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音楽表現

■”野田一郎氏の最初のメール”2001/1/10受け
最後に、奏者の選択の問題です。
一番大事なのはみーさんも書いておられるように自分の音楽的要求です。それが生じたときに自然にテクニックなり奏法を探ることになります。またジャーマンの人がフレンチに変わる、乗り換えるといった発想は意味がないと思います。今まで通りやったうえで他のもできるようになれば、損失ではなくて儲けになります。また他の方法を試すことによって自分の今までの方法に良い影響を与えることが多いものです。
音楽の世界に本来禁止事項、あるいは法律はありません。自分の好きなようにすればいいんですよね!
image■”口を開けてバカな顔して!” 投稿者:いそべ@福井  投稿日:11月16日(金)02時48分57秒
 久しぶりに入室させていただきます。というわけで、関口さんのトマムでの報告の中に題名の文句がありましたね。実は先日、友人とバスのデュエットをしている時に、まさにこの話が持ち上がりました。友人が言うには、”演奏前に息を吸うが、一体その息は何時はいているのだろう?→演奏中、軽く口を開いて(あまり開きすぎると、それこそバカ面になってしまうので)呼吸をしながら演奏すると、身体にやさしい有酸素運動になり、どれだけ弾いても疲れないし、陶酔感すら生まれてきて、曲にも乗りやすい”とのことでした。
 それともう一つ。モーツァルトなどの刻みなどで、ジャンピング/ボウをすると、コントラバスの場合、弦が長くて余韻も長いので、かえって音が響きっぱなしになるので、むしろ弓を弦から離さずに、一音一音(音のイメージを表すためにあえてスペースを入れました)区切った方がいいかもしれないといった話も出ました。
image■バカは地顔なんですが_ 投稿者:みーさん  投稿日:11月17日(土)00時02分17秒
 いそべさん、いらっしゃい。
 逆に難しいフレーズで奥歯を噛みしめて、体を固くしている事に気付きます。そんな時にフレーズに従って呼吸し、目を見開かず、楽譜に覆い被さらない事を心掛けるのですが、難しいです。
>かえって音が響きっぱなしになるので、むしろ弓を弦から離さずに、
 その話、興味があります。 野田メソードでは弓を極力離さないので仰るイメージではないかと思います。 しかしその時に必要な軽いリズム感とどう調和させるのか?。
image■有酸素運動/音の立ち上がり 投稿者:いそべ@福井  投稿日:11月19日(月)09時57分35秒
 またまたおじゃまします。私も速い曲などを弾いたあと、大きく息をついてしまっています。楽器の演奏も当然、運動生理学的に適っていないといけないと思うのですが、楽に呼吸しながらでないと、筋肉に充分な酸素が運ばれず、マイナス要因になっているのでしょうね。
 それから、音の通りの件で興味深い話を聞きました。人間の耳は、一番最初に聞こえてきた音が大 きく聞こえるというそうで、絶対的な音量の他に、音の立ち上がりを他の楽器よりも早くするだけで、音の通りが良くなるそです。ということは、オイドクサやサルコウのメリットが生きてくるわけで、あらためて黒魔術の素晴らしさを痛感します。
image■呼吸、音の立ち上がりetc。 投稿者:関口@無免許  投稿日:11月19日(月)14時16分28秒
 呼吸も考えて行くと楽しい題材ですね。
私は演奏中に息の吐き出し方を考えるのが好きです。長目のフレーズなんかで息を唸るように吐き出しながら弾いたりします。(効果は不明ですが、その気になれます。指揮者でも唸る人いますね)
ザッツを出すときにふっと息を吐いたりします。2泊目でボンとか裏箔でチャなんて時に1泊目をフッとはき捨てたりすると結構合います。裏打ち、表打ち、真中抜けなんていう複雑なpizzの時とか ”フッ ポン 2 ポン スッ ポン”なんて感じで使い分けたりとか//(フッは吐いて、2は心で”に”と唱えるので多分吐く、スッは吸う)
他の人が緊張するソロとかの時には、休んでいても意識的に大きめに呼吸するようにしています。”森は生きている”ではないのですが、意識的に”酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す”様にしています。(森と逆ですが//)緊張感が和らぐ感じがします。指揮者でも弦楽器の音の出とか感情表現が少ないオケとかで深呼吸をみんなにやらせる人とかいますね。
音の通りの話はバス弾きにはよく思い当たる感じがしますね。”低音から積み上げる”ではありませんが、ジャンのジで出るとか励行すると”よく聞こえる”と言われる経験は皆多いのでは?
