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松脂

”野田一郎氏からの最初のメール”2001/1/10受け
■2)サルチョウの松脂。
普通のバス脂は弦が毛にくっつくのでどうしても横に引っ張られて、弦長振動が遅く生じる上楽器に伝達する分が少なくなります。初めて弦が毛から放れるタイミングは偶然によるのでコントロールしにくく、結果としてリズムとテンポに影響します。弦が毛から放れる頻度が高く、きめの細かい音になります。倍音構成が自由に変えられ、音程がとりやすくなります。他の楽器とのアンサンブルも、タイミング、音質の点で有利です。
image■松やに(サルチョー)について 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 2月16日(金)01時51分48秒
みーさん、はじめまして。開設以来、毎日立ち寄らせてもらっていますが、最近は、奥田@広島さんの寄稿文もたいへん興味深く読ませていただいてます。
そこで野田さんをはじめ、皆さんに質問なのですが、バイオリン用の松やには、弦のサウンディング/ポイントにやにの固まりが出来きたりせず、ハイポジションでたいへん綺麗な音がするので大満足なのですが、合奏時などの低い音域では、粘り系の松やに(カールソン)に比べると少し弾きにくいような気がするのですが。。。これもオイドクサを張ると解決するのでしょうか?
ソロとオケでは松やに(したがって弓も)替える人もいるようですが。。。
あと、オイドクサは切れなければ、どれくらい張りっぱなし(メンテはした上ですが)にしておけるのでしょうか?また最近よく耳にする弦、オブリガートについても教えて下さい。
image■おお、いそべ@福井さん! 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月16日(金)08時58分07秒
いそべ@福井さん、こんにちは。こちらでははじめまして!
僕の拙文をお読みいただいてありがとうございます。
image仰っている、低音弦での弾きにくさは確かに感じられるかもしれませんね。 かくいう僕も最初はそうでした。 そこで取り入れたのが、と言うか気が付いたのが、野田さんの提唱されている”縦振動”(僕の言い方では”伸縮振動”)です。 いずれ寄稿文でも書く予定にしていますが、弓を少し斜めに弾き始める動きと、その際に圧力のかかる方向を、弦に直角にではなく、弦長方向を意識してやると同時に、左手指の上駒方向に引っ張る意識を持つことで発音が速くなります。 あと、楽器のテンションを極力落とす調整も重要かと思います。 ”伸縮振動”を起こりやすくするためです。 これはガット弦やスティール弦に関わり無く応用出来ると考えています。
image次にオイドクサの寿命ですが、僕は一応一年で張り替えていますが、その時点で特に弦の性能が落ちたとは感じていませんから、もう少し持つんじゃないかと思います。
オブリガートについては概ね良い評判を聞きますが、実際に使用したことが無いのでわかりません。ただ、低音弦については少しもの足らないという声も聞きますね。
しかし、ここでいそべ@福井さんとお会いするのも嬉しいですね^^) お役に立てればいいんですが。
image>野田さん
お時間があれば訂正/フォローよろしくお願いします。
image■磯部さんヘのレス。 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月17日(土)02時26分19秒
>オイドクサを張ると解決するのでしょうか?
オイドクサの方が弾きやすいのは確かです。
これはその太さ、銀の摩擦抵抗、張力等によるものです。 でももっと大事なのは脱力することです。体が柔らかくなれば弓の毛が弦に追従(コ ンタクト)しやすくなるので、発音が楽になります。 低音域やフォルテではどうしても力が必要と錯覚してしまうので(実際ある程度の力 はいつも必要です)、体が硬くなってしまい弓が滑る結果になります。そうするとも っと力を入れたくなるのが人情というもの、悪循環になります。 その上で奥田さんもかかれているように弦長方向の振動(奥田さんの”伸縮運動”という言葉、いただきです!!)を意識して弾いてください。
image>ソロとオケでは松やに(したがって弓も)替える人もいるよう
>ですが。。。
まあ好みの問題ですが、本当は必要ありません。
私は、フレンチ、サルチョウ、座奏、オイドクサの組み合わせでソロもオケも室内楽も、全てこなしていますし、私のオーケストラ(フランクフルト/オペラ)のもう一人の首席バスはオイドクサのかわりにオブリガートでやはり全て弾きこなしています。 オーケストラだからといって大きな音で弾く必要はありません。良く通る音はどんなに小さくても他の音にかき消されません。
image楽器をしっかりと鳴らすためには弦を震わせるのではなくて弦の振動エネルギーを裏板の振動までもっていってやる必要があります。オブリガートはスチールに比べて張力の点でガットと良く似ていますが、裏板を鳴らすには能力不足です。また巻きが銀でないので摩擦の点でも不利です。
image■松脂 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月23日(金)07時16分21秒
掲示板で松脂が盛り上がりの気配を見せてますね。
”サルコウ”などサラサラ系に変えた時は、本当に鳴ってるのか当初は不安になりますが、出来ればオーケストラの同僚の方などに弾いてもらって、それを離れた位置で聞いてみると良いですね。
その方の弾き方にも拠りますが、きっと音色の綺麗さが確認出来るはずです。
image■Re:黒毛/白毛 投稿者:おかだ  投稿日: 6月14日(木)03時01分09秒
素早い回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
松脂はPetz > Nyman > Carlson? と渡り歩いてきました。近所の楽器屋には他のものがないので。。。 そういえば、”スプレー式”の松脂を見たことがあります。使いにくいったらなかったけど。(広島のH楽器というところで売ってたそうです)
image■松脂 投稿者:みーさん  投稿日: 6月14日(木)17時59分36秒
おかださん、こんにちは。
私の松脂はカールソンでした。長い間これを使って来ました。ところが引っ掛かりすぎが気になりだしてごく最近は緊急避難で大昔に使っていたものを使いますが、これからは野田一郎氏が推奨するsalcowを買って使おうとしています。バシストのメーリングリストISBJでも、また色々なバシストのHPでも松脂は良く取り上げられているので参考にされては如何でしょう。
image先日イチローがテレビで取り上げられましたが、彼はシューズやグラブに大変こだわっているそうです。一流のスポーツ選手は誰もそのようですね。理想の体の動きをしっかり感覚として持っていて、それを助けてくれる道具はどのようなものかについてはっきりしたイメージがあるのだと感じられます。

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