な分解をして航空会社が用意するバスケースに楽器と一緒に入れる事が出来る,という良いことばかりのキャリーを目指しました.

残念ながら元にした市販の荷物キャリーカート(10月11日ご紹介)が一部鋳物なのもあって重量はどうやら前作より2kg以上は重くなっていると思います.

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■サイト誕生日〜〜2007年11月6日
このサイトは今日7回目の誕生日を迎えて8年目に入りました.

ときどき雑記を何日かごとに書くのはもう生活の一部になっていて,感じたことを文章にまとめ,写真用語で例えれば「定着」させる作業は私自身楽しみにしています.文章は出来るだけ事実の羅列に止まらないように心掛けてはいますが,それはどちらかと言えば努力目標と言った方が良いようです.

音楽小物を自作するのも楽しんでやっています.実際にのこぎりを使うのも楽しいし,次の工程はどうすればスムーズに作れるかをぼんやり頭の中で考え続けるのも同じように楽しいことです.職業として建築に関わってはいるものの,私は大工や塗装工などの職人として現場仕事をしたことがありませんし,職人さんから教えて貰ったこともありませんから物を作るのは純然たる趣味の世界です.持っている道具もアマチュア用の安くて簡単なものばかりですからなかなかきれいには作れないのが残念ですけど...そんな作品のご紹介もいつのまにか定番コンテンツとなっています.

コントラバスの演奏そのものに関するコンテンツとしては練習日記というコーナーもそれに当たりますが,これはもう長い間増えていません.練習をしてはいますが,はかばかしくありません.来年に向けてとても大きな課題を抱え込んでいるので,今年のオフシーズンは気を緩めないようにしたいと思います.とは言え,その記録を練習日記として残すにはちょっと抵抗が...

上記のような私の楽しみを楽しみにしておられるたくさんの訪問者がいらっしゃる事が,コンテンツを追加しこのサイトを維持し続けて行く気力を生んでくれています.皆さん有難うございます.今後ともサポートをよろしくお願いいたします.

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■歌川広重〜〜2007年11月3日
昨日の版画展のこと.説明して頂いた学芸員さんによれば歌川広重など版画作家は原画を描きますが,それを板に彫り込む彫り師,刷って色づけをする刷り師の手を経て初めて絵になるようです.版画が分業で出来るとは知りませんでした.(このあいだ見た武田由平は自分一人で作ったと思います)広重は出版元にそれらを含めて委託するのでしょうから彼らの役割を例えてみれば,広重は作曲家で彫り師刷り師は奏者で版元は指揮者というほどの関係のようです.

さて,その東海道五十三次ですが,空と水の表現はワンパターンだったと思います.しかし近景を引き寄せて景色をドラマチックに表現する手法は見事でした.同じ場所を大正時代に撮影した写真と版画を並べて展示してあるのでそれが良く判ります.平地の宿場を描くのに平坦な景色のまま絵にすれば退屈するところなのに,それを視点の工夫によって躍動感のある版画に仕立てるのは広重の着想のユニークさなのでしょう. 画面構成でもう一つ特徴的だったのは稲妻型の構成です.近景から始まって遠くの山に至るまで連続した稲妻型に景色を構成するのは彼の好みのようです.シンメトリックな画面構成はたった1枚でした.もう一つ感心したのは橋の描く重くて大きいアーチに対抗させるのに使ったのが,空に描き込んだ凧の糸一本でした.この細い線には橋に比肩する存在感がありました.

それら広重の絵一枚一枚に葛飾北斎などの葉書大の版画が添えてありましたが,その北斎が素晴らしい.小さい版画ながらそのセンスはむしろ広重を上回っていると思いました.

広重の東海道五十三次は以前どこかの美術館で見たことがあります.でも今回はそれより遙かに強い印象を受けたのは大分市美術館の学芸員さんの力量だと思いましたよ.

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■テレビ〜〜2007年11月2日
仕事関連で大分市へ行きましたが,早めに出発して大分市美術館へ歌川広重の版画展を見に行きました.版画特別展の初日だったようですが,作品を見て行きながら何となく行く手に気配を感じて目を左へずらすと2m離れてテレビカメラがライトをつけて私達を撮影していました.しばらく前から撮影していましたとカメラマンはカメラを回しながら言うのですが,そのライトには全く気付かずに進んでいたのです.

どこのTV局かを尋ねませんでしたが,夜のニュース画面に私達が入っていましたよ.私のは版画を見入っている横顔だけですが,家内は別のショットでなんと顔を正面から大写し,ほかの女性でなくたまたま家内と一緒の時で良かった(これ目一杯の背伸び).