私はジャーマン、ベタ松脂時代にそうした立ち上がりや”いっちょ色々表現してやろう”とかを追求するあまり、変な動きとか力にたよって音作りをする悪癖が残り、下記のような”バカな顔して”etcを野田さんに言われた次第です。今は”野田メソード”四宝によりwebのポップアップ広告のような立ち上がりの良さをエンジョイしております。
余韻もこれに通じるのですが、ビオラ/チェロとのユニゾンのメロディーとか”弓を放さず”を励行すると溶けがよいです。ジャンピングボウは接地量調節や跳ね度合いの調節とかで余韻が違いますが、それがしやすいのも仏弓/座奏/サルコウ/オイドクサの利点ですね。(跳ね弓の多彩な技への道が広がるのも同様)
image■Pizz、バカ顔、跳ね弓、呼吸、立ち上がり 投稿者:奥田@広島  投稿日:11月20日(火)13時33分
>呼吸
 呼吸法についてはいまだ考えが定まりません。あくまで歌を感じて呼吸するのだと思うのですが、ここらあたりはドイツ本社のご登場を願いたいところです。
 オケなどで弾く時に気を付けているのは、弾き始める一瞬前にスッっといきなり息を吸い込まないことです。特に今回トップになってからは努めてしないように意識しました。理由は身振りや呼吸でザッツを出さないためです。人のザッツで出るとどうしても遅れて出る事になり、その奏者の音楽を邪魔することになりかねません。じゃあどうやって合わせるかですが、練習の積み重ねの中で僕の”気”に合わせてもらえるようにしました。
image>バカ顔
 僕もみーさんと同じく生まれつきなもので、ことさら意識しなくてもっていうのはさておき、やはり顔が緊張していては身体まで緊張して、上手く行かないということが実感としてあります。オリンピックの100Mなどでゴール正面からの画像を良く見ますが、トップアスリートはおしなべて表情に力を感じませんね。世界記録保持者のモーリス/グリーンなどはその最もたるもので、彼は全力の時には舌さえもダラリと垂らした状態で走っています。身体のある一箇所が緊張状態にあると、他の部分を脱力させるのは難しい(出来ない)ことの見本だと思います。
 ただ、気をつけたいのは、その時のグリーンの足や腕には物凄い力が伝わっているという事実です。楽器演奏にも通じる事実だと思います。
image■呼吸、跳ね弓 投稿者:野田一郎  投稿日:11月24日(土)18時25分13秒
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
 皆さん、遅ればせながら、こんにちは。野田@ドイツ本社、です。皆さんの話についていけなくて(やはり夏休み後からクリスマスにかけて忙しくなります)レスが遅れて申し訳ありません。
 奥田さんは私のHPを読んだり、ネット上でのやり取りから”黒魔術(野田メソード)”を理解するというより、直接テレパシーで考えを読み取っていらっしゃるというふしがあります。*^o^*
image 呼吸については、次のように考えています。
 ”いち、とお、に、とお””アウフタクトで息を大きく吸い込む”等の方法では、音楽の流れが体各部のサイズや重量によって決定されてしまいますし、細かな”揺れ”に対応できません。また、フレージング、音楽の静かな流れなどにも悪影響を及ぼします。リアルタイムで音楽の流れに沿うには下手な呼吸がかえって邪魔になります。
 高級カメラのオートフォーカスはシャッターが降りる瞬間まで被写体に焦点を合わせることができますが、普及品では一定時間前に焦点を固定してしまいます。速く移動している被写体には焦点を合わせられないわけです。これと同じで、テンポの揺れの大きなオペラなどでは対応できなくなります。
 ではどう呼吸するか?です。
