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蘇生転用

私はこれまで色々なものを作って来た。それを違う角度からみると、アイデアを練り上げるための途中経過作品とか折角完成しても行動パターンが変化した為に使わなくなってしまったものとかが沢山出来ると言う事。試作目的だけで作った雑な仕上がりのものや失敗作などはどんどんぶっ壊して行くが、特に愛着があるものは屋根裏に置く。そんな中で全く違う用途にカムバックを果たすラッキーなアイテムも時にあったりする。

ここではそんなものをコンテンツにして見た。

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これは第3号バス椅子。コンパクトで軽く、パタンと畳めばすぐに移動出来て気に入っていたが、およそ10年に亘る私のロングランテーマ(バス椅子の座面を納得出来るまで低くして行くという)によって、横桟が邪魔になってもうこれ以上脚を切断出来ないところまで短く切って行った挙句、ついに屋根裏住人にならざるを得なかったものだ。
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ところがバス練習の際CDプレーヤーの代わりにパソコンを音源に使うようになって、座奏の姿勢のかたわらでも使える何か手頃なマウスパッドがないかと思いを巡らせているうちに、屋根裏に上げていたこのバス椅子のバックスキン座面を思い出した。座面の皮張り作業はこれを作った時が初体験だったがボロを出さずにうまく出来てデザインも気に入っていたこの椅子を持ち込んで座面に無線マウスを置き、ついでにありあわせの木切れで棚を3段作って、鉛筆・消しゴム・松脂・クロスなど練習時の必需品を置いた。鉛筆立てに使っているのは食堂などで見掛ける紙ナプキン入れ。これは百均ショップで買って中に仕切りを入れた。
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新しく仕込んだ部品に塗装をすれば見栄えも良くなるとは思うのだが、何故か私の気持ちはここでストップ。ベニア板はありあわせを使ったので微妙に寸足らず、裾で隙間が出来ている。
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次は譜面台照明スタンドの為の木製基台
この基台を作ってしばらくして、楽器を弾く位置が変わり折角作った照明装置が遠くなってしまったので、全長30センチの追加腕木(その下の画像参照)を一つ作り継ぎ足して使って来た。
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ところが今年春にまた弾く位置を変えたので追加腕木を取り外してLPプレーヤーを乗せている御影石の下に敷き込み、蛍光灯をそこに転居させた。
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すると大きい方の木製基台が余ってしまう。折りしも知り合いに貰った古いパソコンを練習室に持ち込み、上述のようにパソコンとオーディオを連携させる事になった為に、楽器を構える姿勢のままで時折モニタを見てマウス操作しなければならなくなった。で、木製基台の出っ張った部分にモニタを乗せれば角度も良いようだ。それまで蛍光灯スタンドを乗せていたわずかのスペースにモニタをただ置くだけでは床にガタンと落ちる危険があるのでモニタ基部にドリルで穴を開け、木製基台にビスとナットで固定した。モニタの足の上で銀色に光っているのがそのビス。
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ところで追加腕木が移動した先は現在のバス椅子定位置の右手背面にあたる。そこは練習を中断する時の弓保管場所としても良さそうなので腕木の横面に弓フックを取り付けた。方法は木製フックの芯と腕木にドリルで小さい穴を開けそれに竹ヒゴを差込んで留めた。竹ヒゴを使って固定する手法は<エンドピンプレートの構造>でご紹介している。
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これは現在の練習スペース付近の画像。従来はこのモニタの真下あたりに譜面台を置いてそちら向きで練習していたのだが、楽器は90度以上左を向いてしまった事になる。LPプレーヤーの上に置いた保護板は軽くないので没にしたベニア製の楽譜バインダー。ついでに言えば、LPプレーヤーの左に置いている木製のCDホルダーは昔2級建築士の製図試験を受ける際に試験場に持ち込む数種類のプラスチック製製図用テンプレートを、試験会場の狭い机の上ですぐに手に取れる為に図面を描いて建具屋さんに作って貰ったものの転用。
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これはごく初期のバス型第2号エンドピンレスト。設計図を渡して友人に作って貰ったもので全高11センチ余り。使うことはもうないが、見事に作っているので美術品として転用、そのままの姿で飾っておくつもり。余談になるが、その右隣のミニチュアブロックフレーテも彼の昔の作品で音も出る。全音だったかの景品に使われた事もあり、彼はこれを沢山作ったので音楽愛好家の中には所有している方がおられるかも知れない。ただし刀懸けのような台は私の為に作ってくれた。
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2010/6/26

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