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会議室 全討議録       2001年度前期

1■野田さんのメール 1 投稿者:みーさん  投稿日: 1月29日(月)22時40分10秒
会議室を設置しました。 掲示板業者とのやり取りに小一ヶ月掛かってしまいました。 以下の文章は 野田一郎さんから1月10日に届いたメールです。 会議室にUPするのが良いと思ってずっと保存しておりました。 野田さん、大変遅くなって申し訳ありません。
image”野田一郎氏のメール”
弦の振動について:
一番大事なのは音楽ですが、その音楽は空気の振動に載って観客の耳に伝わります。ホールの空気を振動させるのは弦ではなくて楽器の本体(ホントは全体なんですが)です。
楽器を振動させるのは弦の振動が元になっているんですが、弦の振動エネルギーは、弦が大きな振幅を起こすことでそこにとどまってしまう、あるいはそこで消費されてしまうんです。そのエネルギーが主に駒を伝って表板、魂柱、裏板にまで伝わると、初めて楽器が鳴っている状態になります。そしてこのとき弦の振幅は音量に関係なく小さくなるんです。では弦のどの振動が駒に伝わりやすいかというと、長さ方向の振動なんです。これを発表したのはドイツの音響(その他も)物理学者のヘルマン/フォン/ヘルムホルツ氏です。手元に資料がないので大体で書きますが、1850年頃-20世紀初め頃の人です。この ヘルムホルツ波は安藤由典教授が音楽之友社刊、新版”楽器の音響学”の中で近藤正夫、久保田秀美両氏の追試の写真入りで紹介されています。私の演奏中のイメージでは弦の伸び縮みですが、エルムホルツ波の場合は弦の端から端までを行ったり来たりする運動です。
imageところでで一般的に弦楽器レッスンで言われていることは、
1)弦に直角に弾く
2)毛を弦になるべく沢山つける
3)駒から離れたところを弾くと柔らかい音がする。
等ですが、これらはなんの利点も意味もありません。
image1)斜めにすると弦長方向振動が楽に生じます。ユダヤ人のヴァイオリンソリストは皆この弾き方をしています。私はピンカス/ズッカーマン氏から教わりましたが、”サウンディング/ポイント”の練習がこれに当たります。またウィーンフィルのバス弾きが斜めに弾いているのに良い音がするのはこのためと思われます。ただしこの2グループがヘルムホルツ氏の振動を考慮して弾いているかどうかは知りません。多分音楽的な目的からの経験によるものでしょう。要するに、良い音がするから、です。
image2)も弦を横に引っ張って振幅を大きくする欠点があります。弓を少し傾けて片側の毛だけを弦に当てると、弓木のバネによって弦長方向のベクトルが生じます。
image3)駒から離れたところを弾くと音の輪郭がぼやけて他の音(アンサンブルなどで仲間の音)の邪魔をします。反対に駒近くを弾くと楽器が芯からなるので、遠くでは柔らかくなる音色も出すことができます。そしてこれができるようになれば、駒から離れたところを弾いても楽器を芯から鳴らすことができます。いつも離れたところを弾いている奏者は駒近くでは脱力が難しいんです。
image2■お詫び 投稿者:みーさん  投稿日: 1月29日(月)22時50分10秒
野田さんのメールはとても長かったので一度に投稿する事が出来ず、その1/その2、と二回に分けざるを得ませんでした。 読む時は、先に下になっている”その1”からお読みください。
image3■野田さんのメール 2 投稿者:みーさん  投稿日: 1月29日(月)22時41分33秒
次は弦と松脂、弓です。
1)ガット弦(オイドクサ)。
弦長方向の振動を素早く開始し、素早く収まる。その反対はスチール弦で、立ち上がりが遅いうえにいつまでも収束しません。ですから音が混じって濁ります。弦が太いので指の肉に弦が食い込みにくく、弱い圧力で弦を押し下げられます。また弦が太いのと銀帯巻きのお陰で指に適度な抵抗があり、脱力しないとシフティングができません。
弦は指板に付いている必要はなく若干すき間が開くくらいの方が楽器が響きます。ネックやサドル、渦巻きも振動させる必要がありますがシッカリ握るとこれを止めてしまうんです。指の腹で弦長方向の振動を空中で受け止めてやると音程が作れます。つまりシッカリ押さえなくとも音程はぶら下がりません。指はなるべく沢山使うほうが左腕の3里のツボの辺りの筋肉が硬くなりません。結果としていい音がします。各指に腕の重量を分散させると脱力が可能です。1本指で押さえるときに100の力が必要とすると、2本では50+50ではなくて40+40=80程度で(もちろん凄く大ざっぱに書いています)すみ、3本なら20+20+20=60と言った具合です。
image2)サルチョウの松脂。
普通のバス脂は弦が毛にくっつくのでどうしても横に引っ張られて、弦長振動が遅く生じる上楽器に伝達する分が少なくなります。初めて弦が毛から放れるタイミングは偶然によるのでコントロールしにくく、結果としてリズムとテンポに影響します。弦が毛から放れる頻度が高く、きめの細かい音になります。倍音構成が自由に変えられ、音程がとりやすくなります。他の楽器とのアンサンブルも、タイミング、音質の点で有利です。
image3)フレンチ。
弦に直角に弾かずに自由に角度をコントロールできるので有利です。また腕や手の重みを弓にかけるのに多くの間接をバネとして使用できるので、弦や楽 器の細かな動きにすぐに対応できます。戦車のキャタピラーを思い浮かべて下さい。つまりイコライジングが効いているんです。
image一般に言われている、
1)フレンチは圧力をかけられない(腕の重みがかからない)ので音が小さい。
2)スピッカートができない。
について:
先にも書いたようにフレンチの方が柔らかな重みを沢山かけられます。もっとも”大きな音”というのは大抵楽音ではなく騒音なので、ほとんど必要ありま せん。音楽で要求されるのは”緊張感のある音”や”強い音”なので、フレンチの方が有利です。また弦(と楽器)とのコンタクトでダイナミックを変化させるわけで、強い力は必要ありません。
image一般に日本やドイツでジャンピングボウと呼ばれているものは、スピッカートとは別物です。スピッカートの場合毛は弦に付いたままで、木だけが弾みます。完全に離れるれるものはリコシェです。いずれにしても大事なのは音が弾んだり短くなることで弓は極端な話しどうでもいいのです。 フレンチではこれらの微妙な変化が全て弓のテクニックで可能です。
image最後に、奏者の選択の問題です。
一番大事なのはみーさんも書いておられるように自分の音楽的要求です。それが生じたときに自然にテクニックなり奏法を探ることになります。またジャーマンの人がフレンチに変わる、乗り換えるといった発想は意味がないと思います。今まで通りやったうえで他のもできるようになれば、損失ではなくて儲けになります。また他の方法を試すことによって自分の今までの方法に良い影響を与えることが多いものです。
音楽の世界に本来禁止事項、あるいは法律はありません。自分の好きなようにすればいいんですよね!
野田一郎
image4■松やに(サルチョー)について 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 2月16日(金)01時51分48秒
みーさん、はじめまして。
開設以来、毎日立ち寄らせてもらっていますが、最近は、奥田@広島さんの寄稿文もたいへん興味深く読ませていただいてます。 そこで野田さんをはじめ、皆さんに質問なのですが、バイオリン用の松やには、弦のサウンディング/ポイントにやにの固まりが出来きたりせず、ハイポジションでたいへん綺麗な音がするので大満足なのですが、合奏時などの低い音域では、粘り系の松やに(カールソン)に比べると少し弾きにくいような気がするのですが。。。これもオイドクサを張ると解決するのでしょうか?
ソロとオケでは松やに(したがって弓も)替える人もいるようですが。。。 あと、オイドクサは切れなければ、どれくらい張りっぱなし(メンテはした上ですが)にしておけるのでしょうか?また最近よく耳にする弦、オブリガートについても教えて下さい。
image5■おお、いそべ@福井さん! 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月16日(金)08時58分07秒
いそべ@福井さん、こんにちは。こちらでははじめまして!
僕の拙文をお読みいただいてありがとうございます。
image仰っている、低音弦での弾きにくさは確かに感じられるかもしれませんね。 かくいう僕も最初はそうでした。 そこで取り入れたのが、と言うか気が付いたのが、野田さんの提唱されている”縦振動”(僕の言い方では”伸縮振動”)です。 いずれ寄稿文でも書く予定にしていますが、弓を少し斜めに弾き始める動きと、その際に圧力のかかる方向を、弦に直角にではなく、弦長方向を意識してやると同時に、左手指の上駒方向に引っ張る意識を持つことで発音が速くなります。 あと、楽器のテンションを極力落とす調整も重要かと思います。 ”伸縮振動”を起こりやすくするためです。 これはガット弦やスティール弦に関わり無く応用出来ると考えています。
image次にオイドクサの寿命ですが、僕は一応一年で張り替えていますが、その時点で特に弦の性能が落ちたとは感じていませんから、もう少し持つんじゃないかと思います。
imageオブリガートについては概ね良い評判を聞きますが、実際に使用したことが無いのでわかりません。ただ、低音弦については少しもの足らないという声も聞きますね。
imageしかし、ここでいそべ@福井さんとお会いするのも嬉しいですね^^) お役に立てればいいんですが。
image>野田さん
お時間があれば訂正/フォローよろしくお願いします。
image6■会議室へようこそ 投稿者:みーさん  投稿日: 2月16日(金)17時57分10秒
いそべ@福井さん、初めまして。よくいらっしゃいました。
毎日ご覧になっておられる事、大変嬉しく思います。会議室は開設を随分迷ったのですが、こうして、いそべ@福井さんのように利用される方があれば増設した甲斐があります。今後とも時々書き込みをどうぞ。奥田さんの論文もこのような形でお役に立てば、これも企画した甲斐が十分あったと思います。奥田さん有難うございます。
image7■磯部さんヘのレス。 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月17日(土)02時26分19秒
>オイドクサを張ると解決するのでしょうか?