 脱力状態で気持ちを静めたときの呼吸をそのまま使って弾けるようにしているんです。”いっせいの”や腕の振り、頭の振り等を使うと脱力が出来ません。例の”後ろからゆっくりさらう方式で練習しておくと、準備無しでゼロから弾き始められます。太極拳の動きに似ています。しかし、これだけでは不十分で、大きく息をすってゆっくり吐き出すという一連の作業でも、常時脱力できるように訓練します。静かな(大小、速度にかかわらず)呼吸の為には、体の捩れない座奏、、しっかりした椅子、等が必要です。ジャーマンはこの点でも問題です。体が曲がるからです。
 この呼吸で音楽作りに集中でき、疲れません。これをマスターしてからほとんど汗をかかなくなりました。(現場が暑い場合は今まで通り汗かきです。これはダイエットの方の問題ですね。*^o^*
image Pizz。またはarcoでも、動き始めの前に必ずアウフタクトのような動きをする奏者が多いんですが、他の奏者の邪魔になりますし、脱力できません。基本的には弦から指、又は弓毛を離さず弦とコンタクトをとった状態から発音を開始します。その後の運動では両方とも腕の高さをほとんど変えません。
image■呼吸/木製ピン 投稿者:みーさん  投稿日:11月29日(木)21時37分38秒
 野田さん、
>アウフタクトで息を大きく吸い込む”等の方法では、音楽の流れが体各部のサイズや重量
>によって決定されてしまいますし…脱力状態で気持ちを静めたときの呼吸をそのまま使
>って弾けるようにしているんです。
 これから色々想像しているんですが、身振りと呼吸を大げさにすると遅れてしまうし、微妙な揺れに対応出来ないから 、音楽の流れに従って(フレーズに従って)呼吸はするのだけれど、より自然で静かな呼吸を心掛ける…という事で宜しいでしょうか。
image■夢の後に 投稿者:奥田@広島  投稿日:12月14日(金)11時01分37秒
 皆さん、こんにちは。今週末にソロのロビーコンサートを行いますが、演奏曲の中にフォーレの”夢の後に”を入れています。歌曲の譜面を原調で演奏するのですが、一般的には前半と後半では1オクターブ上げて弾くところを、同じ音程で弾くようになっています(野田さんの演奏と同じです。)前半はほぼ全編D線で取り、後半はほとんどG線で弾いています(これも野田さんと同じです)。
 こうすることによって以前こちらで話題になっていた、倍音構成を変えてやることによって、あたかもオクターブ上で弾いているような感じを表現出来ていると思います(思っているだけかも)。勿論弓の扱い方や弓の通る場所も変わってはいるのですが。
 以前に出た倍音構成の変化の付け方は、このような感じでよろしいのでしょうか?>野田さん、関口さん
image■つたないレスですが//  投稿者:関口@無免許  投稿日:12月14日(金)13時19分17秒
 うわー、今会社のデスクでコーヒー飲んでるし、夢の後におさらいしたことないし//奥田さんの演奏会明日だし。。。とあたふたしておりますが、 野田さんの登場を期待しつつ 
image  >あたかもオクターブ上で弾いているような感じを表現出来ていると思います 
奥田さんがそう意識していればそれで十分変わっていると思います。これが大前提。(弦も変えてるし)で、以下私の雑感。    ベタ脂/ジャーマンで、駒と指板の真中を圧力かけてビュンビュン引いていた頃は、弓の圧力/速さ/弾く位置で試行錯誤しておりました。チェロと溶かそうとしても精度が悪かったり、オクターブ差がへいこう8度に聞こえがちでした。(へいこう8度が聞こえてイイのはドビュッシー位ですが)
image野田メソード導入により、低圧/駒そば/おそ弓/裏音意識を基準に音作りをするようになって、意識変化でかなり構成が動く気がします。それこそトマムでやった弦→駒→表板→コンチュウ→裏板と意識を動かすだけで音が上から下に位相がずれるようなのも大有効だと思います。空間意識を手前に持って来たりとかでも違います。テープで聞いて試してみても良いのでは。
imageあと野田さんの演奏を聞いていて感嘆したのは、和声的な曲つくりと情感とが高次にマッチしていたことです。意識プラスアルファということなら、ピアノとの連関を意識(意識だらけだな)してみてもいいのでは?
