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会議室 全討議録       2002年度後期

182■座奏.立奏について教えてください 投稿者:三澤  投稿日: 7月 9日(火)10時44分21秒
はじめまして。フレンチ転向2年目の三澤と申します。
初心者で基本的なことを教えて頂きたいのですが。私としては野田さんの奏法を基本に
演奏を心がけておりますが、個人的には座奏ではなく立奏を好んでおります。
理由は座奏の場合どうしても腰から上で弾いている感覚が有り、野球のバッティングでいえば座って玉を打つ感じがします。
以前にバイオリンの奏法で習い覚えた、足の踏ん張りや床を足裏が押す感覚を意識してボウイング心がけているのですが、専門的なご意見をおうかがいします。
また、楽器の構え方ですが、私の場合は両肩のラインに対して楽器のラインが50度くらいで弾いております。理由は骨格的に腕の関節の位置は肩のラインに対して直角方向に前後する位置で繋がっていることから、脱力して自然に肩を下げてゆっくり歩く感覚でボウイングすると、楽器の向きもやや縦方向に構えるのが自然に思えております。合わせてご意見をおうかがい出来ればと思います。
image183■座奏について 投稿者:金子@茨城北営業所  投稿日: 7月10日(水)17時25分36秒
三澤さん、はじめまして。金子と申します。
imageなぜ私が座奏にしているのかといえば、体が楽だからです。確かに、
立って弾いたほうが体の自由度が増す感じがしますが(どこかで野田さんも
書いてらしたと思いますが)その自由さは体と楽器との関係を一定に保つ
ためにほとんど費やされてしまいます。座奏だと一見不自由に見えますが
脱力しやすいために逆に自由度が増します。具体的には、立って弾くと
サードポジションで親指を使えません。
image楽器の構えですが、楽器に対して真後ろからでなく右斜め後ろから
接している感じなんでしょうか?そうすると、E線とかH線が
弾きづらくありませんか?
image184■座奏について 投稿者:三澤  投稿日: 7月11日(木)11時54分09秒
金子さん、ありがとうございます。私もオーケストラで演奏する時はもちろんイスを使っています。ただ、楽器のエンドピンの長さを調整したり、イスの高さを調整してもなかなかしっくりこないのが実状なのです。身体ががカタイということも原因かもしれませんが。
野田さんご推奨の専用台を用意すれば良いと思うのですが、残念ながらなかなか持ち運びや場所の問題で踏み切れません。
そんな訳で、疲れますが自宅や少人数のアンサンブルでは立奏をしているのです。
座奏は確かに楽器の保持ということでは膝で保持出来るので安定しますね。左手も脱力出来ますし、親指も使えます。ただどうしても楽器の角度はやや右斜め後ろから接する感じになってしまうのです。E線は弾きにくくは無いのですが、チェロのようにからだと平行に楽器を構えるとG線が遠くなって肩が前に出て力が入ってしまうのです。
 また、右腕のボウイングは肩のラインにに対して左右よりも、前後の動きが骨格的に自然のような気がしている、という事もあるのですが。
image やはり、座奏専用台又は専用イスを用意して座奏に慣れるしか無いのでしょうか。
金子@茨城北営業所 さん丁寧なアドバイスありがとうございました。
とても参考になりました。
image185■座奏、自然体、中心軸 投稿者:関口@無免許  投稿日: 7月11日(木)14時33分36秒
三澤さん、はじめまして。 
野田さんは今、西日本を指導行脚されてます。 
imageもしお住まいが首都圏なら野田さんの代々木のセミナーを覗いてみては如何ですか?7/19〜21で、一日だけとか、聴講だけとかも可です。コンサートも7/25に東京であります。 
imageまあ”いい音”が出て、自由に表現が出来て、健康を害さなければ、立っても座ってもよいのですが、座奏しているものとして感じることを少々。 
image私も専用平台を持たないので、通常のバスイスでは色々制約が多く、苦労しております。 
座奏のメリットとして感じていることの一つ目は、下半身が充実し、上半身が柔らかい、自然体の構えが取りやすいことです。どかっと座ることで、丹田に意識が入り、上半身が腰の上にポンと乗っかっているような感覚が作りやすいです。私もまだ上半身ガチガチなのですが、肩の平行や下げた状態を保ちやすいです。両足がべったり付けられれば尚よいです。(時々ブラブラさせてみるのも試したりしてますが) 
imageもう一つは中心軸です。上記のような自然体が感じられると、体の中心軸が意識されます。チェロのような座奏だと(若干は右に傾いています)、体の軸線と楽器の中心線が非常に近くなります。野田さんの解説だと、顔の真下に駒のやや上の中央が来る様に、ネックが左耳のすぐ後ろを通る様に、とのことです。これだと演奏作業の大半が、顔の幅程度の体の中心で行われ、体の軸+楽器の中心が、顔の幅+αの一つの振動体として意識できる時があります。(まだ、かなり調子のいいときに稀にデスが) 
imageおそらく(一般的)立奏や(一般的)座奏だと、骨盤の左のくぼみあたりに楽器をつけますので、やや軸がずれます。あと体にねじれも生じやすいのでは? 