オイドクサの方が弾きやすいのは確かです。 これはその太さ、銀の摩擦抵抗、張力等によるものです。 でももっと大事なのは脱力することです。体が柔らかくなれば弓の毛が弦に追従(コ ンタクト)しやすくなるので、発音が楽になります。 低音域やフォルテではどうしても力が必要と錯覚してしまうので(実際ある程度の力 はいつも必要です)、体が硬くなってしまい弓が滑る結果になります。そうするとも っと力を入れたくなるのが人情というもの、悪循環になります。 その上で奥田さんもかかれているように弦長方向の振動(奥田さんの”伸縮運動”という言葉、いただきです!!)を意識して弾いてください。
image>ソロとオケでは松やに(したがって弓も)替える人もいるようですが。。。
まあ好みの問題ですが、本当は必要ありません。 私は、フレンチ、サルチョウ、座奏、オイドクサの組み合わせでソロもオケも室内楽も、全てこなしていますし、私のオーケストラ(フランクフルト/オペラ)のもう一人の首席バスはオイドクサのかわりにオブリガートでやはり全て弾きこなしています。 オーケストラだからといって大きな音で弾く必要はありません。良く通る音はどんなに小さくても他の音にかき消されません。
image楽器をしっかりと鳴らすためには弦を震わせるのではなくて弦の振動エネルギーを裏板の振動までもっていってやる必要があります。オブリガートはスチールに比べて張力の点でガットと良く似ていますが、裏板を鳴らすには能力不足です。また巻きが銀でないので摩擦の点でも不利です。
imageみーさんへ、
ようやくこの会議室も活気が出てきたようですね。嬉しいです!
imageでは、また。
image8■補足させて下さい。 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月18日(日)18時20分02秒
皆さん、奥田@広島さん、みーさん、今日は。
”それでもオイドクサは素晴らしい”、読ませていただきました。
image今までの奥田さんの書かれた文を読みますと、私がHPで公開してきた分かりにくい文を読んだだけでここまで深く理解されているのに驚きます。私の実際の演奏に触れていらっしゃるわけではありません。やはり奥田さんご自身が経験と感性で得たものが、私のHPを単なるきっかけとして結晶したものです。
imageここで少し私の観点から補足させて下さい。
>3:使用素材が脆い  天然ガットと銀平帯巻きは素材としての強度が低く、
天然ガットは条件さえ整えば半永久的に持ちます(一人のバス弾きの人生に対して)。 コントラバスの一般的な使用では条件がなかなか整いませんが。。。。 1000年以上前のガットでまだ現役として使えるものもあると聞きます。もちろんコントラバスの弦ではありません。
image>これらの欠点を持つ”オイドクサ”であるが、特に断線などの問題は奏者にとって深刻な問題である。私は次の点に考慮して扱っている。
/ 上駒(サドル)、駒とも、弦の溝の断面半径を弦のそれより大きくする。
/ 指板とネックの楽器に対する角度を平行に近く改造、又は新製する必要がある。ヴァイオリンのそれを見ていただくと良くわかる。特に肩が張っている楽器では親指ポジションの演奏が困難になると思われるかもしれないが、座奏すれば全く問題無い。
imageこれに伴って生じるほかの利点。
1)駒が低くなり張力を減らせる。
2)駒の基本形が正方形に近くなるので、駒の動きが有利になる。
3)駒の上面カーブと指板のカーブを大きくできる。つまり弦4本が平たくなるので移弦時の弓の動きを減らすことができる。
弓の毛が他の弦に触れる可能性が高まるが、弦の伸縮運動(”縦振動”よりこのほうが良いです)を意識して駒寄りを弾く事、弦をむやみにしたに押しつけない事、で解決する。
image>/ 自宅などに帰ってきた場合も、しばらくケースから出さずに、環境に慣らす。
楽器を使用しないときはソフトケースに入れっぱなしにしておくほうが急な環境変化を防げます。私のオーケストラでは最近全ての楽器にソフトケースを調達、運搬時のキズ、チューニングの狂いが大幅に減りました。
image以上です。
奥田さんのこれからの執筆を心待ちにしています。
http://home.germany.net/101-110146/index.html/
image9■体と楽器の関係 投稿者:みーさん  投稿日: 2月18日(日)22時30分36秒
フレンチを手にした今、体と楽器の位置関係を見直しています。皆さんは何をどのように判断して決めておられるのでしょうか。弓の道と駒との関係を優先させているのか、ポジションと腕の関係なのか、弦楽器をされる方は駒との関係を重視しておられるようですがこれは楽器が大きいだけに相反する事柄ですね。楽器の寝せ方についても判断の優先順位はどうでしょうか。結局は自分にとって楽な構えがよいわけですが、その判断基準そのものは個性を超えて参考になると思います。
image10■体と楽器etc。 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 2月19日(月)10時20分09秒
野田さんの掲示板より参りました。
私はジャーマンで座奏しておりますが、現在横隔膜のあたりに裏板の  トップが来ております。背筋がある程度伸びた状態になり、安定感が  感じられるのと、ハイポジションでかがみすぎず飛びつきのブレーキ感が  得られるのが利点と感じております。
imageこの状態でバスいすに両足を下の足置きに乗せるとちょうど右ひざの  内側の窪みに裏板の下の出っ張りがかかり右ひざが裏板の中央  やや右にきます。脱力感とは若干矛盾しますがエキストラな体重荷重等  の際に楽器を少し動かたり、コントロールによいと思っています。
image寝せ方は右手の重み感覚を得られる位置を計ったりしました。   座った状態で楽器を垂直に置き、弓を伸せ、第三者にエンドピンを  持ち上げていってもらうのです。(昔は先生にやっていただいた)  これで左手のネックへの重み感覚と右手の重みが弓の接点で  エキスパンダーのようにバランスしている感じが得られ気に入っています。 この中でここ一番のときに接点に向かって頭を左にやや傾けると  さらに集約していくような感覚があるので頭が右に逃げないように、楽器の軸と体幹が離れすぎないよう意識しています。    (楽器の中心線と体が離れすぎないとの野田理論に共感)
image    やばい長すぎだ!その他の転載はまた後に 
image11■もう一つ空間/音について  投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 2月19日(月)10時36分39秒
長いといいつつもう一丁すいません。
以前、掲示板で野田さんのおっしゃっていた空間意識のメソッドが  ありましたが、楽器から手が伸びていくような音の飛び方と  宙を見上げたあたりにポッと音が行くような飛び方が感じられます。   (この使い分けを百発百中、いや一発必中に苦心中)
imageツェッパリッツ氏の演奏を見ると近くで柔らかく、空気伝染や空間の広がり といったものを感じます。(低音の箱、土台を感じます)   これは実音と倍音の比率、飛ばす意識/方法、そもそものバスらしい音  と言い換えてもよいかもしれませんが。。。   実際にドイツのオケにいらっしゃる野田さんや皆さんの意見をお教えください。(みなさんもうまく音が飛んでると思っても指揮者に”もっと”と  いわれて戸惑ったり、狭い部屋で倍音が回って”うるさい”といわれたり、あまりみなに聞こえてないようでしっかり録音に入っていて尊敬されたり  とかあると思いますが。。。) 
image12■書き込み長さ 投稿者:みーさん  投稿日: 2月20日(火)18時04分21秒
関口さん、皆さんこんにちは。 書きこみ有難うございます。 会議室での発言は幾ら長い文章でも構いません。掲示板とは性格が異なって微細な感覚を十分に伝える為には長くなるのが当然と思います。余り長い文章は受け付けてくれませんから、一番最初のヘル/ノダの書きこみ長さを参考にして下さい。それ以上の長さになれば関口さんの様に幾つかに分けてUPして下さい。ご自分で改行される必要はありません。自動改行をしてくれます。長さについて管理人としては制限を設けるつもりは全くありません。予めワープロソフトに書きこんでおいてコピー/ペーストするのも良い方法です。ついでながら掲示板と感覚的にも区別しやすいように背景色を変えています。(色はもう少し試行錯誤させて下さい。手持ちのPC二つで発色が違うので迷っております)
image13■身体と楽器 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月22日(木)09時45分01秒
みーさん、皆さん、こんにちは。
身体と楽器の関係にはいつも悩んで(?)います。常により良い状態を探っているとでも言いますか。。。。 僕の場合、基本的には右手と左手のバランスですね。
右手は、不必要に身体を捩じったりかがめたりしないで、弓が駒まで届くこと。
左手も同じく不自然な姿勢にならないで、最低でも指板の端を持てること。
この2点に気を付けています。
image楽器の傾きは、椅子や平台の高さにもよりますので、両腕の重さが自然に楽器に伝わる角度と、両足が自然に地面/平台に接地された状態の高さに椅子の高さを調整し、両者のバランスを取った結果が現在のスタイルになっています。 また、楽器の形状(肩の形、ネックとボディの角度など)も大きく作用しますよね。ですから、身体の個人差と楽器の個体差との相談になると思います。