   仮にバスがオクターブ変わって弾いても同じ伴奏がついているならば、その伴奏との距離感を  意識に加えてみてはどうでしょう?(すいません譜面見ていないので無責任です)同じ音があればベターですが、導音とかでもいいです。
   オケとかで木管とか金管とかの違うオクターブの同じ音と一緒にきれいに鳴っている感じというか  ピアノのある音に対し、どういうオクターブ差で今弾いてる音が鳴っているのかちょっと考えるのです。(その音に入っていく、距離を取るetc。)
   ただ野田メソードできれいに倍音が揃うようになってきていますので、実は楽にきれいに鳴っていますし、音程のつぼも本当に些細な微妙な話ですので、本当に意識だけでいいと思います。(絶対音感なく、バスしか弾かない”いどうド人間”が書いていますので注意!)
imageしかしジャーマン/ベタ脂時代にはへいこう8度が当たり前で、意識して寄せていた人間が、基本的に寄っているものをちょっと離したりするか、なんて考えている今は隔世の感ありです。私も”仏弓日誌”に書いたとおり、今の課題の一つです。
    コントロール難しいですね。奥田さん。演奏会楽しんでください。基本は冒頭の大前提でokだと思います。
image■倍音構成 投稿者:野田一郎  投稿日:12月14日(金)21時15分36秒
 皆さん、こんにちは。野田@呼ばれて出てきました、です。
 すでに奥田さんも関口さんも自分がどういう音を出そうとしているか、どんな音が遠くになっているか、という意識を持って試行錯誤しておられるので、あとは実際にどの場面でどの音を使うか、というコンセプトと、それを表現できるテクニックがどの程度まで進んだか、にかかっていると思います。で、これはまさに個人の自由です。その人の価値観、経験、哲学が現れるわけです。 そしてこれらは刻々と変化するものですし、毎回違うもののはずです。私がこれに批評をしても、それは私の趣味によるものですから、意味はないでしょう。ピアニスト、練習時の聴衆の感想を聞いてみるのも良いと思います。
でも最終的には、自分が何を表現したいかが大事です。他人の批評は、自分のコンセプトがどのように出ているかを確認するためだけに必要です。
 次にピアノとの合わせですが、タイミングや倍音構成などが合わないのも、人生の一つと考えてください。その中でその後どういうふうに変化して歩み寄っていくか、あるいは逆に離れていくか、も大切です。伴奏を親、ソロを子供(ソロ)と見ると、子供が親の監視のもとに遅れたり追い越したりしているわけです。親は比較的悠然とテンポを保っています。でも、”ここぞ”というときにはお互いに手をつなぐわけです。これはピアニストの右手、左手にも有効です。
 以上、御質問の答えになってませんが、お許しを。それと、。。。か、の表現が多過ぎますね。(反省)実際に聞いてみないと。。。、ネット上では難しいです。
image ここで、キロロ、トマムに参加されなかった方のために繰り返します。
 テクニック的には圧力、毛との接点、その角度、弓のスピードなどが音の作りかかわってきます。基本練習では、常に遅弓、駒近、傾斜、脱力、に加えて裏板の意識と遠い空間意識に留意します。逆は簡単ですから練習の必要はありません。