imageG線演奏時にやや肩が前に出る事を気にされておりましたが、野田さん曰く、上半身の”前傾””左右のひねり””左右の傾き”のどれか一つなら問題無いということです。このうち2つの動きをしながら力をかけると体を壊します。との事です。 
image三澤さんはバイオリンをやってらしたのですか?習ったという足の感覚とかもよかったら、この掲示板でご披露ください。参考になりそうです。  
imageバイオリンの巨匠とかドイツの伝統的なチェリストとかの体の軸と重心異動の使い方のうまさは、見ていてとても参考になります。あとオーケストラのバイオリン奏者とかを見ていると右足の決まらない(遊んじゃってる)人が多いですね。これがビシットしていると”オオッ”と思います。
image186■三澤さんいらっしゃい 投稿者:みーさん  投稿日: 7月11日(木)16時07分25秒
三澤さん、いらっしゃい。初めまして。
月曜火曜と野田さんが当地にみえて、ついうっかりと書き込みを見過ごしておりました。申し訳ありません.9日夜なら我が家で野田さんから直接レスを打ち込んで貰えたのにと残念です。(酔っ払っていて不可能だったか?)
そして金子さん、適切なレスをありがとうございました。
三澤さん、この会議室は初心者の私に代わって皆さんもお互いに討議に加わって頂ける嬉しい会議室です。私には上手なレスを付けるキャリアがありません。
imageしかし私なりにお答えします。私のフレンチ歴は三澤さんと余り変わりませんから割り引いてお読み下さいね。(バス椅子歴だけなら野田さんを上回っているそうです、これ一寸自慢です)
image奏法は個人の体や感覚で一人一人皆微妙に違うと思いますし、私自身構え方は少しずつ変化しています。何か問題を感じた時にそれを解決するために姿勢や角度を変えてみます。椅子の仕様も変えます。”絶対”はあり得ないと思いますが、しかし”最大公約数”はおのずとあるような気がします。
>座奏の場合…座って玉を打つ感じがします。
よく解ります。つまり下半身が安定しないという事ですね。これへの対策は幾つかあると思います。
image1) 椅子は体に馴染むものか。
ここの”資料展示室”のバス椅子博覧会場にあるバス椅子例でもお判りのように皆さんご自分で工夫をしておられますが、椅子の形状、座面の高さ等は自分に合わせて少しずつ改良してゆくしかありません。椅子は大変重要なパーツ(楽器の次に、そして弓よりも)です。昨晩は自分の椅子の脚を55ミリ切りました。私の座面の幅は30センチで、それは尻の為には十分ですがわずかに触れる太ももの外側を支えては呉れません。そしてそれは下半身の安定の為にかなり重要だと判りました。これは使ってから解ることです。私は平台を使いませんが、それは個人的に平台のデメリットが重要に思えているからです。平台を使う方は私の椅子のデメリットを重要に思っておられる筈です。
>足の踏ん張りや床を足裏が押す感覚を意識して
椅子を使う皆さんや私はまさにそれを、椅子を使った上で求めて行っているのです。金子さんが言われるように”座奏が楽である”メリットを生かしつつ、そのデメリットを解消する努力を皆さんしておられるのです。
image2) 楽器と体のなす角度
>楽器の構え方ですが、私の場合は両肩のラインに対して楽器のラインが
>50度くらいで弾いております。
理想はチェロのように楽器を上半身全体で包み込む形ではないかと思います。
それが出来れば心理的にも一体感が生まれると思います。立奏では楽器が独立した存在のように、対立した存在のように感じます。(立奏だけしている方は勿論そんな考えではないでしょう)