image14■空間の意識 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月22日(木)10時01分09秒
関口さん、皆さん、こんにちは。連続投稿です。
空間の意識は今から20数年前に感じていました。野田さんのHPを拝見して、初めて文章になさっているものを読んで関心、そして感動したわけです。 僕の場合、調子が良い時は、音色/音量に対する意識が舞台上には無いんです。まるで客席の任意の地点で演奏しているような意識の状態です。 ”遠くに弾き、遠くに聞く。”この野田さんのお言葉で、それまで自分が感じていたものの正体が分かったとでも言いましょうか。 そうすると、例えばオケで弾いていても自分の音が聞こえなくてシャカリキに弾くと言う事がなくなって、様々な場面で音楽的な余裕が生まれます。
ちなみに去年160人のオケで”英雄の生涯”を演奏しましたが、客席の友人は”奥田さんの音は良く聞こえていた。”と言っていました。また、昨年独奏をした時にも、E線のピアニッシモでも、音程感や音色を損なうことなく録音されていました。 野田式座奏の恐るべき効果だと思います。
image15■初歩的な質問ですが。。。 投稿者:Bassおやじ@金沢  投稿日: 2月22日(木)10時47分50秒
皆さん。いつも有難う御座います。
このホームページを覗くのが毎日の日課となっております。 本当にためになる意見が多く”なるほど”と納得しております。
さて。。。 初歩的な質問かもしれませんが、私は現在ドイツ製の4弦バスを弾いています。 スタイルは、ジャーマンボウでの座奏です。 マンドリンでは、そう感じないのですがオケで弾く場合5弦バスが欲しくなります。 良く、5弦は音を出しにくいといわれますが、こちらの会議室での御意見を見てますと そうでもないことが分ります。 個人の好き好きもあるでしょうし、曲にもよるのでしょうが。。。 2本あればいいと思いますが、予算が追いつきません。 ザックバランなところ、どちらがいいのでしょうか? 私は、手が小さいので外人さんみたいにツェーマシーンは使えません。 4弦でも満足しているのですが。。。 皆さんのご意見お願い致します。
image16■保存と表示 投稿者:みーさん  投稿日: 2月22日(木)14時20分12秒
皆さんこんにちは。有意義な討論がなされていて嬉しく思います。さて、この会議室を更に有効に使えるようにする為に発言の保存件数を最大の150件に訂正しました。又、一ページあたりの表示件数も最大の30件としました。これによって動きが少し遅くなると思いますが、趣旨をご理解の上お許しください。
image17■5弦と4弦 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月22日(木)18時26分04秒
Bassおやじ@金沢さん、こんにちは。
5弦と4弦の選択、難しいところですね。 僕はオケでは主に5弦の楽器(団所有)の楽器を弾いています。 4弦は主に独奏用に使っています。
問題はご指摘の”5弦は鳴りにくい”というところだと思います。 実は今使っている5弦(オリエンテ製で、10年ほど前の50万円のもの)も、僕が団から借り受けた時はとんでもない楽器でした。 しかし、駒、魂柱、指板、テールピース等を調整、交換してやると、見事に鳴るようになりました。(鳴るというのは決して音量だけの問題ではないことはご理解いただけると思います。) 発音、音色ともに取り敢えず満足しています。 要はその楽器の持つ素質(ポテンシャル)と、それを引き出す調整、奏法だと思います。 オケでお弾きになるのでしたら、運指の選択肢が広がること、記譜通りに音程を表現出来ること(作曲者の意図を表現出来る)、などの点からも5弦は有利だと思います。
image18■弦高? 投稿者:みーさん  投稿日: 2月25日(日)10時50分59秒
オイドクサに変えてから何となく弾きづらいままに来ましたが、昨日ふっと重大な事に気付きました。そうだ、両枕の溝さらえをしてなかった!(気持ちは2月になってからほどんどPCの方へ行きっぱなしでした)そういえばそれに関してヘル/ノダの文章を読んだ事も思い出しました。改めてノギスで弦高を測ったら指板下端でE弦は12ミリもあったのでDIY店で細い丸やすりを太さを変えて3本買い求め、ノギスで弦の太さを測ってオイドクサにあわせて少し大きめに糸枕(上駒)を掘り、ついでに更に余分に掘り下げましたが、駒も作り変えました。E線で9ミリ、G線で6.5ミリ。
そこで皆さんはどうしておられるか、情報を得たくなりました。また、野田さん/奥田さんは指板をノーマルから かなり寝せておられるようですが、その結果駒そのものの高さは何センチになったのですか。
image19■おっと 投稿者:みーさん  投稿日: 2月25日(日)10時55分19秒
書き忘れです。糸枕を掘る時は支点を明確にする為上駒溝のうち下端が一番高くなるようにすべきと思います。また駒の糸道を掘る時も同様ですが、駒の厚みの両端はナイフエッジにならず、わずかアールをつけるべきだと思います。
image20■再び楽器と体の良い関係 投稿者:みーさん  投稿日: 2月25日(日)16時55分31秒
皆さんこんにちは。
関口さん/奥田さん先回はご意見有難う御座いました。関口さんの、頭が右に逃げないようにとはEのダウンで特に気をつけなければならない事ですが、フレンチではかなり有利になると思います。でも気を付けなければならないのは同じですね。奥田さんの右手左手のバランスに関して私は身長172センチですが、駒よりに弓道をつけようと意識するとフレンチでも(それで6センチ得をしても=野田さん)左手のローポジションが少し苦しい。ですからもっぱらハイポジションを心掛けざるを得ません。弦長は105.5センチです。一方芯の話ですが、野田さんの左膝は楽器の裏にあります。以前私はチェロのように両膝に挟んでおりました。野田さんから体に余分な力が入りませんかとご意見を頂きました。考えて見るに両膝で挟み込んで、然も胸で楽器を受け止めない場合、余分な力が膝を締める為に必要でこれは反省しました。そこで次のように考えました。
image先ず楽器の芯と体の芯を完全に合わせる。するとぺグがおでこに当然当たります。そこで首のすぐ左に指板が来るように楽器を10センチ平行移動させます。その位置でのエンドピンに合わせて木片(私のバス椅子の部品でピンが滑り出さないようにする仕掛け)の紐の掛かり方を調整します。とすると右膝は楽器のくびれに入り左膝は裏板の左端に来ます。こうすると自然に楽器は僅か内側を向きます。腰の骨はこの為に僅か左を向きます。ジャーマンならこの状態はE弦で不利ですがフレンチなら不利ではありません。楽器と体は平行なのですが意識は長い長い二等辺三角形でその頂点はA/Dの間にある弓道のように感じます。次の問題は足をどこに下ろすかになります。これは一番最後に決めるべきで、楽器の床からの高さ/楽器形状/寝せ方が与件となって、一番しっくり来る位置が決まった後に、その位置にある楽器を膝で支える為には膝がどこに来るべきかを考えれば足裏が来るべき高さと場所が決まる…このように考えて構え方を検討しています。(私にとって楽器形状は今の所決定的要因ではないのがつらいところです、奥田さん) この考え方へのご意見をお待ちします。
image21■再び楽器と体 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 2月26日(月)12時14分58秒
奥田さん、みーさんさん、みなさんこんにちは。
私は下記のようにジャーマンでチェロのような格好で弾いておりますが、膝は左は普通に立て膝、右は少し前に倒し裏板のくびれの下の出っ張りのふちに膝の内側が引っかかるようにしております。  体は意識としては楽器と平行なのですが、楽器の厚みを越えて右手を出している分、ほんの若干右を向いているかもしれません。  しかし一般的なバス的座奏と決定的に違うと感じているのは、胸板や体幹全体が弓の接点、右手の重み、左手の重みの三者に反発する壁となる意識が持てる点です。 
imageE線やG線は若干苦しいですが、私はE線のダウンで駒よりを弾く際には若干楽器を左に向けてコントロールしたりします。(くびれ越しに右手を出す感じ)ここでは楽器の糸巻きからエンドピンを結ぶ軸がずれなければよいと思っています。G線の弓先についてはウィーンフィル調です(彼らは樂友協会の女神像間が狭いからかもしれませんが。。)
最初は弓を平行に動かす練習を徹底的にやり、座ると変わる事に抵抗があったり、バイオリン奏者や他の弦楽器奏者が弓を斜めに使うのを真似すると旨く言ったりする事が野田さんの縦振動、サウンディングポイントの説明で明解になりました。  駒側に自然に手が届くのは若干難しく、指板と駒の中央やや下に自然に手が届けばよしとしておりました。(弦高を高めにし、これを早い弓でキックする事で振動を効果的に伝えていると考えていた。今後野田理論の一層の実践やオイドクサ化では要検討多し)   駒側を弾くときはやや右肩を出してカバーしましたが脱力は難しいし、健康上よくないかも。。。 
imageところで木片。昔ドイツ製で楽器の形をした糸で椅子にむすびつける木片を探していましたがどなたか入手経路をお教えください(チェロ用?)