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■弊衣破帽〜〜2007年10月31日
町でほころびをあちこちに作ったジーンズをはいている女の子を見掛けました.よくある風景で何という事はないのですが,今日それを見てふと弊衣破帽(へいいはぼう)と言う古い言葉を思い出しました.

戦前,旧制高校の学生さんが学生帽やマントをわざわざ古着のように取り繕いほころびを作って着用していたそうです.それを弊衣破帽と言いましたが,時代と服のデザインは変遷しても,やってる事は同じですねぇ.そのスマートな女の子と昔の学生さんを重ねてみて,見掛けはかけ離れているのに心情の同一性に何だかニヤリ.

振り返って私達年代のファッションを特徴付けるものは何だろう.思うにその特徴は2点.小さい頃は戦後の物資不足のまっただ中,”装い”としてではなくて本当に粗末でした,それが一点.もう一つは大学時代のアイビールック,人数は少なかったけれどもそれでサマになっている学生がいました.ファッションに反発しながらも憧れてちょっと真似しましたね.

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■罰ゲーム〜〜2007年10月30日
軽微な交通違反が積み重なったので呼び出し状が来て講習を受けました.

このたび目新しいのは,社会奉仕のプログラムを選択することが出来て,それは道路沿いに立ってたすき掛けで交通安全のプラカードを一定時間掲げるというものです.

それを選びました.休憩を挟んで2度,同時受講者20人ほどが道に一列に並んで走行車に交通安全を呼び掛けました.

ま,ありていに言えば罰ゲームなのでカッコ良いものではありませんが,でもそれなりに胸を張って楽しんでやって来ました.中にはそこを通過するのが気恥ずかしい風情の運転手さんもいて,そりゃ逆ではないですか.

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■オンエア対談〜〜2007年10月29日
昨日の日曜日昼に携帯電話が入って,地元のFM放送局に2度目の出演が決まり,翌日の今夜急遽30分のぶっつけ本番の対談をオンエアしてきました.

このたびは私より少し年上の実業家がパーソナリティ,番組が始まる前に彼としばらくとりとめのない雑談をしたので舌の根がほぐれ,更にはその会社とは取引実績があることや,私にとって二度目のマイクだったのであまり放送されているという緊張感もなく話が出来ました.

でも,視覚に訴えれば簡単に済む物事を言葉で説明する難しさはどうしようもありませんね.

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■学習指導要領と効果判定〜〜2007年10月28日
学習指導要領を審議する中教審は従来の”ゆとり教育”を反省し,小/中学の授業時間を増やすそうです.ある方針が定まってそれを実施する一方で,その効果のフィードバックによる見直しはきめ細かい方法とスケジュールによってされる必要がありそうです.多分お役人のメンツとこだわりがあるのだと思いますが,方策実施と効果判定を最初からセットにして決めておけばその弊害を防止出来るでしょう.そのようなシステムになっているのかどうか門外漢の私には解りませんから大きな事は言えませんが,”ゆとり教育”の見直しはもっと早くやって欲しかったです.今回の見直し実施にしてもその効果判定に同じ事が言えます.

ところで小学生に英語教育を施すそうです.英語能力を効果的に身につけるという一点だけから見れば早期教育は良い方法です.でも原点に立ち返って何の為の英語教育かと考えたときに大きな疑問を感じてしまうのです.多分外国人とスムーズな意思疎通を図れるいわゆる”国際人”の養成にあるのでしょうか.でもそれは短絡的な発想だと思います.もし日本人を通訳に仕立て上げるのが目的なら正しい選択なのですけど.

世界に通用する日本人を養成するのが目的ならばむしろ日本語に堪能する,日本古来の芸術を知る,歴史を通じて日本人の精神構造を学ぶなどと言う日本人としてのアイデンティティ獲得が早道で正道だと思うのです.これを言い出せば長くなるので,2005年10月13日の”早期英語教育”を読んで頂きたいと思いますし,トップページに置いたワード検索窓でこのサイト内の”アイデンティティ”あるいは”国際人”を検索して見れば私の見方をご理解頂けると思います.結論的に申し上げれば小学生へ学校授業としての英語教育はどんなもんでしょうか.不幸にして予定通り実施されるならば,早い目に効果判定をして頂きたいです.もちろん英語能力をどの程度獲得出来たか,などという近視眼的な判定項目だけでなく.

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■曖昧な設問〜〜2007年10月27日
知能テストなどの設問で,サイコロ状の立方体をいくつか積み上げて山にし,それから何個か抜いた絵をある方向から描いて,このひとかたまりに立方体は幾つあるでしょうか,と推理させるものがあります.

これに回答出来ない子供がいました.その理由は立方体を裏側で何個か抜いているかもしれないし,逆に余分に付け足しているかも知れないのに,それは表だけからでは解らないではないか,だから考える事が出来ない,というのです.