奏法のいずれを問わず、残念ながら一体感を持つにはちょっと楽器が大きいですね。しかし”よりそれに近づく”為の工夫には座奏のほうが有利だと思います。楽器を寝せる角度/体との相対的な高さ(エンドピンの出し方)もあると思います。仰るように平面的断面図を描けば楽器は右を向き体は左を向きますね。これは仕方ないとして、その範囲内で出来るだけ右肩を前にせり出さなくて済む構えを追求してゆきたいと思っています。そしてフレンチはその助けになりますし、楽器を寝せるのもその助けになると思います。
>チェロのようにからだと平行に楽器を構えるとG線が遠くなって
これを少しでも解決する糸口になるのが楽器の寝せ方ではないかと思います。
image3) 膝の使い方
楽器を支える為に両膝をどう使うか。これは試行錯誤中でアドバイスは出来ません。体と楽器の位置関係で微妙に違ってくると思います。今のところ私は右ひざの内側で楽器の下のふくらみの角(先端)に触り、左膝は足を少し引いて半月板(膝の先端)で楽器のくびれの少し内側に当てています。
image4) 楽器の裏板上部と表板の距離(厚さ)
ここの厚みが少ないと座奏に大変有利になると思います。ネック底部が胸に当たる角度が柔らかくなるからです。ラウンドバックの楽器は一般的に上部が厚いままですが、フラットバックのものは肩で角度がついていて急に薄くなっているので座奏に有利だと思っています。この度注文した楽器は、その通りに作ってくれていれば上部が薄くなっている筈です。
image以上厚かましくも私の考えを披瀝させて頂きました。後は皆さんが補足なり訂正をして頂けると思います。違った発想から正反対のお考えもあると思います。どうぞ書き込みをお願いします。
image187■あっ 投稿者:みーさん  投稿日: 7月11日(木)16時08分51秒
私がwordに向かって投稿を書いているうちに関口さんが書き込みをして下さいました。
ありがとうございます。これから関口さんの投稿を読みます。
image188■ありがとうございました 投稿者:三澤  投稿日: 7月12日(金)01時02分01秒
金子さん、関口さん、みーさん  本当にありがとうございます。いろいろな見地から奏法のアドバイスを頂き嬉しい限りです。実際立奏にしても座奏にしても、自分なりにいろいろ試行錯誤している状態で自分のスタイルが決まらない事にいらいらしているところなのです。
でも、アドバイスを頂いたみなさんも日々試行錯誤されている事にややホットしました。(失礼//)
 みなさんのご意見を参考に、また自分なりに試行錯誤してみます。
 それからバイオリンで習い覚えた足裏の。。。の事ですが。
実は私のコントラバス歴の中で5年ほどブランクがありその間に、バイオリン、ビオラ、フルートを弾いていた事があります。今思うとばかばかしいのですが、弦楽合奏で1人でコントラバスを弾いている時に、突然でかくて.重くて.弾きにくいコントラバスを弾くことが嫌になってしまって、ついに楽器も手放してしまい。反動で小さな楽器を始めた次第なのです。
そのときの、バイオリンの古沢 巌さんの奏法を解説した文章がとても参考になりました。
そのままの文章ではありませんがおよそこんな感じです。
”武道で頭上から両手で刀を振り下ろす時に、足を踏みだす、その反動で自然に腕が振り下ろされてくる、。。。足裏を意識して体重を足裏にかけると反発する力で床が足裏を押す。。。
その力が骨格と繋がった関節で背骨に伝わり腕が自然に押し出される。。。こんなイメージで
ボウイングをする。。。大切なのは関節が繋がっていて小さな動きでもそれぞれの身体の動きに関連性がある。。。腕と手の関節の位置と動きの方向を意識する。。。身体の骨格で楽器の振動を受けて身体を共鳴させる//”
 およそこんな内容の文章だったと思います。意味分かりますか?