image22■木片 投稿者:みーさん  投稿日: 2月26日(月)17時46分55秒
関口さん、皆さんこんにちは。
体と楽器については次に又顔を出しますが、一寸だけ。 それ、良いですね。作ってみよう。楽器の形とはまた優美な!木片はどんな楽器の形をしていますか。バスの胴体の正面でしょうか。今私が使っている木片は5センチ*8センチの分厚い米松の中央を直径3センチのドリルで厚さの半分くらい掘って、それにエンドピンを差し込んでいます。バス椅子の前脚から紐で留めているのは一緒の様です。 多分作るのは簡単でジグソーで形に切り抜いてやればいいと思います。f孔などは年賀状用のイモ盤を作る時に使った彫刻刀でいけます。出来上がったら画像を一寸だけUPしようかな。話の腰を折ったようでごめんなさい。
image23■5/4弦、オイドクサ、体と楽器、木片 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月27日(火)22時39分07秒
みーさん、関口@社長があだなさん、奥田@広島さん、今日は。
まず私の構え方から。
表板はなるべく体に平行にするが、若干右に回転させています。楽器の右側が体に近くなりますが、多くのバス奏者が一般的なバス椅子に半分腰をかけて座るときのようには回転させません。
imageその次に一番大事な点です。駒の少し上辺りの左右の中心を体の中心と合わせます。ネックは左耳のすぐ後ろを通過しています。
image左足は膝の内側が裏板にあたりますが、なるべく平行にしています。 また両足はなるべく大きく開いて楽器を体に近づけます。ピアノ椅子は前部の線が直線なので、足を開くほど中心に向かっての復元力が大きくなります。
imageさて、皆さんの投稿ヘのレスです。
1)私の場合腕が極端に短いので、(かみさんは足もだ!といっていますが、ひどいもんですね!)”左手も同じく不自然な姿勢にならないで、最低でも指板の端を持”つのは不可能です。
image2)私のシフティングは常に静かなもので、飛びつき、あるいは飛びつきの後のブレーキはありません。
シフティングの速度変化は、境目なしに動き始め、なるべく早く加速、一定速度で目標点の手前まで行き、減速して、やはり境目無く到達。というものです。腕の重みは常に感じていますが、すとんと落とすようなことはしません。これは下降形(音程での話)に使えないためです。上昇形も下降形も基本テクニック的には同じようにできなければいけないと考えています。
image3)”G線の弓先のウィーンフィル調”は実は理にかなった弾き方と言えます。自動的に弦の伸縮運動に繋がりますから。只ダウンとアップの違いが気になります。
image4)  > 駒側を弾くときはやや右肩を出してカバーしましたが脱力は難しいし、健康上よくないかも 体を1元的に変化させるのは健康的には問題ありません。つまり、この場合では上半身の”前傾””左右のひねり””左右の傾き”のどれか一つなら問題無いということです。
このうち2つの動きをしながら力をかけると体を壊します。 ジャーマン、立奏、の組み合わせはこの3つが重なるうえに力が必要なので、非常に不健康で、私のまわりで既に何人か内臓疾患で死亡しています。もちろんそれが直接の原因だったと言うのは乱暴ですが、原因の一つ、あるいは遠因だと言えると思います。
image5 >昔ドイツ製で楽器の形をした糸で椅子にむすびつける木片
見たことありませんが、あればなかなか面白いコレクターグッズになりますね。(*^o^*) でも実際の演奏の場合はエンドピンが左右に滑る恐れが有るのと、そういう不安定要素があると体が硬くなります。 平台の前部両端の2点、エンドピンの接地点の3角形は固定されるべきです。 もちろん運搬面での欠点はありますが。。。。
image長くなってしまって申し訳ありません。
image24■訂正 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月27日(火)22時41分24秒
ゴメンナサイ、前回の題名は
”体と楽器の関係、木片”です。
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image25■オイドクサ 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月27日(火)22時42分03秒
みーさん、今日は。
先日メールでお知らせした通り15.8センチです。弦長が103.5センチというのを書き忘れました。またボディ最上部ネックの付け根の表板から指板裏側までは33ミリです。本当は指板と表板がもっと近いといいんですが。
image駒の厚みの両端について。
私の場合は必ずティンパニーの皮を張ります。駒の弦溝に張り込むんですが、少し長めにして弦に沿ってひさしのように少し伸ばしてやると引っ掛かりにくくなります。アイロンなどの電気機器でコードが機械に入るところにゴムのチューブが空いていてコートが球に折れ曲がらないようにしてありますが、あれと似ています。 もう一つの方法は駒の上に馬の鞍のように革を跨がらせる方法で、この場合は革が駒の縁で若干カーブになるので、これもいい方法です。ただし溝の底と革が密着するように、皮を濡らしてから張り、溝に弦のかわりに丸棒などを入れて乾燥させる必要があります。
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image26■空間の意識、レス 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月28日(水)04時22分19秒
関口@社長があだなさん、奥田@広島さん、皆さん今日は。
亀レスです。
関口さんも奥田さんも、もともと空間を意識する能力があったんでしょうね。 アンサンブルの仲間にこの意識がない人がいると大変に弾きにくくなります。 以前、或るアンサンブルで日本最高のオーケストラメンバー(チェロ)と一緒に演奏したんですが、彼は ”バスの音がかすれていてちゃんとなっていない、音量が無い” と、文句を言っていました。彼は私と並んで弾いていました。 コンサートで、彼が自分の先生、青木十郎氏に愚痴をこぼしたところ、 ”そんなことはない、非常に良く通る柔らかくて良い音” と評価されました。
image指揮者には、ホールの後ろあたりで聞いてもらうように頼むしか手はないと思います。指揮者にも遠くを聞けて、オケの一番後ろのメンバーの意識を引きつけて行ける人もいるんですが、少ないです。
image奥田さん、フォローありがとうございます。しかし160人のオケの”英雄の生涯”の中で聞き分けられる音というのはすごいです。 先日或るオケのコンサートのトラで弾いたところ、録音技師から同じようなことをいわれました。
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image27■5弦と4弦、レス 投稿者:野田一郎  投稿日: 2月28日(水)04時27分52秒
Bassおやじ@金沢さん、奥田@広島さん、こんにちは。
限られたよさんの中では4弦と5弦の選択は人を悩ませるものがありますね。 結局は楽器で何を一番したいか、なんですが、ここでは5弦の特性について書いてみたいと思います。
image4弦バスを5弦に改造した場合でも、そのキャラクターと性能はほぼ残ります。 つまり基本的には変わっていないということです。 それでも、やはり全体の張力が増えているので4弦の方が鳴ります。それと、A線の状態に問題があります。
image4弦の場合、G線とE線、D線とA線がそれぞれ対になってシーソーのように関係しています。ところが5弦の場合はA線に対応する弦が無いうえ楽器の中心に有るので”てこ”が作用しにくくなります。弦の伸縮方向の振動エネルギーが駒に伝えられると、まず駒はちょうど人が走る時に上半身を左右に捻っているように動きます。ところがA線はほぼ中央に有るのでこの動きを出せないんです。(実際は駒の動きがもっと複雑なのでちゃんと音は出てます)
image次に、楽器がキチンと鳴っていると、1オクターブ変わっても倍音構成を変えることで人に錯覚を起こさせることもできるんです。その上4弦の方がやはり鳴りがいいので、私は4弦を個人で買って、5弦は団に買わせました。オーケストラに予算がないときは問題ですが。また弦代も高くつくし大ぶりになるので車も大きめのほうがいい、等も長い間には辛いかもしれません。
image28■体と楽器、5弦4弦、空間  投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 2月28日(水)09時49分42秒
こんにちは。野田さんお忙しい合間をぬって、わくわくするほど沢山の  レスありがとうございます。
image1)楽器と体→シフティング
たしかに飛びつきというのは不適切な表現ですね。(ハイポジションになるとそんな風に感じてしまう己の未熟) ”前傾””ひねり””傾き”の減少による目標の狙いやすさでしょうか。   (流鏑馬よりもウイリアムテルてな感じですね) 昔、ゆっくりの動作で同じ弦を同じ指で色々な音程幅で往復という練習をしましたが、なにかよいメソッドはありますでしょうか?     週末奏者の私は音程の調子が悪い時は、雑にストンと動かして動きすぎだったなんてことがままあるもので。。  (とりあえず速度変化を意識しての音階練習上下をやります)
2)ねじり  
私は現在ジャーマンですが、実は腕の作りが”気を付け”の状態で体の横に手をつけると肘の裏側が前を向く腕をもっています。 ジャーマンで弾くときは腕の重み、腕の動きの方向性を逃がさないために若干無意識に内側に腕をひねって(絞って)います。  自然に内側を向くフレンチの強みをここでも感じます。 
3)木片     
椅子の二本の足と紐で結び、中央に穴が空いていますので さほどずれない、というか安心感があります。  ただ床との間に異物が入りますので振動伝達にはマイナスですね。(エンドピンの先が丸まって、うまく削れない私。。) 
4)空間意識+5弦と4弦      
このレスの組み合わせが非常に私の質問にフィットします。 ー楽器がきちんと鳴っていると、オクターブが違っても倍音構成で錯覚を起こせるー この使い分けと空間意識とのマッチングが私の今大きな関心事です。(私は近時は4弦のみ使用)
image実はここ数年所属の弦楽合奏団で弦楽4重奏、6重奏曲の編曲版をやることが多く(ベートーベン後期など)、編曲は指揮者やトレーナー (バスの人は残念ながらいない)と相談して決めています。 この経験から、チェロのC線開放と一緒のリンフォルツアンドとかを弾くと”5弦で弾いてるの?”(自分でも5弦みたいにと思って弾いている)と聞かれたり、チェロと同じオクターブにして弾いても ”へいこう8度が聞こえる”と言われたり。。(音程のせいの時もある) この倍音構成のコントロールを色々考え対応していますが、この使い分け、会場とステージ上の整合性、録音での整合性に悩み、かつ本来のバスパートを弾くときは。。となったのです。     (人生相談風)
image   以上取り急ぎ、個人的内容での長文すいません。
image29■倍音構成 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月28日(水)10時18分49秒
野田さん、関口さん、皆さん、こんにちは。
野田さんと関口さんの倍音構成の変化による錯覚。 大変示俊に富んだ内容ですね。
image僕のポピュラー系の仲間で、ベースを良く聴いていない人の中には、コントラバスはエレクトリックベースよりも1オクターブ低い音域だと錯覚している人が結構いたりします。(苦笑) エレクトリックベースは高い帯域の倍音が出やすく、アンプで増幅している関係でさらにその特徴が強まります。 この倍音構成をコントロールしてやる意識と実際が身につくと、非常に大きな力になりますね。
image30■5弦/4弦参考になりました。 投稿者:Bassおやじ@金沢  投稿日: 2月28日(水)11時21分33秒
野田さん/奥田さん/関口さん はじめ、皆さんレスありがとうございます。
image>次に、楽器がキチンと鳴っていると、1オクターブ変わっても倍音構成を変えることで人に錯覚>を起こさせることもできるんです。
”まさしく、そのとおり”と。納得です。このような経験は私も自身では感覚として あったのですが、他の人からの指摘に恵まれることが無かったので確信が持てませんでした。 的確な、レスのおかげで吹っ切れたような気持ちです。 (暫くは、4弦で頑張ります。) 車も、4弦がやっと収まる某ドイツ製の車なものですから。。。    (;-_-R;) 取り急ぎのお礼です。 ありがとうございました。
image31■野田さん、有難うございます 投稿者:みーさん  投稿日: 2月28日(水)12時59分47秒
野田さん、待った甲斐がありました。大変な情報量と重い内容です。感謝!