image■ああ、まだまだ修行が足りません。 投稿者:奥田@広島  投稿日:12月15日(土)00時48分31秒
 関口さん、野田さん、早速のご回答ありがとうございました。お二人のお話しは共に大変示唆に富んだ内容で、とても勉強になります。ピアノや他の楽器との距離感とその出し入れなど、まだまだですね。とにかく意識はトマム以後、急速に変化(自分では進化と思いたい)していますので、あとはテクニックですね。
 明日のコンサートではまたそのあたりの次の課題が明らかになるでしょう。関口さん、野田さん、お忙しいのにありがとうございました。
image■今日ですね 投稿者:みーさん  投稿日:12月15日(土)08時40分20秒
 有難うございました。今回のやり取りは大変高度なお話です。認識の差を感じてしまいました。”最終的には自分が何を表現したいかが大事です”_これは自分の演奏上での事としてより、演奏を聴くときに感じていることです。それが感じられる演奏に強い印象と惹きつけられる魅力を見出せます。既にそのレベルでのお話です。
 奥田さん、どうぞ今日の演奏は楽譜の奥にある”自由な境地でご自分を楽しんで”下さい。
image■一昨日でした 投稿者:奥田@広島  投稿日:12月17日(月)10時06分20秒
 なんとか成功裏(???)に終えることができました。
 お陰様で音を遠くで鳴らし、聴くことは出来たようです(ビデオで確認済)。でも親(伴奏)と子(独奏)の関係を上手く築けずに終わりました。原因はホール(ロビー)の音響特性を掴まないまま始めてしまったこと。経験となんといっても練習不足。イメージと現実の乖離。
 アドヴァイス頂いた倍音構成のコントロールも、上手く行ったところ、全然ダメなところなど悲喜こもごもな結果になりました。  救いは聴衆の皆さん(80人程でしょうか)が、最後までとても熱心に聴いて下さったことですね。  でもトマムでの経験がなければ、こんな演奏とその反省は出来なかったでしょう。これから暫くは、ビデオで明らかになった自分の課題をクリアする練習が出来そうです(喜)
image■親子、ゲネプロ、自由な境地 投稿者:野田一郎  投稿日:12月17日(月)19時02分23秒
 奥田さん、おめでとうございます。
 親と子の動きはその音形、和声の必然性に感情が重なったときに自然に出てくるものですね。ですから、ずらそうとする必要はありません。
 ゲネプロでうまくいきすぎて本番で失敗した例は何回も経験しています。かえってゲネプロで慌ただしく、本番に突入したときの方がいいようです。もっともNHK-FM”カルメン。。。”では短すぎて、楽器が鳴り出したのが最後の曲、というありさまで、これも困ります。コントラバスは他の楽器に比べて、その質量のせいか鳴り始めるのに時間がかかります。
 でも一番大事なのは何と言ってもお客さんに楽しんでもらえることですね。そのためにも、みーさんの”自由な境地で自分を楽しむ”はまことに的を得た言葉だと思います。今回の成功の理由は奥田さんがこれを実行できるからじゃないですか?