 私自身が未消化なのですが、現在野田さんの奏法を参考にさせて頂きながら、私なりにこのような事も意識して演奏しております。
 ちなみに弦はパーネント/黒毛カーボンフレンチ/松ヤニはピアストロ オリーブです。
 エンドピンは真鍮15ミリ丸棒。楽器は1942年チェコ J。B HERCLIK という4 弦楽器を使用しております。
image 今後ともよろしくお願いします。
image189■追加です。 投稿者:金子@茨城北営業所  投稿日: 7月12日(金)11時28分38秒
追加です。
私の経験だと、立奏でも座奏でもできるだけ楽器の真後ろから構えるようにしたほうが腕の重さが各弦に均等に乗る感じがします。”どの弦も同じ重さで弾ける感じ”です。ただし、立奏でも座奏でもG線がとても遠く感じます。これが難点です。
image座奏の方が有利である証明として、”2オクターブのグリッサンド上下”があります。立奏でもG線ならできるかもしれない。上手な人はD線でもできるかもしれない。でも、ある程度以上のスピードでは不可能です。これが座奏だとスムーズなのです。つまり、ノーマルポジションとハイポジションで体と楽器の関係が変わらないのです。変わるのは主に肘の角度だけなのです。これを覚えて慣れてしまうと立奏には戻れません。なので、大変な思いをしながら楽器と椅子を抱えて運んでいるわけです_


190■古澤さん話 投稿者:関口@無免許  投稿日: 7月12日(金)15時19分42秒
みーさん、金子さん、三澤さんこんにちは。
image三澤さんがアップされた古澤さんのお話。(紛らわしい書き方ですね)本日のみーさんの”ときどき雑記”のお話(野田さんレッスン体験談)とも繋がりそうですね。楽器の裏板と表板の間を往復する”振動”のイメージと意識、これと体との関係、身体感覚。ここらへんは今年の黒魔術ツアーのテーマのひとつみたいですね。
imageあと以前、強い音/大きな音に高エネルギーをかける際、”遠くから働きかける”のイメージを持つとの野田さんのお話もありました。直接大きな重みをかけすぎると、かえって弦、楽器の振動を抑制してしまいうので、そこで力点を作用点から遠ざける、というものです。野田さんは長い棒の端をもって力いっぱい、もう一方の端で何かをつぶそうとしてみるイメージ、と説明されてました。実際の演奏では、手から肘、肩、背中、腰というように力点を遠ざけていく、との事。この逆筋とも読めなくもありません。(ただ、イメージするものや、音に対する考え方が違うかもしれないので注意は必要ですが//)  
imageまた、ここらへんはセミナーでまた”一見”して、しばらく自分で試行錯誤すると思います。 
image191■ついでに 投稿者:三澤  投稿日: 7月13日(土)01時09分56秒
古沢さんの話のついでですが、弓の持ち方はこんな風に書いてありました。
これはバイオリンの場合ですが。
”手の内側のかかとを意識して前に出すと、親指も含めて指の関節が自然に手の内側に曲がる、その指に弓を引っかける感じ。。。弓は持つのでは無く//弓が手に引っかかっているのである”
 というニュアンスであったと記憶しています。
 話題がそれて申し訳ありませんでした。

192■参考 投稿者:みーさん  投稿日: 7月13日(土)09時44分20秒
三澤さん、おはようございます。
>手の内側のかかとを意識して前に出すと、親指も含めて指の関節が自然に手の内側に
>曲がる、その指に弓を引っかける感じ。。。弓は持つのでは無く//弓が手に
>引っかかっているのである”
貴重な情報ありがとうございました。
こんな他の弦楽器の話題はとても参考になります。気付けば我々バシストはバスばかり
見ていて周りを見渡す事をしなかったような気がします。バイオリニストは何に気を
つけているのか、チェリストはどのようにしているのか、それが丸々参考になると
思います。
image193■スナップ奏法? 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 9月26日(木)23時15分30秒
imageみーさん、黒魔術のみなさん、たいへんご無沙汰しております。
会議室の方も2ヶ月以上書き込みがありませんでしたね〜
さて、先日福井室内管弦楽団の演奏会がありまして、そのときに来ていただいた名古屋の某プロオケ主席の方(フレンチ)に腕を固定したまま(E線ですと右手首を指版にくっつけたままで)スナップで弾く方法を教えていただきました。親指を支点に4指がイコライジングし、逆振り子の動きで裏板がしっかり鳴ります。また、弓の持ち方も野田さんが仰っているとおり、右腕を幽霊のようにだらりとぶらさげて、脱(圧)力しているようでした。
image194■スナップ(2) 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 9月28日(土)18時50分42秒
imageつづいて投稿させていただきます。
その方と昼食時に”ウインナワルツの頭打ちだけはフレンチでは上手くいかないですね。”と話したところ、やはりジャーマンだとダウン時に弓先にかけて音が自然に減衰するのでいいようです。また、ウィーンフィルのバス奏者の演奏映像をみると、先程のスナップではありませんが、弾きはじめの初速が早いようです。
image195■スナップ奏法とサウンディングポイント 投稿者:野田一郎  投稿日:10月 2日(水)09時23分31秒
imageいそべさん、皆さん、こんにちは。
image私の提唱するサウンディングポイント練習は、まさに磯辺さんの書かれたスナップ奏法と同じものです。
腕は動かさずに指の運動のみで(手首も若干ともに運動するが)各指の柔軟性とコントロールを強化するものです。
この奏法では、短く遅い弓で、裏板をしっかり鳴らすことができる点ですが、これはヘルムホルツ波を利用しているためです。
imageなお、幽霊奏法とは違い、手を脱力して弓の上にぐしゃっと乗せると、ワルツの頭打ちも問題ありません。
あ試し下さい。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/

196■SP練習 投稿者:いそべ@福井  投稿日:10月17日(木)01時14分12秒
image野田さん、レスをありがとうございます。
さっそくHPの”サウンディング/ポイント”、Q&Aを参考にして練習のはじめにとりくんでいます。上手くいくと、とてもいい音の立ち上がりになりますね。そしてダウン、アップのロングトーン時にも絶えずこの立ち上がりで始まるように(無意識でも)できるようになるといいんですね?