閲覧しておられる皆さんへ。 どうぞお仲間に加わってください。話の中へ入れば更に得るものは大きくなると思います。<会議室>とは重々しいネーミングをしてしまいましたが、(談話室と名づけようかなとも思った位です)ソファにどっかりと腰をおろして長々とお喋りが出来るだけの違いです。ここでは掲示板と違って挨拶抜きでいきなり本題に入って頂いて結構です。どうぞポケットから手を出してキーボードを打ち込んでください。お待ちしています。
image野田さんの書き込みをちょっと説明します。”オイドクサ”の中にある15.8センチとは野田さんの現在の駒高さの事です。たまたま私の駒もこのたび測ってみたら同じでした。私も駒の高さだけで上手になれるものなら!(希望的、しかも絶望的冗談)
imageいづれ、野田さんの発言について亀さんのようにゆっくり反応したいと思いますが、一つだけ発言します。木片は楽器の動きに連れてさまよう漂流者か、と言う点。 私は木片に打ち込んだ丸環に紐を通して、関口さんの言われるネクタイ留めのように金属ベルトを使って、行った紐と帰ってくる紐をまとめてペンチでかしめています。ただ輪っかに通すだけなら木片はさまよいますがこれなら動きません。楽器を寝せる構えならベクトルは前方に働きますから紐が作る三角形は不動のものになります。このようにしてもう14年以上経ちますが楽器を比較的振り回しやすい立奏的座奏をしていた頃でも問題はありませんでしたよ。
image  おっと野田さん、野田さんの分け前を忘れていました.1/3づつだ.3人連名でチェルノブイリ、これでどうだ!
image32■空間意識 投稿者:三好 俊典  投稿日: 2月28日(水)17時14分27秒
たまには親から貰った名前で投稿します。
空間意識、御三人の発言を横で指をくわえて聞いておりました。自分の音を演奏中客観的に遠くから見ることが出来るのですね。私はやかましいだけの音しか出せない。アンサンブル失格者。優しく強くと言う事を今後の目標にしてはおりますが、現実は…。でも本当によい発言を頂きました。随分後ろからトコトコついて行きましょう。
imageISBJでオイドクサの寿命の長い事を話題にしておられましたが、ティンパニの皮ですか。それとこまめな手入れですね。仮に二年もてば普通の弦は一年ですから倍の値段でバランスしますね。それ以上もつなら申し分ありません。
image33■駒の高さと弦高 投稿者:奥田@広島  投稿日: 2月28日(水)22時54分39秒
みーさん、皆さん、こんばんは。 奥田@広島です。
以前みーさんからご質問いただいていた表題の件ですが、ぼくの楽器は、 駒の高さ:15cm 弦高:(G線:3.5mm)(D線:4.0mm)(A線:5.0mm)(E線:6.5mm)です。 僕は野田さんのように、楽器とネックの角度を変えていません。
imageいずれにしても、このようなセッティングでもビビらず、よく通る音質を出せる奏法を身に付けることが重要だと思っています。
image34■空間意識、話の中へみなさん 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 3月 1日(木)02時21分03秒
空間意識というとたいそうに聞こえますが、私も客席で聞いているようにというほどの意識は持てていません。(その証拠にすぐ迷いが。。。)
そもそもの発端は合奏でのアンサンブルへの疑問から入っています。  それまでも”バスから音がなる”とか”ジャンのジ”で出るなんて耳知識から、指揮者の打点に注目したり、コンマスの弓を見てちょっと早めにつけて弾くなんてことをしていましたが、私たちの団体を指導して頂くゲストコンマスのかたにみっちりしごかれたのがきっかけで意識が変りました。(指揮者無しの演奏会) ”朝早い遅いの遅いって感じ”とか”グリニッジと北京”といった注意→要は弾いているその場であったつもりではコンマスとの距離の分時差がある。ということなのでしょう。こういった注意が、アンサンブルをタイミングのみでやっていた私に距離の概念をあたえてくれました。コンマスの席に音をほうり込むような感じ→セカンド、ビオラ、チェロの主席がいるところに居るような存在感の演出という感じです。 
普通のユニゾンのジャンとかドカンはタイミングでけっこういけちゃうのですが、流れの変化や伴奏、場面転換といった中でこれをやるのは結構難しい事です。時にはメロディー以上に伴奏が立体的に弾かないといけない場面が多々あると思うのです。(単なる強弱のみでなく)  三好さんもこのHPの”コンサートホール”の”合わせる”で似たような事を書いておられますが、これも立派な空間意識の一種だとおもいます。
imageコンマスのところにほうり込んでいる音をその場で普通に聞けば聞こえてくる音とは若干ずれているのでしょうが、”それでいいのだ”と調整して聞いていることの発展形が空間意識につながるというアプローチもありではないでしょうか。ビオラやチェロの後ろの人たちが”おまえ早いよ”とかこっちに影響を受けて前より先行っちゃったりなんてのも空間意識のバーチャル体験ではないでしょうか(彼らは前からの流れ、遅れを意識しなければいけないのですが)。バスにはそういう経験をするチャンスがあるのだと思います。
imageそしてなんとなく感覚でやっていることは演奏上多々あるのですが、これを明文化してくださる野田さんの影響は非常に大きいです。
imageSO9000という国際品質規格がありますが、この中身は行程の分析とマニュアル化です。感覚の”明文化”が演奏の変化につながるのはわくわくします。 むしろドイツの野田さん、九州の三好さん、広島の奥田さん、金沢のバスおやじさん、その他にもたくさんの閲覧者の方がネットのスペースで交流するからこそできるのかもしれません(レッスンとか容易にできないし、見て盗むのもできない)。 そしてこの場を提供して下さった三好さんに感謝。  みなさんどんどん自分の感覚/思いを披露して下さい。
image35■複眼体験 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 4日(日)18時21分21秒
奥田さんの第8稿の中にある、フレンチを弾く際に”弓を持たない”という事は大変重要なポイントのようですね。私の師匠もそれを強く言ってくれます。つまり、長い弓の端を力点にして持ち上げようとすると実際の重み以上のものを持ち上げる力が必要ですね。所が楽器を寝せた上で、その弦の上から弓を持ち上げようとしなかったら、ただ弓を前後に動かす力だけで良いことになります。実際はそんな簡単な事ではないにせよ、その感覚は大切なことですね。再確認しました。私のこれからの経験(随時ご報告します)も野田さん/奥田さんの記述と併せて上と下から皆さんが理解しやすいのではないかと思います。以前野田さんと奥田さんの記述はお互い<立体写真>の効果があってよりよい理解が出来ると書いたことがありましたが、私のヨチヨチ歩きも書くことによって更に解りやすくなるなら、これを<複眼体験>とも言うべきでしょうか。
image36■皆さんへのレス 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 5日(月)00時07分59秒
皆さん、こんばんは、
関口さんwrote
>しかし一般的なバス的座奏と決定的に違うと感じているのは、胸板や体幹全体が弓の接 >点、右手の重み、左手の重みの三者に反発する壁となる意識が持てる点です。
また
>バイオリン奏者や他の弦楽器奏者が弓を斜めに使うのを真似すると旨く言ったりする事 >が野田さんの縦振動、サウンディングポイントの説明で明解になりました
関口さんはバスを体全体で受け止めておられるのですね。私には未だ迷いがあります。 重みを主に膝で受け止め、上半身はフリーの感覚を持った方が良いのか、関口さんのしておられる感覚で行くか。(あくまでも感覚上ですが) また斜め弾きを往路復路でどんなきっかけで切り替えているのか、よく解りません。斜め弾きの必然性は野田さんのご説明で何となく解るのですが、
image野田さんwrote
>その次に一番大事な点です。駒の少し上辺りの左右の中心を体の中心と合わせます。ネ >ックは左耳のすぐ後ろを通過しています。
この感覚は私の持っている感覚(長い長い二等辺三角形)と同じかなと感じます。
>両足はなるべく大きく開いて楽器を体に近づけます
このご説明を読むと関口さんのお考えは同一線上にありますね。
>私のシフティングは常に静かなもので、飛びつき、あるいは飛びつきの後のブレーキは>ありません。
どんな分野であれ、名人と言われる人達の動作は、す早くても静かです。真似したいです。
それに関連して関口さんwrote
>昔、ゆっくりの動作で同じ弦を同じ指で色々な音程幅で往復という練習をしましたが、 >なにかよいメソッドはありますでしょうか? 
同感です。静かなポジション取りのコツと練習方法を知りたいですね。
image奥田さんの指板からの弦高は驚くほど低いですね。押弦が楽でしょう。それを可能にしている奏法は頭では理解できます。でも本当に一度見てみたい。音は私家盤CDでお聴きしているのですが。
image37■HP作りの練習始めました 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 3月 5日(月)01時06分47秒
お久しぶりです。皆様の投稿のボリュームに圧倒されています。奥田@広島さんのフレンチについての次回の投稿も楽しみです。
さて、みーさんworte
>斜め弾きを往路復路でどんなきっかけで切り替えているのか、よく解りません。斜め弾きの必然性は野田さんのご説明で何となく解るのですが、
私は最近、ダウンで弾きはじめの時に弓先を下げ、弾くにつれ弦と直角にし、アップで弾き返す時に弓先が上がった状態からまた直角に戻す(振り子の逆の動きでしょうか)ようにして駒方向へのベクトルを意識しています。この点はフレンチの方が有利かとも思います。 ピチカートも駒方向に押すようにしてはじくと、よく響くような気がするのですが。。。
image38■ピッチカート 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 3月 5日(月)09時28分09秒
実は昨日とある演奏会にお手伝いに行きました。  ホールで色々なことを実践するチャンスとばかりに、色々試したのですが、ふとピッチカートで駒を意識するというのを思い付き実行したところ、音色/緊張感の使い分け、長さ等々のコントロールが非常にしやすい気がしました。    早速書こうと思ったら、すでにいそべさんが書かれていました。   これまでどうしても弦の両端の間→はじく位置に全神経を傾けていたのですが、駒への働きかけの意識は有用だと思いました。以上取り急ぎ。
image39■☆マーク 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 5日(月)09時41分16秒
いそべ@福井さん、皆さんこんにちは。
いそべさんwrote
>ダウンで弾きはじめの時に弓先を下げ、弾くにつれ弦と直角にし、アップで弾き返す時に弓先が上がった状態からまた直角に戻す
☆なんですよね。これから先はもう感覚の世界ですよね。実際の弓先/手元の動きは自然に、考える事なく動かねばならないのですが…。ロングトーンならなんとかなると思いますが、例えば8分音符は?