 御成功おめでとうございます。
image120■ゲネプロ 投稿者:みーさん  投稿日:12月18日(火)08時28分56秒
奥田さんは演奏に対する明確で具体的な目標/理想像が出来上がっておられるようですね。
コンサートを重ねられる毎にぐいぐいとそれに近づいて行かれることでしょう。
image野田さん
>ゲネプロでうまくいきすぎて本番で失敗した例は何回も経験しています。
指揮者として経験を積んだ頃、ゲネプロで良い演奏になりかけた時はわざとそこでうち切っておりました。本番では緊張感が緩んでしまうからです。 仰る通り少し不安を感じさせた方が良い結果が出ておりました。
でも会場の響きやお互いが聞こえるかどうか、楽譜が読める程の照明かはチェックしておかないと自信を持って弾けません。
面白い経験があります。 山口県宇部市での事。リハーサルで会場が響きすぎていて音がもやもやしていたのですが、いざ本番で幕が開き音を出してみると背中に丁度良い響きが感じられるのです。設計者は聴衆を吸音体としてちゃんと計算していたのですね。その上で会場の床を堅い材質で建築していたのです。びっくりするやら感心するやら。強烈な印象でした。
image141■おそくなりましたが 投稿者:maki  投稿日: 1月19日(土)10時27分21秒
おめでとうございます。今年も時々顔を出したいと思いますのでよろしくお願いします。
image今日は姪に代わって質問を持ってまいりました。ご存知の通り姪はバス歴半年の初心者です
ので、おかしな質問であったらごめんなさい。
姪は”解放弦でのビブラートって絶対出来な〜いっ!”と申しておりますが、実際はどう
なのでしょう?隣の弦を使うのでしょうか?でも、最低音の時は?楽器自体を揺する?
学校の先生には”気持ちをこめろ”と言われたそうで。。。
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142■解放弦でのビブラート 投稿者:野田一郎 投稿日: 1月19日(土)19時25分35秒
makiさん、こんにちは。
image解放弦でのビブラート、実際はできるんです。
1)解放弦と同じ音、またはオクターブ違いの音を押さえてビブラートをかける。(でもこれはちょっとずるいかな、)
2)弓の動きを不安定、というか均一で無くする。弓の速度、圧力、接弦角度等を変化させます。
3)2)と似た方法で、バロックで使われる”ボーイングビブラート”というのがあります。これは例えば連続8分音譜を完全には切らないで、弓スピードを急緩急緩と変化させることで柔らかい刻みの効果を出すものです。
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学校の先生の”気持ちをこめろ”、というのはまことに適切な指導だと思います。
最終的にはここに行き着きますから。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
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143■解放弦でのビブラート 2 投稿者:野田一郎 投稿日: 1月19日(土)19時28分20秒
↓の1)に追加です。
オクターブや同音でなくても4度、5度等でも結構です。
また全然違う音でも本当はかまわないんです。これは”楽器を揺する”のと同じ効果ですね。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image151■開放弦でのビブラート 投稿者:関口@無免許 投稿日: 1月21日(月)09時30分49秒
こんにちは。ちょっと乗り遅れましたが、標記について。  
野田さんの(1)はA線開放でD線のAに掛けたり、Eに  
掛けたりするのは良くやっていましたが、  
imageフレンチに転向して(2)を非常に意識するようになりました。 
右手指の微妙なイコライジングがそれを意識させるのかも。。。  
開放の音色がマーブル色になったような気がします。  
image(3)は8分音符の刻みがダウンアップで続いていくときに  
よくやりますが、(開放でなくても)野田メソード導入以降  
ショートレンジで効くような気がします。  
よく視覚的にバイオリンの人とかにうるさがられていたのが  
なくなりました。 
image152■テールガットとビブラート 投稿者:奥田@広島 投稿日: 1月28日(月)13時29分17秒
image>ビブラート
野田さんと関口さんのご説明で言い尽くされていると思いますが、またしても思いつきを一つ。。。(苦笑)
imageこれらのご説明の方法で起こるビブラートは、基本的に音程変化を伴っていません。
良くビブラートは音程変化と捉えられがちですが、こういう音程変化を伴わないビブラートもあるんだということを知り、テクニックに取り入れるのことも大切だと思います。

157■ぴちかーと 投稿者:おかだ  投稿日: 2月18日(月)01時29分58秒
ご無沙汰してます。高知のおかだです。管理人様にはうちのサイトに挨拶に来ていただいていましたが、ろくなおもてなしもせず失礼しました。
さて、先日地元で仏式デビュー(ブルックナー4番)を果たしましたが、ピチカートの対応が全然出来なかったので苦労しました。pizz時の弓の持ち方もなんだか分からずにやってたので、結局独式でのpizz<>arcoの交換よりも時間が掛かったり。。。また、弾弦位置への距離感が独式のままで2弦をうとうとして3弦を打ってみたり。。。
何か”コツ”みたいな事はないですか?