image197■S(ounding)P(oint) 投稿者:野田一郎  投稿日:10月28日(月)07時44分52秒
imageいそべ@福井さん、今晩は。
おっしゃる通りですが、実際に音楽の中では柔らかく、アタックの無い音も必要です。
この場合でも SPを使っているんです。
始めは裏板をスコーンと効率良く鳴らすのが練習ですが、これが出来るようになると、どんな音でも、先ず裏板から鳴り始めます。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image198■せっかく両刀使いケース買いましたが。。。 投稿者:いそべ@福井支部  投稿日:10月29日(火)12時13分10秒
image野田さん、こんにちは。
いずれにしても、やはり裏板を意識した音が決め手なのでしょうか。
imageフレンチでのワルツの頭打ちも、あらかじめ弓を弦の上にグシャッと置いてから抜くと確かに問題がありませんでした。
image199■裏板 投稿者:野田一郎  投稿日:10月30日(水)22時56分23秒
imageいそべさん、こんにちは。
imageフレンチでワルツ、できますでしょ?ね。
image楽器演奏時の意識の持ち方には色々方法があります。
その一つが裏板です。
image別のもあげてみましょうか?
1)体が水のいっぱい入ったゴム風船になったつもりで、演奏。
2)表板と裏板の間を振動が行ったり来たりしているとイメージし、それがバスケットボールのドリブルで手を低くすると加速するのと同じ様に。
まだまだ色々あります。
image200■水風船 投稿者:みーさん  投稿日:10月30日(水)23時54分55秒
image野田さん、こんばんは。いつも有難うございます。
お陰様で右手も左手も随分楽に構えて弾けるようになりつつあります。
昔から比べると、脱力が少しわかってきた感じ、逆に以前は兎も角
力一杯弾いていたようです。
今は裏板のイメージに取り掛かっているところです。
所で
>1)体が水のいっぱい入ったゴム風船になったつもりで、演奏。
これは、どんな意味で、どういう状態を避けようとするアドバイス
でしょうか。よろしくお願いします。
image201■水風船の説明 投稿者:野田一郎  投稿日:11月 1日(金)17時34分48秒
imageまず出所から。
たしか、今夏、関口@無免許さんが、”自然体のつくり方”で読んだということで教えてくれたんです。
それで私も芸大時代に受けた体育の授業で同じことを習ったのを思い出したというわけです。
芸大の授業は野口三千三(みちぞう)さんともう一人の女性の先生が担当してたんですが、
”自然体のつくり方”の著者、斎藤孝氏も同様の方向性です。
image人間の体は、液体です。肉にしても骨にしても、皮膚(ゴム風船)の中に入れた水のように浮動しているんです。血液、リンパ液などの本当の液体も大量に入っています。
image演奏中に脱力するには、この水風船が”タポン、タポン”としながら床に降りきっている感じを想像し、自分の体があたかもこの水風船であるかのようにイメージするわけです。
すると、腕にしても他の部分にしても、塗れた布団のようにだら〜〜〜と重くのし掛かります。
実際に他人の腕を持ち上げた状態で、その人に腕に少しでも力を入れさせると腕は軽く感じられます。
反対に脱力させるとその腕がずしっと重くなります。
image脱力と呼吸を上手く使うと、跳び箱から頭を下にして床にずり落ちても、痛くありませんし、ケガもしません。反対に脱力できてないと大変危険で、首の骨を折って死に至ることもあります。
子供や酔っ払いがケガをしにくいのと同じです。
imagehttp://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image202■痩せ目の私なら水枕のイメージ 投稿者:みーさん  投稿日:11月 2日(土)19時31分39秒
image”タポン タポン、デレン”ですね。{ダラーー}ですね。
弾いてゆくに従って、つい力が入ってきますが、フレーズの切れ目ごとに気を取り直しています。
image弓も取り落とさんばかりやっと指の間に止まっている、と言う感じを心掛けています。こうすると一寸長めの曲でも疲れません。
image203■フレンチ礼讃 投稿者:いそべ@福井支部  投稿日:11月12日(火)23時35分06秒
imageこんばんは。
サウンディング/ポイントを意識してからは、バロックのソナタの速い楽章の8部音符などガット弦と相まってとても歯切れの良い演奏ができて御機嫌です。ジャーマン時代は”べた弾き”か”ジャンピング/ボウ”しか弾き方がなかったような気がします。。。
image204■4号バス椅子 投稿者:野田一郎  投稿日:12月 2日(月)19時36分35秒
imageみーさん、こんにちは。
遅ればせながら4号バス椅子の完成、おめでとうございます。
早く実際に使ってみたいところです。
image以下気が付いた点です。検討していただけますか?