image皆さんに大事なお願い。
3月5日、私の”皆さんへのレス”で引用符(>)を多用しました。メールソフトなら改行も自動的に引用符をつけてくれますが、ここでは上手く行きませんでした。その結果がご覧のとおり滅茶苦茶でどこまでが引用文なのか解りません。 そこで自分の文章の始まりのサインを(<)で考えて見ましたが、これでは一般的な(<>)の使い方と混同されます。 この会議室だけのお約束として、引用文の後に続く自分の文章の頭に(☆)を付けませんか。(ほし)と打ち込んで候補を探してゆくと☆マークが出てくると思います。一度使えばIMEは学習してくれて次回からはすぐ表示されると思います。会議室の発言は長くなるものですから、解りやすくする方法の一つとして皆さん如何でしょうか。もし、この☆マークが文字化けするようなら、他のマークを考えましょう。
image40■関口さん、それってシンクロニシティーでしょうか? 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 3月 5日(月)10時55分21秒
みーさん、こんにちは。
8分音符については、私は野田さんのQ&Aを参考に、親指を支点にして人指し指や小指を使って瞬間的ですが、ロングトーンのときと同じベクトルを意識して弾いています。これもフレンチならではの小技かなと思います。
image41■原稿ネタですが。。。^^;) 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月 5日(月)12時16分10秒
皆さん、こんにちは。
あんまり書くと自分で自分の首を絞めることになり兼ねないので、チョットだけ。
image僕は弾き始めは皆さんも実践されているような意識です。 ところが、切り返しは直前に弾いた音の、弦や裏板に残っている振動を意識して、その力を再利用して上げると、特別な力を加えずに素早い発音が可能です。 もっとも、弦に残る(残す)振動はその後のハーモニーの変化に合わせて(音楽的な意味を充分汲み取って)、コントロールして上げないとまずいですが。
image42■↓補足 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月 5日(月)12時57分04秒
残った振動の再利用。
皆さんも意識の有無を問わず、当然身に付けていらっしゃることだと思います。 僕もこれを明文化して意識するようになったのは、野田さんのご教授に依ります。
image43■8分音符 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 3月 5日(月)13時56分10秒
いそべさんユングですね。
  さて昨日の演奏会ではサウンディングポイントの意識練習(ちゃんとまじめに弾きつつですよ)も行いました。   フロッシュ引き上げの意識をもってD線のF、E線のFのオクターブで続く8分音符を弾きその飛びのよさ(ゴルフクラブの宣伝みたい)にビックリしました。  私はジャーマンなので特に移弦をともなう8分音符ではとても象徴的に体感できました。  昔シュトライヒャーの教則本にジャーマンで指の動きのみでの移弦練習があったのでああいうのを参考にちょっと研究してみようと思います。   弓の返しは昔開放弦で練習した返すポイントで動きが速くならないとか、奥田さんの言われる”振動の再利用”を意識するのですが、なかなか(伸縮運動を意識した)軌道の意識と一体化させるには鍛練が必要なようです。
image44■鍛錬と書込みの読込み 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 5日(月)18時24分46秒
皆さん、今日、二回目のこんにちは。
いそべさんwrote
>親指を支点にして人指し指や小指を使って瞬間的ですが、ロングトーンのときと同じベクトルを意識して弾いています。
☆ 手首のスナップでなくその先の指の関節のスナップですね。これが出来る為には弓を優しく持って、然もふにゃふにゃにならない、と言う前提が必要の様です。これが未だ出来ない! もう少し時間が掛かりそうです。
奥田さんwrote
>弦や裏板に残っている振動を意識して、その力を再利用して上げると、特別な力を加えずに素早い発音が可能です
☆ 廃熱利用とも言うべき感覚ですね。スピカート的な弓のニュアンスもありそう。 奥田さん、解っておりますよ。ネタバラシにならない程度でお願いします。
関口@社長があだ名さんwrote
>なかなか(伸縮運動を意識した)軌道の意識と一体化させるには鍛練が必要なようです。
☆御意!必要なのは鍛錬と皆さんの書き込みを参考にする事。先達の皆さん、何かとよろしく。関口さんはジャーマンですが、この会議室ではそれが貴重です。安易にフレンチに持ち替えられない事をむしろ期待したいです。(でも、ご随意に)
image45■PC退院しました 投稿者:みーさん  投稿日:
3月13日(火)07時59分50秒 元ギターキチさんこんばんは。
KMEの皆さんの意識は高いようですね。次の演奏を又期待しています。 所で、掲示板に行ってみましたがどうしたら演奏を聴けるのか解りませんでした。 奥田さん、こんばんは。 どんどん上達してよちよち歩きに手を差し伸べてください。せめて楽器だけでも先行しようと思ったのに…。
image46■いつもどうも。。。 投稿者:Bassおやじ@金沢  投稿日: 3月13日(火)13時48分47秒
”みーさん”いつもお世話になっております。 わざわざ、当クラブのBBSに来て頂きありがとうございます。 当日は、”金沢大学マンドリンクラブ”のOBの方が録画して頂き 尚かつ、演奏が聴けるようにアップまでして頂きました。 下記のURLでお聞きになれると思います。(1曲だけですが) 演奏しているのは二人とも夫婦です。 (二人とも私の後輩でもあるのですが。。。) マンドリンを弾いているのは昨年の合演に、帰山さんの”協奏詩曲”のSoloを 弾かせて頂いたマンドリニストです。 キーボードを弾いているのは、同じく昨年の合演で自身の作曲”Impression 1999” を披露させて頂いたマンドリニスト兼アマチュア作曲家であります。 掲示板で、私的な事になるかもしれませんが、わざわざ”みーさん”がBBSに 来て頂いたとの事ですので、参考までにご案内させて頂きます。 少しの時間のお耳汚しになるかもしれませんが聞いてやってください。
     http://kmu005。kanazawa-med。ac。jp/~yamasita/kme/20010304/funafuna。ram
ご存じとは思いますが、Real Player8 Basic(無料版)で聞けます。 これからも宜しくお願い致します。
image47■シンクロニシティー脱力 投稿者:関口@社長があだな 投稿日: 3月17日(土)12時48分53秒
ご無沙汰しております。雑記の書道の話おもしろいですね。  私も近時は運動不足、筋肉硬化から”今日は力が抜けないなー”とおもうことがあります。そんな時は腕をひじまでべったり机において住所氏名を書きます。最初は思いっきり力んで書き、二回目は思いっきり脱力して書きます。  これでとても力が抜けたような感じがして、腕の重みが机に感じられます。
雑誌”ナンバー”の3/22号に女子サッカーの選手の記事があり、”一つ一つのプレーを早くしたり、しなやかな動きで一瞬にしてぬくとかには常に筋肉を柔らかくする普段の努力が重要”という話があり、そのコメントととして様々な競技のメダリストが口々に、世界に勝つ前提条件として”筋肉の柔らかさを維持し、それをしなやかに使う事”と答えるそうです。
  以前掲示板で、野田さんと奥田さんの”たとえ話”談義がありましたが、いろいろなところにヒントや万物共通の知恵があるのでしょうね。。
image48■師 投稿者:みーさん  投稿日: 3月17日(土)17時15分19秒
関口さん、皆さん、こんにちは。 13日のバス親父さんと私の書き込みを別にすれば、会議室には約半月のブランクがありました。その前に沢山の書き込みが一遍にありましたから、皆さんお互いの発言を読み返す為の必要な時間だったと思います。皆さんどうぞ会議室の繰り下がってしまったページもご覧下さい。 ときどき雑記に書いた楽器のコントロールと書道の筆使いとの関連、関口さんご案内のスポーツ競技の体の使い方との関連、共通項が意外な世界で沢山あるようで、世の中はみんな"師"ですね。テーマさえ持っていれば本当の初心者の弾き方からも何かを学ぶことが出来ます。
imageところでバス椅子、先日3センチばかり脚を切りましたが、足を床に下ろしてみるとやっぱり安定感は違いますね。で、今度はそれを与件として考えると更に椅子の脚を切らねばなりません。私は折畳バス椅子をブラッシュアップしてゆく路線を取り続けるつもりですから(他の方法をとるには良い事が多すぎると思いますが、一度奥田さんとお会いした時にその椅子に座って見てその良い所を取り入れる余地も残します)もうしばらく今のままでやってみてから、どれ位縮めればよいかを考えます。今は雑誌を重ねて両足の下へ置いて検討している所です。
image49■奥田さん、第9稿はまだですか? 投稿者:いそべ@福井 投稿日: 3月19日(月)00時01分50秒
みーさん、皆さん、御無沙汰しています。
さて私も含めて皆さんは楽器を身体の正面近くに構える座奏が定着されていることと思いますが、諸事情でたまに立奏することもあると思います。座奏のときは弓の重みが自然に弦に乗るメリットがあると思いますが、立奏のときも弓を楽器の中心に向かって圧力をかけるのでなく、極端な言い方をすると親指側の毛だけが弦に触れるような感じで真下(駒方向)に押し出すようなイメージで弾くといい音がして、全身の脱力もしやすいように感じましたが、いかかがでしょう。。。
image50■良い音! 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月19日(月)12時23分21秒
いそべ@福井さん、こんにちは。
奥田@プ/プレッシャーが^^;)@広島です。 僕自身はもう全く立奏は出来ませんが、重力や引力を有効に使うことが野田式座奏の本質の一つですよね。 そして、いそべさんの仰る”良い音”が最も大切だと思います。 暴言かも知れませんが、この”良い音”の追求の前では、奏法や弓の選択、座奏か否かなどはどうでも良いことです。 僕が野田さんに最も影響を受けている部分は、この”良い音”を追求する”姿勢”です。
寄稿文の冒頭でも書きましたが、僕は音色にこそその奏者の良心が顕れると考えているからです。 そう言う意味で、一つのスタイルにこだわることも素晴らしいけれど、もっと色んな事を試して悩んで、でも音楽を多様な意味で楽しむと言う理想を忘れないでいる、ということにも大変な意義があることだと思っています。
そしてその結果、自分はこう言う事をやってるんだよ、こう言う風に考えてるんだよ、こうやって弾いてるんだよ、と語り合うことが、この会議室の意義でしょう。
image51■アイロン 投稿者:みーさん  投稿日: 3月19日(月)20時20分39秒
いそべ@福井さん、皆さん今晩は。 私は初心者で微妙な話には程遠いのですが、最近目にしたお話をします。ある座奏をするプロが立奏するコンサートがありました。それを見ながらシーツにアイロンをかけるしぐさを連想しました。シーツをしごき伸ばすように弦をしごくのです。DNの始め、弓先は駒より下にあります。比較、弓の接点は高めです。そこから弾いて行くに従って正面から見て弓は弦に直角に近くなります。そうなりながら接点は下がってゆくのです。そのさまがアイロン掛けを連想させるのです。弓の毛はアイロンほどべったりはついていませんが、でもかなりの面積接触しています。その人はほぼ、磯部さんの仰るような弾き方でしたよ。
image52■画像集 投稿者:みーさん  投稿日: 3月20日(火)12時45分08秒
バス椅子を検討しておられる方々の為に、画像集を再度UPする事にしました。この考えは20日付けの<ときどき雑記>をお読みください。そしてご協力をお願いします。
image53■松脂 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月23日(金)07時16分21秒
掲示板で松脂が盛り上がりの気配を見せてますね。
”サルコウ”などサラサラ系に変えた時は、本当に鳴ってるのか当初は不安になりますが、出来ればオーケストラの同僚の方などに弾いてもらって、それを離れた位置で聞いてみると良いですね。 その方の弾き方にも拠りますが、きっと音色の綺麗さが確認出来るはずです。
image54■蜂蜜サウンド 投稿者:いそべ@福井  投稿日:3月23日(金)22時39分16秒
皆さん、こんばんは。最近ガット弦の音色を確認したくて、チェロですが、ビルスマの無伴奏をよく聴いています。以前奥田@広島さんが”蜂蜜のような音色”と仰っていましたが、まさにその通りで、砂糖水のようにただ甘いだけでなく、えぐみとかの雑味も含んだ滋味豊かな音色といったところでしょうか。。。この春、オイドクサに張り替えることを決意しました!