実に論理的.その点では出題者した先生の方が裏側はきっちり積み上げられているものだとの考えに捉われているので失格です.正確に表現するなら次のようでなくてはなりませんね.

”このひとかたまりは縦横高さそれぞれ何個を隙間なく積み上げた上で,今見えている側だけから図のように立方体を抜き取っています.では,このかたまりに立方体は幾つあるでしょうか?”

そのような設問の仕方ではなかったならば,お答えは”個数の特定は出来ません”が正解ですね.

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■無題〜〜2007年10月23日
大人になるのが怖い若者.甘えるのが上手な若者.

がんばれ,どの道大人になるしか選択肢はないのだから.

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■第6号エンドピンレスト〜〜2007年10月22日
新しい第6号のエンドピンレストをUP,これは先日実際のコンサートで使いました.シンプルレスト系のエンドピン(第4号,第5号)を使った後では,ステージ上のパイプ椅子に取り付けると言う作業が煩わしかったのは事実です.それでなくても座奏用譜面台など余分なステージ準備が必要ですから,エンドピンレストがケアフリーなら大きな意味を持ちます.

残る問題はこの二つのタイプのエンドピンレストのどちらがどの程度に音質を損なわないかという点に絞られます.あまり差がないのならシンプルレスト系を更に改良した上でメインにしますし,2号改を改良したこの6号が明らかに良い音ならそれをメインにしましょう.

さて,どのような結末が訪れて来るやら楽しみです.こんな事を書けば,そのテストを何年も先延ばしには出来なくなりそうですね.

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■祖父が作ってくれた凧〜〜2007年10月20日
私の祖父は私が小学校の3年生だったかの頃に亡くなりましたから,家督を父に譲った晩年の祖父をぼんやりとしか思い出せませんが,食事は大家族の大きな食卓の中心に祖父の席があり,祖父がそれに座るのを待って食事が始まったような記憶があります.そんな数少ない記憶の中に,私の為にヨウズ(昔の言葉で凧のこと)を作って凧揚げをしてくれたシーンがあります.四角いアンドンのような筒の形をした変わった凧で,それがとても良く揚がって糸がブーンと音を立てていました.それは小さい私の心を戦慄させるような,そしてまた心躍らせるような音でした.

祖父は工夫の良い職人でしたから凧も上手に作れたのでしょう.

今私は孫の為にペットボトル風車を作っています.これははかないおもちゃですし10ヶ月の孫の記憶には残らない事ですけど,これから気が向いた時には何かおもちゃを作ってやろうと思います.

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■コーヒーじゃなくて紅茶〜〜2007年10月18日
私はコーヒーが大好きで,もう長い間自宅で朝ゆっくりする時のコーヒー係は私です.あまり値段の高い豆ではありませんがブラジル系のものをいつもの店で買って帰り,家で飲む都度粉に挽きます.

何せ好きなので街に出掛けて昼食などレストランに入れば食後のコーヒーを頼みたいのですが,そこはぐっとこらえて紅茶を頼みます.シェフの監督のもとに出すコーヒーですから味は悪くないと思うものの,でもそれが裏切られた時の気持ちを考えたら及び腰になってしまうのです.

ところが紅茶ならどこで飲んでも味があまり変わらないような気がします.本当の紅茶好きなら紅茶を味わい分けるウンチクがあるのでしょうけど,私にはそれがないので出された紅茶を飲んで”結構美味しかったね”などと言いながら店を出るのです.

こだわりを持たないならばわずかな”違い”を決定的とも言える大きな落差には感じない鈍感さが物事の進み方をスムーズにします.

ですからこだわりを沢山持っている人が幸せかどうかは何とも言えません.豊かな人生と言えば豊か.面白い人生と言えば,そうですね面白い.でも見方によれば不幸,好きなコーヒーが我が家でしか楽しんで飲めないなんて.

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■絵の前の子供〜〜2007年10月17日
日本人による伝統的絵画美術に特化した小振りの美術館がそう遠くないところにあります.これまで数度訪れた事があり,どちらかと言えば好きな美術館です.

今日は久し振りですが大分市での研修にかこつけて立ち寄ってみました.たまたま二階建てのその展示室内にはお客さんも従業員も誰もいませんでしたので,それを見計らって展示絵画を順番に見て行きながら家内相手に横山大観,橋本雅邦,奥山土牛,堂本印象などそうそうたる日本を代表する画家達の作品一つひとつに対して感想や批評を述べ始めたら止まらなくなりました.

どの美術館でも普通なら必ず誰かがいますから感想を言いたくても押し殺して黙って見てゆかなければなりませんが,それまでの欲求不満を一挙に解消出来ました.

館を出て車を運転しながら,”今日は素晴らしかった,本当に良かった”と何度も言いました.これまでに経験した美術館巡りの中では,絵の前で子供になれた点で最高でしたよ.