image1)座面の前端線が、前脚を結ぶラインよりかなり後退しているが、前に出したほうが、脚(奏者の)が椅子の脚に触らないのではないか?
image2)座面をあそこまで厚いクッションで覆う意味があるかどうか?
厚手の木の板にタオル地を何重にも重ねて雑巾のように縫い付けてクッション材にするだけで充分と考えます。クッションが厚く安定感に欠けると音に影響します。
image3)楽器を構えた際の側面図からすると、エンドピンをもっと短くしても大丈夫そうですし、その方が弦が体に近づきます。
エンドピンはなるべく短く、そしてゴムをかぶせると音が良いと思われます。
image4)今回はサイド板(脚)をネジ止めに変更されたんですね。
ネジの一点で支えるのでどうしても椅子の横方向の安定性に欠けると考えます。
みーさんの記述でも2センチからの揺れがあるそうですが。
image5)椅子の幅を大きく取ることはみーさんが書かれた、心理的、生理的に加えて、物理的、音響的にも良い影響があると考えます。
image以上、4号バス椅子画より洗練されて5号に引き継がれることを願っています。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image205■re4号バス椅子 その1 投稿者:みーさん  投稿日:12月 4日(水)13時06分09秒
image野田さん、こんばんは。 (と言いつつ、もう遅いのでUPは明日読み返してからにします。三日掛かりのレスになりました)
imageご批評ありがとうございました。 ご指摘について自分で改めて考え、椅子を眺め、そして座ってからのレスです。
image1) 脚より座面が6.5センチ後退しているのは解体した際にそれを小さい荷物にまとめる為でした。 畳んだ脚の間に座面が収まります。
しかし使ってみると図らずも椅子の脚に両足を外から支えて貰っているという効果が出ました。これまでも私の両膝はあまり広げない方が気持ちよく弾けるのですが、(左膝をもう一つの魂柱と考える野田さんにも影響を受けています)脚に外から支えて貰っている為に内転筋(太ももの内側の筋肉)を締めておく必要がなくなります。 バシスト控室の小文”第4号バス椅子”の最後にも書いたのですが、むしろもう少しせり出させた方が良いとさえ思ったのです。足が椅子の脚に触れている部位はA)くるぶしの下ちょっと前方 B)脛外側の下から1/3あたり。 そして最後にC)座面の横でせり上がっている縁がふとももに触れています。
image2) について、クッションは厚く見えますが、実は乗せる体重を受け止めて跳ね返すクッションとしての機能は見掛けほどにはありません。 本文で書かなかった詳細をご説明しますと、一番下の10センチ厚の壁用高密度断熱材はじわっと体重を受け止めますが、静かにそれに耐えてくれて無駄な動きをしません。だからこそこの材料を使ったのです。その代わりチクチクしてきますからガーゼ状の布でしっかりくるんでやります。用途外使用による経時変化でどうなって行くのかは不明ですが初期性能から言えばなかなか良いものです。是非お試しください。その上に重ねた8センチのクッションはわざと安物にしました。これは体重を掛けると主張も何もなく限りなくぺちゃんこになります。 そして一番上が全体の形を整えるための堅目パンチカーペットで、これら全体の厚さは、袋の底布を挟んでクッションの形を下から整える薄いベニア板2枚を併せれば9センチです。当然袋によって寸法は押さえ込まれています。 で、何故見掛けをこんなにふわふわにしたかと言うと、休憩時間にクッションの上に寝せ掛ける楽器が、張り出した脚に触れて傷んでしまわない為です。体重を掛ければ薄くなるけど楽器の重さではある程度ふわふわのまま、というのがこのクッション構造の目指すところだったのです。想定に反して楽器の重さにさえ十分抵抗してくれませんでしたが、尻のすわりは良い方だと思います。楽器が触れる脚上部には仕方なく別に緩衝材を貼り付けました。 クッションをこれにするまでは家の座布団の中綿(布の加工工場から出る綿埃を集めたような)を使う計画でしたが、試用してみると良くなかったのです。 座布団ひとつ無駄にしました。
image又、第3号ではクッションに厚いマイヤー毛布の4枚重ねを使いました。 初期性能はとても良かったのですが、二年間使ううちに弾力性が不足して来て、尻の肉の薄い私としてはつらくなってしまいました。 思うに薄目の材料でクッションを仕上げるならその下に別の固めの緩衝材を敷くと良いのではないだろうかと思います。