image158■Re:ピチカート 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月18日(月)15時25分28秒
おかださん、こんにちは。
仏弓デビューおめでとうございます。
image仏弓のピチカートは慣れるまでは大変ですよね。僕もやはりそうでした。
持ち方については僕のコーナーでその内画像をアップしますので参考になさって下さい(っていつの話しになるのやら。。。トホホ)
身近なところでは、オケでチェロの方の持ち方などを参考になさると良いと思います。
持ち替えにかかる時間は慣れるしかありませんが、慣れれば独弓よりずっと時間の短縮が出来ます。
image問題はバランスですよね。独弓に比べて先が重い仏弓では、ピチカートで先が上に来るように構えるので、どうしても重さに負けて振られてしまいます。
でも実はこの先が重さで振られる動きが重要なのです。
image子どもの目の錯覚を利用した遊びで、鉛筆の端を持ってブラブラさせながら”ほら、曲がっちゃった。”っていうのがありますが、これに似ています。
鉛筆を曲げるには、鉛筆の先の重さを感じながら指、手、腕を脱力しないと上手く曲がりません。
仏弓のピチカート時の感覚もこれに似ています。弓先の重さを感じてこちらが弓に”振られてやる”感覚です。
image以上、取り急ぎ。ご参考になれば幸いです。
image159■Re:ピチカート 2 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月19日(火)18時10分42秒
おかださん、おはようございます。
日本全国津々浦々、仏式奏者が増えていて頼もしいかぎりです。(*^_^*)
image↓で奥田さんがいちばん美味しいところを取ってしまったので(コノッ!でも的を得ているからけちがつけられない。トホホホ)少し追加させてください。
image指と手、腕の動きについてです。
*弦をはじくときは手首を回転させます。肘から先が回るんですが、回転方向は音色、慣れ音形によって変えてください。
指は、主に中指で、弦に当たる面積をできるだけ大きくして弦に滑らせます。
腕は弦に対して斜めに位置しているので、手首の回転で自動的に弦長方向の動きが生じます。
弓のかわりに指で弾いていると考えるのも良いです。
*弾く位置は基本的に左手の指になるべく近いところにします。
弓で弾くときはスル/ポンティチェロ気味ですがPizz。の時は反対ですね。ただしバルトーク/ピチカートの時は指板の端あたりを使います。こうするとピアニッシモのバルトーク/ピチカートも可能です。
*弦に指を当てて弦を斜めに少し引っ張った状態で止め、そこから音楽を始めます。
ピチカートの前に腕でリズムをとるのは、弦をつかむ瞬間にためらい、タイミングが偶然になるので、音楽の柔軟性が無くなるうえ、他の奏者の邪魔になります。
image音楽的にはこれらの基本を変化させます。
他の指を使ったり、角度、速度位置等を変化させてみてください。
アクセントの付かない柔らかいピチカートも重要です。
上腕を使って大きく円を描くようにはじいたり、空中からの腕の動きの連続で弾くのも変化の一つです。
image以上がクラシック音楽のピチカートですが、現代曲の作品ではジャズ要素の入ったものもあり、その場合は別の音質が要求されます。したがって別のテクニックも必要になるわけです。
imageどの場合にも脱力を心がけてください。
これには両肩を下にすとんと落とした状態を保ちます。
ここで脱力に関して(脱線だ!)。
脱力のために、最初は力を入れて筋肉の使い方を体に覚え込ませ、その後脱力したほうが効果的なようです。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image
160■脱力の極意? 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月20日(水)10時36分35秒
野田さん、皆さん、おはようございます。
imageさすがドイツ本社の野田さん!↓では僕が美味しいところを持っていったことになっていますが、やっぱり師匠です!