image55■CD/本 投稿者:みーさん  投稿日: 3月26日(月)20時58分12秒
いそべ@福井さん、皆さんこんばんは。 ビルスマというチェリストはガット弦を使っているのですか?バッハの無伴奏は何枚か持っているのである程度の比較は出来そうです。CDの発売元はどこですか。追体験して見ましょう。
ヘル/ノダご推薦、安藤由典著 音楽の友社刊行の”楽器の音響学”も買って読んで見るつもりです。一つのことを頭で理解/感覚で了解すれば、それはしっかり残ると思います。皆さんのお陰で色々体験できます。
image56■CD発売元は。。。 投稿者:いそべ@福井 投稿日:
3月26日(月)23時08分02秒 みーさん、こんばんは。
オランダのチェリスト、アンナー/ビルスマは基本的にガット弦(a線は裸ガット)しか使わない奏者で、彼の無伴奏の全集はソニークラシカル(SRCR8942〜3)から出ています。もちろん音楽的にもすぐれた名演で、私の友人は、これを聴いて無伴奏は舞曲だということをあらためて感じたと話していました。
image57■つ、ついに 投稿者:いそべ@福井  投稿日:
3月29日(木)23時12分55秒 本日オイドクサに張り替えました!(弦交換は2年ぶりで、2時間もかかってしまいました) 今日はまだまともに弾いていませんが、家内は”いままでの弦は音によってばらつきがあったが、こんどのはそれぞれの音同士に統一性が感じられる。”と話していました。
また使用感、報告いたします。
image58■そ、それで? 投稿者:みーさん 投稿日: 3月30日(金)23時17分47秒
いそべ@福井さん、皆さんこんばんは。
オイドクサ二日目、楽しんでおられる事でしょうね。私はE弦に苦労しています。このミミズがなかなか音になってくれません。カスってしまう事が多く弓が弦を掴めないのです。楽器とその調整とか弓の特質が関与しているのかも知れません。(最大のポイントは腕!あぁ。。。)今の所Eの弓道を駒から少し遠ざけてみたり圧力を掛けて見たりしていますが、いそべさんは如何ですか。また皆さんからもアドバイスを期待したいと思います。
野田さんの弾き方は<遅弓>だとISBJで言及された事がありますが、駒寄りで弾く事でそれが可能になるようです。弦振動が駒寄りでは少なくて済み、弓が弦にはじかれないのでホップ/ステップ/ジャンプになってしまわず、すり足で接触出来る事が原因ではないかとにらんでいます。
image59■オイドクサ二日目 投稿者:いそべ@福井 投稿日: 3月31日(土)01時01分20秒
みーさん、皆さんこんばんは。
私の場合は、低弦はそれ程でもないのですが、G線、D線の太いのにびっくりしました。スチールと違って伸縮性があるせいか、調弦時にペグをまいてもまいても音が変わらないのにも驚きました。音の方は思っていたよりも問題なく出すことができたようです。そういう頭で聴くせいか、蜂蜜のような音もたしかにします。余韻も自然に減衰し、特に低音はまろやかでふくよかな響きがするようです。ただやはり、太い弦と銀線巻きのせいか、ポジションチェンジの際、抵抗があり、音程が不安定になったりもしましたが、これは慣れれば解決すると思います。合奏時にどう響くのか楽しみです。
image60■待ってました 投稿者:いそべ@福井  投稿日:5月 3日(木)00時44分21秒
奥田さん、フレンチに関する寄稿文、さっそく拝読いたしました。
私も同感だと思ったのが、弓が弦の振動に追従しやすいという点です。特にボーイングの返しのときに、一瞬弓を上げ、再び弾き返すときに、弦の振動をさまたげることなく、弓が弦に乗る感覚は、フレンチに変えてからはじめて体験しました。 >関口さん オイドクサ、合奏時にまず気が付いたのが、ピチカートのなんともいえない響きでした。 あと、銀線巻きのせいか、くいつきがいいです。それから弾き終わったら、弦を緩めるので だらだら練習せずにすみます^^;)
image61■そろそろオイドクサ? 投稿者:関口@社長があだな 投稿日: 4月18日(水)13時28分44秒
みなさんこんにちは。久方ぶりに書き込みいたします。
  ところでオイドクサ。そろそろ真剣に向き合わなくてはいけないようです。 語り尽くされた感もありますが、実際にお使いになってどんな感じですか?  合奏で利用してのジャンピングボウとか8分音符の発音等での感覚差等  お教え頂けないでしょうか。  
image62■お待たせしまして。。。 投稿者:奥田@広島 投稿日: 5月 3日(木)09時02分20秒
申し訳ありませんでしたm(__)m
いそべさんのオイドクサに対する取り組みも順調なようでなによりです。 フレンチボウが弦に追従しやすいのは、オイドクサの摩擦係数の高さと、座奏(重力/引力を有効に利用出来る)/脱力も大きい要素だと思います。 また、拙文にも書きましたが、その機械的特長の、弓毛と弓竿の距離がジャーマンに比べて均一である点も有利ですね。 >関口@社長があだなさん オイドクサは”遠くに弾き、遠くに聴く”のに凄く適していると思います。 楽器との相性もあるでしょうが、遠くで綺麗に響いてくれますよ^^)
image63■弓のかえし 投稿者:野田一郎  投稿日:5月 3日(木)15時34分02秒
奥田@広島さん、ご苦労様です。”遠くに弾き、遠くに聴く”は我がオケのもう一人にソロバス、Bruno Suys(ブルの/ソェイス)君が使ってた[Weit hoeren、 weit spielen]を直訳したものなんです。
いそべ@福井さん、おはようございます。 ボーイングの返しで、弓を上げずに一旦静かに停止、また静かに逆方向に動かしてみて下さい。裏板をしっかり鳴らしているときは裏板の振動エネルギーが残って、弦の振動が止まっているのにもかかわらず遠くでは音が全然切れていません。こうすると弦の振動を常に弓でコントロールできます。一旦離すと音楽的に”こぶ”のようなものができやすくなる上、脱力しにくくなります。 1度お試し下さい。
image>だらだら練習せずにすみます^^;)
日本の気候ではやはり少し緩めないと問題がありそうですね。 それにしても、いい区切りになるとは。../(^^)
image>太い弦と銀線巻きのせいか、ポジションチェンジの際、抵抗があり、音程が不安定になったりもしましたが、これは慣れれば解決すると思います。
書かれているとおりです。慣れて脱力できるようになれば即解決です。
>合奏時にどう響く// 御報告お待ちしています。
image野田@昨日はにぎり寿司三昧、でした。タコ(半茹で)、イカ、マグロ(赤身)、タイ、トリ貝、赤貝、平貝、シャケ、トビ子、カッパ、6人で7合の魚沼産コシヒカリを使用しました。メインゲストは竹澤恭子さんでした。
http://home.germany.net/101-110146/index.html/
image64■ポジションについて。 投稿者:奥田@広島 投稿日: 5月 5日(土)09時05分59秒
>野田さん
今回の原稿は本当にありがとうございました。核心に触れる部分でしたので、随分助かりました。 さて、みーさんの日記でポジションのお話がありましたが、僕はフレーズで要求される音色とかキャラクターによって選択しています。 それぞれの弦が持つキャラクターによって、どのポジションで弾くのが相応しいかを、何種類かのポジション、指使いで弾き比べて決めています。 皆さんはどうなさっていますか?