image206■re4号バス椅子 その2 投稿者:みーさん  投稿日:12月 4日(水)13時08分20秒
image書き込み量が多すぎて一度で受け付けてもらえませんでした。
この下のre4号バス椅子 その1 から先にお読みください。これは その1の続きです。
image3)ですが、エンドピンにゴムキャップをかぶせる方が良い音がすることについて、これは野田さんの掲示板でも話題になりかけましたが、それ以来ずっと気になっているのです。 理由を考えてみるのですが_解りません。ステージ床の質量がエンドピンの振動を押さえ込み、それが楽器の振動を押さえ込むのでしょうか。とすると弾きにくさを除外して考えれば音響的に床と絶縁した方が(例えばクッションに乗せて弾くとか、エンドピンを固めのコイルスプリング状のものに変えるとか)良い結果が出るのでしょうか。 また、音響的にも出来るだけ絶縁したほうが良いのなら、他の与件が一定ならばエンドピンは長いほうが目的に適うような気もします。私のエンドピンに関する思考実験とも大きく関わって来るので是非その意味するものを知りたいのです。お願いします。
image4)については、作り始めてから接合方式を”腰掛けあり継ぎ”方式からボルトナットへ急遽変更してしまいました。理由は小文で述べたとおりです。
揺れ(変形)についてですが、部品同士はネジの一点で固定されるのではありません。ネジを締めることによって”面”で止まることになります。 この椅子の例で言えば約23センチ*6センチの面接触の効果が出ます。縦も横寸法も十分に大きければ安定しますが、只問題は上下接触幅の6センチでした。 設計当初からこの接合方式にするのなら9センチ程度の接触幅へ、つまり座面パーツ両横板の上下幅をしっかり取ることが必要でした。それによって横揺れを防ぐことが出来たと思います。
勿論もっと有効な構造は後ろ脚同士を筋交いで止め合うことであるのは違いありません。
imageいずれにせよ、椅子は座奏する皆さん共通の悩みだろうと思います。市販品が体と奏法にぴったり、というラッキーな人が果たしているでしょうか。 ”バス椅子博覧会場”を設置したのも皆さんも私と同じように苦労をしておられるという思いから、お互いの情報を持ち寄って助け合う事を目的にしたのです。
image207■エンドゴムと音響についての仮説 投稿者:たじくま@群馬  投稿日:12月 8日(日)23時36分58秒
image 受験を間近に控えたように見えない受験生、たじくま@群馬です。
 まず、割り込みの失礼をお許し下さい。
image エンドゴムを付けた方が音がいいということについて、以下に簡単かつ乱暴ですが私に考えを述べたいと思います。
 楽器の音響的効果についてエンドゴムの果たす役割は、ニスのそれと同じだと思います。つまり、耳障りな音に対する”フィルター”です。ニスのフィルター効果については、『弦楽器のしくみとメンテナンス(佐々木 朗著)』p.74〜75に書かれているので、この本を参照して頂きたいと思います。以下では、この本の中の”耳障りな超高音”というのを強引に雑音と置き換えてしまいます。
 ここからは私の推論が多大に含まれますが、楽器には”弦/板”という楽音発生源と”エンドピン/松脂”等の雑音発生源があります。通常、我々は楽音によって雑音をマスキングしているわけですが、それで雑音に依よる影響を無視できる訳ではありません。理想は〔雑音<<楽音〕という状態ですが、一般に楽音の増加と雑音の増加には正の相関があります。そこで、理想の状態に近づけるために、例えば固い松脂を用いて摩擦音を減少させるとかいうことをします。
 では、そこでニスやエンドゴムがどういった効果をするかと言いますと、松脂の摩擦音を減らすのと同じで、雑音を減らしているのです。
 もちろん、この効果が大きすぎれば、楽音までを減少させてしまいますが、ニスやゴムといった比較的軽いものであれば、木材との相対質量が小さいので楽器の振動に対する影響が弱いと思われます。
 また、楽音は”弦と板”によって、”一つの大きなもの”として存在するのに対して雑音は”無数の細かなもの”として存在しているはずです。ということは、ある一定の大きさのものまでに対して有効なフィルターをかけてしまえば、多数の雑音が消されてしまうのに対して、楽音は何割かの減衰を与えられるだけで済みます。総和としてとらえると、雑音が大きく減少し、楽音はあまり減少していないという状態です。