imageで、下で最初は力を入れて筋肉の使い方を身体に覚えさせ、その後脱力したほうが効果的とのお話しがありましたが、先日その経験(”開眼:ただしほんの少し”)をしましたのでそのご報告を。
imageトマムで野田さんのレッスンを受けて、それまでとにかく脱力ばかり気にして、肝心の楽器を鳴らす行為が疎かになっていると感じた僕は、それ以降わざと弓を握り、腕、肩、腹筋、腰、足にかなり力を入れて練習して来ました。必要な筋肉の使い方を覚えるためです。
トマムで言われた”力をかける時は遠くの筋肉から”を意識しながらです。
imageそして先日の日曜日は午後から日曜大工に励んでおりまして、右手の握力にかかる筋肉を酷使しました。夕方からさらい始めたのですが、右手は握力ゼロ状態に陥っていました。
でも鳴るんです、楽器が。弓はもう”ブラブラ”状態でしたが、弓から一番遠い足や腰の筋肉から弓に重さをかけて行く感覚が掴めました。
imageトマムでの講師コンサートにおける野田さんの身体の動きの理由が、ようやく理解出来たんだと思います。
image脱力の前に力を使って筋肉の使い方を身体で覚えた方が、かえって脱力に効果的。まさにそれを実感した瞬間です。
image173■○○風の音 投稿者:野田一郎  投稿日: 4月26日(金)01時27分46秒
についての記述を忘れました。
image他の楽器の音質、奏法をまねることはとても良い勉強です。
さらにいろいろな奏者のまねをすると、音質、音楽の作りかたなども理解しやすくなります。
外見からまねをしたり、耳で聞いてまねをする、表情をまねる、等色々方法がありますので、お試し下さい。

190■古澤さん話 投稿者:関口@無免許  投稿日: 7月12日(金)15時19分42秒
みーさん、金子さん、三澤さんこんにちは。
image三澤さんがアップされた古澤さんのお話。(紛らわしい書き方ですね)本日のみーさんの”ときどき雑記”のお話(野田さんレッスン体験談)とも繋がりそうですね。楽器の裏板と表板の間を往復する”振動”のイメージと意識、これと体との関係、身体感覚。ここらへんは今年の黒魔術ツアーのテーマのひとつみたいですね。
imageあと以前、強い音/大きな音に高エネルギーをかける際、”遠くから働きかける”のイメージを持つとの野田さんのお話もありました。直接大きな重みをかけすぎると、かえって弦、楽器の振動を抑制してしまいうので、そこで力点を作用点から遠ざける、というものです。野田さんは長い棒の端をもって力いっぱい、もう一方の端で何かをつぶそうとしてみるイメージ、と説明されてました。実際の演奏では、手から肘、肩、背中、腰というように力点を遠ざけていく、との事。この逆筋とも読めなくもありません。(ただ、イメージするものや、音に対する考え方が違うかもしれないので注意は必要ですが//)  
imageまた、ここらへんはセミナーでまた”一見”して、しばらく自分で試行錯誤すると思います。 
image212■弦と仲良し!? 投稿者:いそべ@福井支部 投稿日:12月26日(木)23時14分56秒
image先日、練習時に指揮者から脱力に関する大変示唆に富んだ話を聞きました。
それは、ここぞという音を出すには、力を入れるのではなく、逆に力を抜くことが大切とのこと。
”F1レースでの発車時に柔らかいタイヤだと(地面と仲が良いので)上手く出発できるが、硬いタイヤだと高速で回転しても車はその場に留まったまま砂煙が舞い上がるだけ。”

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