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■DIY病そしてキャリーカート第二作目〜〜2007年10月11日
私のDIY病は死ぬまで直らぬ”死に至る病”なのでしょうか,6作目エンドピンレストは近々にUPしますが,症状はますます篤くなるばかり,こんどはコントラバスキャリーカートの第二作目にやがて取り掛かろうとしているところです.

あるキャリーカートをネット上で見掛けて惚れました.先日オーダーして昨日カートが届きました.前回のキャリーカートはたまたま手元にあったものを利用して改造したのですが,今回はその目的でもって購入しました.これにコントラバス搭載用の部品を工夫して取り付けようと頭の中で設計図を描いては消しているところです.

話題を少し転じて,孫の為にペットボトル風車を作りましたが,これも他人の真似ではありません.これまたやがて第二作目を計画しています.これが出来たら気晴らしに娯楽室へでも展示しましょうか.

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■箱根山〜〜2007年10月10日
うちの二人の子供が小さい頃,早めに帰れる日には三人で一緒に風呂に入っていました. 体を洗ってからアパートなので狭い湯に皆でザブザブ浸かれば,どう言う訳かいつも”箱根山”を歌ってやっていました.

”箱根の山は天下の険,函谷関もものならず,万丈の山千尋の谷,前にそびえ後方にそそる///” それが終われば十まで数えて上がります.

今また一世代繰り下がって孫におんなじ事をしています.30年経っても,まるで昨日もそうしたかのように自然に口をついて出てくるのです.”箱根の山は天下の険”
やっと10ヶ月に入った孫はきょとんとして,歌う私の顔をまじまじと覗き込みます.

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■ちょっと変わったステージ〜〜2007年10月9日
今度の日曜日に賛助するマンドリン演奏会のアンサンブルステージではちょっと変わった試みをするようです.

そのステージではクラシック弦合奏の楽譜を加工/改変することなく,バイオリン属の楽器編成をマンドリン属に置き換えるだけでオリジナルのまま使って演奏する(演奏可能な曲の範囲が広がると同時に作曲家が書いた楽譜の質をそのまま維持出来る),少人数の合奏にして奏者の個性を埋没させない(このステージでは8人),コントラバスも奏者がつくる半円形の中に入って全員のアイコンタクトを確保し,緊密なアンサンブルを確保する(コントラバスも他奏者と全く同じ椅子に座って弾く)という考えのステージのようです.実際この曲ではソリストとコンバスの掛け合いが少なからずあるのでソリストの対面に座るのには大きな意味があります.

たまたまそれは従来からの私の考えと大部分が同じなので,このステージがどのような印象を奏者と聴衆双方に与えるのかに大変興味と期待を持っています.

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■親近感〜〜2007年10月8日
孫のミルクの飲み方を見て”重役飲み”と名付けました.経緯は7月13日のときどき雑記に書いていてそのネーミングは気に入っているのですが,偶然ながらあるサイトでご自分の赤ちゃんのミルク飲みをやっぱり”重役飲み”と名付けている管理人さんに出会いました.

あれま,同じような感覚の持ち主がいるのですね.その管理人さんに俄然近親感を持ってしまいました.いたいけな赤ちゃんと社会的な地位が高い人を同列に並べるおかしみをその人も楽しんだのでしょう.

ずっと前ですけど,私と同姓同名の人をネットで見掛けてメールを出してご挨拶をした事がありますが,その時の親近感と似たような気持ちです.

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■相撲業界の体質〜〜2007年10月6日
時津風部屋が親方以下部屋ぐるみで若い力士を死に至らしめた事件では色々な事を考えるきっかけになりました.

特に強く印象に残った映像は,最初に北の湖日本相撲協会理事長が渡海文部大臣に呼び出されて謝罪をする場面. 状況が解らずにテレビを見た人は,文部大臣が何か悪い事をして相撲協会に詫びを入れているのかと思ったに違いありません.私は危うくそう思いかけました.日本の国技であって長い長い伝統を持つのだから何があろうと部外者のだれにも指図は受けないという体質を全身で表現しているかに見えるTVの中の北の湖,その雰囲気に気押される新米の日本国大臣.でも文部科学省は今に至るまでずっと相撲を国技と認めていないらしいのですけどねぇ.

相撲は興行であってスポーツではない,という見方.つまり観衆が興奮して沸けばそれで良し,興行である以上は真剣な勝負であるかどうかを問われる筋合いはないのかも知れません.確かに国技である柔道や剣道とは何か違いますね.

もしこの殺人事件をきっかけに相撲の人気が落ちるとすれば,それは時津風部屋の責任もさることながら,それよりは相撲業界全体の体質の責任であろうと思われます.

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