image65■ポジション 投稿者:関口@無免許 投稿日: 5月 5日(土)14時43分59秒
こんにちは。
私は早い細かいパッセージの時は移動の少なさに  加え、ポジションチェンジのタイミングが偶数拍か奇数拍かを  (そのパターンを揃えるよう)判断基準にします。  なんとなく動きやすさがちがいます。  長いフレーズやメロディックなところは同じ弦でなるたけ行くように  あと昔とあるドイツ人の指揮者のかたに”pizzはなるたけ長い弦で”  といわれ、なるほどと思って採用していますが、  論理的裏付けは不明です。  
image66■ポジション 投稿者:みーさん 投稿日: 5月 5日(土)18時46分26秒
奥田さん/関口さん/皆さんこんにちは。
ポジション選択の話題について早速の反応有難う御座いました。
1)音色 2)弦のキャラクター 3)弦と指の移動の形 4) フレーズ感 5) 強/弱拍による選択  お二人のポジション選択基準をみて、よく考えながら演奏しておられる事、感心しました。私は4thあたりばかりで3rd前後のない中抜け押弦でした。ポジション練習は今後継続して練習せねばと意を新たにしています。この会議室は本当に刺激を受けます。
image67■ポジション 投稿者:野田一郎  投稿日:5月 6日(日)20時01分57秒
みーさん、奥田さん/関口さん/皆さんこんにちは。
みーさん: >1)音色 2)弦のキャラクター 3)弦と指の移動の形 4) フレーズ感 5)強/弱拍による選択  それに加えて、あるパターンの再使用時の変化、つまり、再現部で再び出てくる場合とか、長調から短調に変化した場合、エコー効果の場合等々、全てオリジナルと関係付けて、そのまま、又は変化させます。
image小さな一例: エックレスのソナタの第1楽章、9小説目の3拍目から1小節半。 3段階(2拍分ずつ)の進行系です。 それぞれ前半は八分音符2個のインターヴァルで、B-E(増4度:不安感、疑問感)、Cis-F(減4度、明瞭間)D-G(完全4度、解決、決定、安定感)という進行があり、後半は八分音符プラス16分音譜2個の組み合わせで上昇型メロディが2回続き、3回目は後半が延びた上16分音符の進行方向が下降に変わり、一層結果感を出しています。 前半3回のインターヴァルはそれぞれ2弦間の1ポジションでとります。 後半は1弦上でとり、シフティングな8分音符の後にします。 パターン間の接続は、第1- 第2が3-2の1ポジション2弦間、第2 - 第3が3-1の1ポジション2弦間、という具合です。
プロでもこの部分を考えずにとっている人が多いのですが、音程が不安定で、時代に合わない無駄なポルタメントも付きやすく、音形構成もはっきりしません。
image関口@無免許さん: >ポジションチェンジのタイミングが偶数拍か奇数拍かを(そのパターンを揃えるよう)判断基準にします。なんとなく動きやすさがちがいます。  ここではタイミングにそろえる場合、わざとずらす場合もありますね。
体の無駄な動きを減らす目的で、下降形では4-4-1にするという場合もあります。こうすると手の平が弦に平行に移動し最短距離になるうえ、無駄な手首の回転が起きにくくなります。
>長いフレーズやメロディックなところは同じ弦で
ディッタースドルフの第2楽章で曲の半ばまでほとんどD線で弾いた経験があります。おもろいです。
>”pizzはなるたけ長い弦で” 
弦の長いほうが弦の中に残るエネルギーが大きくて残響が長くなりますね。 フィギュアスケートの回転を速くする場合腕を体に引きつけるなどして回転半径を小さくしますね。これと同じメカニスムだと思います。 同じような状況は、1弦上(当たり前か?)で速いグリッサンドをすると、上昇形では自動的にクレッシェンドしますが、下降形ではデクレッシェンドです。
image奥田@広島さん: >今回の原稿は本当にありがとうございました。核心に触れる部分でしたので、随分助かりました。
いよいよ佳境ですね。いつもながら奥田さんの文章によってこちらの考えも整理できます。感謝してます。
>何種類かのポジション、指使いで弾き比べて決めています。
すでに意見が出尽くしたようで、皆さんの考えの深さに感心しています。プロでもあまり考えずに弾いている人って結構多いんです。
もう一つ、私のポジション、指使い決定要素について。
どんな音形でもその中の音、一つ一つ有機的な関連があります。音形同志もそうです。 音の大きな跳躍が或る場合など、見当をつけて飛んで、あたるも八卦、あたらぬも八卦、ではこまります。必ずその中継点の音を有意義に連続させて取る必要があります。もちろん本番の時は、すでにその跳躍が感覚として身に付いてなければいけないんですが、練習の時はしつこいまでに中継点の音取りをします。 トマムでは、エックレスの例(前述)とカルメン変奏曲を例に説明できると思います。 長文、失礼しました。
image68■中継点 投稿者:みーさん 投稿日: 5月 7日(月)23時13分48秒
野田さん、こんばんは。ポジションの敷衍説明有難うございます。
>音の大きな跳躍が或る場合など、見当をつけて飛んで、あたるも八卦、あたらぬも八卦、
>ではこまります。必ずその中継点の音を有意義に連続させて取る必要があります。
☆少し具体的なご質問ですが、1弦Fを弾き、次に2弦Eを1で押さえる必要がある時、指板上で3全音の距離がありますが、これを練習時に中継する音はどう取れば良いでしょうか。2弦Dを次に押さえるのならFを押さえながらも同時に4で2弦Cを軽く取り、その1音上だと思えば出任せにならずに済みますが、3音離れている時は何を頼りにすればよいでしょうか。 たまたま今やっているエチュードから無理難題を吹きかけられているもので困っています。 よろしくお願いします。
image>長文、失礼しました。
☆いえいえ、大歓迎です。
image69■腸弦 投稿者:いそべ@福井 投稿日: 5月28日(月)09時58分11秒
みーさん、皆様お久しぶりです。
さて、表題の件ですが、オイドクサにかえてからは、楽器をしまう度に調弦を全音づつ下げていますが、戻したときに音が下がりやすいです。何かいい方法はありますでしょうか? いつもA=445/と少し高めに合わせても、練習後は低めになっています。 本番の日は、ゲネの後下げずに直前に再度合わせるとほぼ落ち着きますが。。。
image70■中継点 投稿者:野田一郎  投稿日: 5月28日(月)15時14分52秒
>1弦Fを弾き、次に2弦Eを1で押さえる必要がある時、指板上で3全音の距離がありますが、これを練習時に中継する音はどう取れば良いでしょうか。2弦Dを次に押さえるのならFを押さえながらも同時に4で2弦Cを軽く取り、その1音上だと思えば出任せにならずに済みますが、3音離れている時は何を頼りにすればよいでしょうか。
imageレス遅くなって申し訳ありません。 実はみーさんの御質問を理解するのにちょっと時間がかかっちゃったんです。 私は高いほうの弦から、第1,2。。。というように数えているんですが、みーさんは低いほうから数えてらしたんですね。やっと謎が解けました。 この例ですと、2弦Dを実際に取り、そこから4の指でEを押さえます。そのEに1(または2)の指を移動させれば良いのです。 つまり、どんなに距離のある音程でも2度ずつの組み合わせが増えるだけで基本的には同じこと、と言うわけです。 これを視覚と体感でゆっくり練習後、徐々に加速します。
慣れてきたらまたテンポを落として今度は長距離2音間の間引きを行います。 間引き作業が、石橋の木枠、又は土の支えを取り除く作業に似ているんです。 間引きを推し進めれば最後には長距離2音の静かなシフティングが待っています。 いずれにしてもポジション移動の動力は上腕で、腕の高さと角度のみで行います。
肩の関節の回転角を考えて下さい。そして移動の始まりは静かに発進して、定速にし、目的地の手前で静かに減速します。ショックのない車の発進、停止を想像して下さい。
image71■諦め 投稿者:みーさん  投稿日: 5月28日(月)17時07分52秒
いそべ@福井さん、こんにちは、いらっしゃい。
私の乏しい経験では、ガット弦のチューニングを保つ方法はないのでは。 金属弦の事は忘れて一回ずつ取り直すしかないと思っています。 練習場所が替わる事によったり、その日の湿度によったり、その前のチューニングを上げて合せたか下げて合せたかによったり、どんなになっているかはガット弦の腸一つ、いや肚一つで決まってくるようです。 私は諦めています。 吉田水子さんもだったでしょうか、確か練習が終わったら全音下げる習慣をお持ちだったと思います。 どのみち調弦を取り直すのだったら下げて置いた方が楽器/弦の為に良いのでしょうね。 でも、駒の傾きにはいつも注意を払っておく必要があります。 (しばらく放念していたら、先日気が付いてびっくり)
所で、445とは高いですね。 今のトレンドなのでしょうか。 今賛助している団では442ですが、これを440に下げようや、と提案しています。 昔の(レコード録音初期)の録音を聴いて見るともっと低くて何だかしっとりとして聴こえます。 上げれば音に張りが出るので今の傾向として高めなのは承知しているのですが。
image72■再び中継点 投稿者:みーさん  投稿日:5月28日(月)17時42分14秒
野田さん、皆さん、こんにちは。
>レス遅くなって申し訳ありません。
>実はみーさんの御質問を理解するのにちょっと時間がかかっちゃったんです。
☆えっ。 (絶句)  失礼しました。 先日G弦を発注するのにE弦と書いて送って見たり、老人性何とやら_?。 既に始まっているのかしらん。
>どんなに距離のある音程でも2度ずつの組み合わせが増えるだけで基本的には同じこと、
はい、2度ですね。 有難う御座いました。
>これを視覚と体感でゆっくり練習後、徐々に加速します。
はい。
>慣れてきたらまたテンポを落として今度は長距離2音間の間引きを行います。
はい。
>ポジション移動の動力は上腕で、腕の高さと角度のみで行います。
>ショックのない車の発進、停止
肘の関節は意識しないと言う事ですね。 ときどき雑記にも書きましたが、エチュードを始めてから随分指板上の見晴らしが良くなりました。 そのエチュードが練習者に何をどう教えたいのかは良く判りますので、私の師匠のお教え通り毎日練習します。
image73■三度、中継点 投稿者:野田一郎  投稿日:5月31日(木)16時21分24秒
前回のレスで不適切な表現(!!!!!)があったので、もう一度。
>どんなに距離のある音程でも2度ずつの組み合わせが増えるだけで
ここで言う2度は、2弦間の完全5度や、3弦間のオクターブetc。も含みます。 (だから、表現が良くないっつうわけです。_(。_。)_)
>これを視覚と体感でゆっくり練習後、徐々に加速します。
ここでの加速は、シフティング内の加速、減速ではなくて練習の基本テンポのことです。
>肘の関節は意識しないと言う事ですね。
関節は全部柔らかく。アクティヴはなくてパッシッヴな微々たる動きです。関節の遊びといったら良いかな。 最初は指板に鉛筆で印をつけて、全指がそれぞれの位置を保つようにし、ポジション移動では全指が平行して動くようにします。視覚で確認してください。体が覚えたら、目をつむっていても動きが手に取るようにわかるようになります。
各指同志の間隔は常に一定距離を保ちます。もちろん音程が上がるにしたがって狭くはなっていきますし、オーケストラポジションから親指ポジションに移る時と、(1、2,4)から(1、2,3)に移るときは例外です。この場合は各指が移動範囲内でそれぞれ等速に運動するように心がけます。

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