image 予想に反して長文になってしまいましたがご容赦下さい。また、当然の事ながら、実験的根拠があるわけではないので、”仮説”として捉えていただきたいと思います。
image208■よくいらっしゃいました 投稿者:みーさん  投稿日:12月 9日(月)21時58分13秒
imageたじくま@群馬さん、こちらでは初めまして、よくいらっしゃいました。
>割り込みの失礼をお許し下さい。
会議室の頭書きでも述べていますが、ここは儀礼的な場所ではありませんので、どうぞいつでも心行くまで書き込んで下さい。もし長大な書き込みになったら2つか3つに分割して送り込んで下さい。長大大歓迎です。
imageニスの持つフィルター効果は、ここのリンク表からも佐々木さんのHPへ飛べ、Q&AのNo.38に述べられていますね。 佐々木さんのHPはバシストにも大変示唆に富んでいると思いますのでご了解を得てリンク表に加えているのです。
image>ある一定の大きさのものまでに対して有効なフィルターをかけてしまえば、
>多数の雑音が消されてしまうのに対して、楽音は何割かの減衰を与えられる
>だけで済みます。総和としてとらえると、雑音が大きく減少し、
>楽音はあまり減少していないという状態です。
なるほど、ドルビーノイズリダクションシステムがおおむねこのような考え方で理論構成されていたと思います。
>”仮説”として捉えていただきたいと
考えるという事はとても大事で、通常の努力に”よく考える”を加えるとはるかに早く楽に目標点に到達出来ることはよく見聞きします。
imageお互いに切磋琢磨してゆきましょう。それも楽しく。今後ともどうぞよろしくお願いします。
image209■エンドゴム考 投稿者:いそべ@福井支部  投稿日:12月11日(水)23時41分03秒
imageエンドゴム使用については、今後ホールなどでの響き方などを実験していきたいと思いますが、舞台裏や比較的小さな部屋などでは、少なくとも自分の耳で聴いたかぎりでは音量、音質とも素晴らしいと思います。(低音はふくよかで、高音はとてもマイルド)
imageたじくまさんの仮説を参考にして私も少し考えてみましたが、
image1。ゴム自体がガットやウッドなどと同じ天然素材で相性がいい?
image2。裏板を足で支えるのと同じで、楽器自体も柔らかな素材で支える方が、床にしっかり固定  
 するよりも、楽器の振動を殺さない。
imageといったことがあるのかもしれません。
image210■ゴム 投稿者:野田一郎  投稿日:12月17日(火)16時50分29秒
image皆さん、こんにちは。
楽器の振動メカニスムで今感覚をつかもうとしているのが、”振動の戻り”です。
弦の振動が楽器に伝わったあと直接全てがホールに飛ぶだけでは力が足りず、弦に戻る振動を弦が増幅して再び楽器に送り返すような事が起こるらしいんです。
エンドピンのゴムは、弦に戻るべき振動エネルギーを床に流してしまわないようにする役割を持っているのではないかとにらんでいます。
そうだとすると、”左手の指で弦を押さえつけない”というのも、ヘルムホルツ派を発生しやすくするためだけではなく、指がエンドピンゴムのように振動を骨に伝えず、再び楽器に送り返すことに寄与しているかも知れません。
image今回の書き込みはあくまで検証の済んでいない憶測ですので、その点をご理解下さい。
image211■還流増幅 投稿者:みーさん  投稿日:12月17日(火)18時23分11秒
image野田さん、
ありがとうございます。振動の還流増幅ですね。私の理解を超えた現象ですが、あちこちから野田さんのやり方の追試レポートも届いてくるでしょう。その効果が一番確認できる場所が大きなホールだと思います。私はそのような場所で効果を確認できません。その効果について検証が進み次第お教え下さい。
image212■弦と仲良し!? 投稿者:いそべ@福井支部  投稿日:12月26日(木)23時14分56秒
image先日、練習時に指揮者から脱力に関する大変示唆に富んだ話を聞きました。
それは、ここぞという音を出すには、力を入れるのではなく、逆に力を抜くことが大切とのこと。
”F1レースでの発車時に柔らかいタイヤだと(地面と仲が良いので)上手く出発できるが、硬いタイヤだと高速で回転しても車はその場に留まったまま砂煙が舞い上がるだけ。”

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