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■再び楽器と体 投稿者:関口@社長があだな
投稿日: 2月26日(月)12時14分58秒 ところで木片。昔ドイツ製で楽器の形をした糸で椅子にむすびつける木片を探していましたがどなたか入手経路をお教えください(チェロ用?)
■木片 投稿者:みーさん 投稿日: 2月26日(月)17時46分55秒 関口さん、皆さんこんにちは。 体と楽器については次に又顔を出しますが、一寸だけ。 それ、良いですね。作ってみよう。楽器の形とはまた優美な!木片はどんな楽器の形をしていますか。バスの胴体の正面でしょうか。今私が使っている木片は5センチ*8センチの分厚い米松の中央を直径3センチのドリルで厚さの半分くらい掘って、それにエンドピンを差し込んでいます。バス椅子の前脚から紐で留めているのは一緒の様です。 多分作るのは簡単でジグソーで形に切り抜いてやればいいと思います。f孔などは年賀状用のイモ盤を作る時に使った彫刻刀でいけます。出来上がったら画像を一寸だけUPしようかな。話の腰を折ったようでごめんなさい。 ■体と楽器、木片 投稿者:野田一郎 投稿日:
2月27日(火)22時39分07秒 5>昔ドイツ製で楽器の形をした糸で椅子にむすびつける木片 見たことありませんが、あればなかなか面白いコレクターグッズになりますね。(*^o^*)
でも実際の演奏の場合はエンドピンが左右に滑る恐れが有るのと、そういう不安定要素があると体が硬くなります。
平台の前部両端の2点、エンドピンの接地点の3角形は固定されるべきです。
もちろん運搬面での欠点はありますが。。。。 ■体と楽器、5弦4弦、空間 投稿者:関口@社長があだな
投稿日: 2月28日(水)09時49分42秒 3)木片 椅子の二本の足と紐で結び、中央に穴が空いていますので
さほどずれない、というか安心感があります。
ただ床との間に異物が入りますので振動伝達にはマイナスですね。(エンドピンの先が丸まって、うまく削れない私。。)
■スペック 投稿者:奥田@広島 投稿日:11月27日(火)14時30分06秒
皆さん、こんにちは。話しはいきなり飛んじゃいますが、以前から考えていたコントラバスのスペックの変更を実行に移しました。 それは、 1 エンドピンをスティールからカーボンへ。 2 テールガットをスティールワイヤーから純ガットへ。 カーボンのエンドピンは弦楽器の山本さんで入手し、純ガット(裸)は不要になった使い古しのオイドクサのG線をほぐして、3重にしたものを撚って使いました。その結果、従来より音のレスポンスが驚異的に速くなり、音色も明るく、でも芯を失わない音色になりました。 また、楽器のそばでは音量が少し減った感じがしますが、そのぶん遠鳴りがしているようで、例の”遠くに弾いて遠くに聴く。”にはもってこいの感じです。さらに弦に不要な振動が跳ね返ってこないので、一層の脱力が可能になりました。これまでは楽器から弦に跳ね返ってくる振動を抑えるために、少し力を加えてやらないといけなかったのですが、おかげで跳ね返りの振動がほとんどなくなり、これで変な力みから解放されそうです。 エンドピンはこのまま行くと木製になりそうな気配が。。。。 では、取り急ぎご報告まで。 ■呼吸/木製ピン 投稿者:みーさん 投稿日:11月29日(木)21時37分38秒 奥田さん >純ガット(裸)は不要になった使い古しのオイドクサのG線をほぐして、3重にしたもの >を撚って使いした。 ご自分でされたのですか。 どの様にして撚るのでしょうか。 >エンドピンはこのまま行くと木製になりそうな気配が。。。 木製ピンだったら繰り出したピンを固定するのに金属製のように点で止めるのではなく、面で止める構造のものなんでしょうか。 ■撚り方、木製エンドピン 投稿者:奥田@広島
投稿日:11月30日(金)12時56分02秒 >撚り方 純ガットを3重にして撚ったわけですが、まず3本の端を揃えて糸などで縛ります。それを右回転なら右回転で最後までキツク捻っていきます。最後までやったら一端解きます。すると3本のガットにある程度の癖がついています。次は前回とは逆回転に同じく最後までキツク捻ります。これも最後までやったら解きます。こうして左右に捻って3本のガットに捻れの癖をつけてやり、最後はこれを3つ編みにします。そのまま1昼夜寝かせますとテールガットの完成です。 練習のたびにテールガットの状態を観察していますが、今のところ強度の点で問題は無いようです。ただ最初に装着した時に、弦と同じくかなり伸びましたので(あらかじめ伸びを計算して短めに装着しておきました)、チューニングで弦を巻き上げて行く時にはかなりビビリました(笑) 音質、レスポンスともにご機嫌です。 >木製エンドピン 僕もまだ実物を見た事がないので分かりませんが、ネジで一点を固定する構造は多分変わらないんじゃないでしょうか?それよりも先端はやはり金属を使用しないと滑るでしょうから、エンドピン本体と先端の金属のジョイントが問題かなと思っています。また強度の問題もありますので、野田さんの楽器のようにエンドピンと楽器のコンタクトの角度を変えてやった方が、エンドピンに掛かる力が分散されて良いのではないかと考えています。いずれにしても近々10mm径の棒を買って試して見るつもりです。 ■言い忘れました。 投稿者:奥田@広島 投稿日:11月30日(金)12時57分46秒 下記スペックでは、かなりソリスティックな音色、鳴り方になります。 ■木製エンドピン、緒止め止め 投稿者:野田一郎
投稿日:11月30日(金)16時35分07秒 昔の楽器についている木製エンドピンは次のようになっています。 堅い木を利用し、中ほどが太くて両端は若干細くなっています。両端に向かってテーパーが付いているのです。両端で直径20ミリほど、中央部で25ミリほどだったように記憶しています(寸法は不確かです)。演奏前にこれをエンドピンようの穴に差し込みます。当然長さ調整はできませんので、必要とあらば何本か用意しておきます。地面側には鉄のピンがねじ込まれています。 今買おうか迷っているウィーンの楽器(99センチ)にこれがついています。ヴィルファーが作った長いエンドピンもついていますが、オリジナルに比べて木が柔らかく、不細工です。 次は緒止め止めです。 私は2001年春にパリに行った際、以前バスを買ったことのある楽器屋(Pavie)を訪問したところ、彼が楽器を全部ガットに換えていて、なかなか良い音がしていました。もっともフレンチとは言え、立奏、バス脂、スチール弦の組み合わせですから知れていますが。スチール弦でもガット弦っぽい響きになるのが、興味深いですね。直径6.1-6.2ミリというところです。 その後ピラストロ社で以前試作したというのを見せてもらいましたが、こういう太いガットを撚るには、相当数の羊が必要だそうです。ちなみに長さは3メートルでした。今度行ったときにもらってきちゃおうと思っています。パリのは、楽器3本分で1000フラン払いました。それを考えると奥田さんの廃品利用の方が良いですね。 ■書き忘れました。 投稿者:野田一郎 投稿日:11月30日(金)16時37分54秒 ”ソリスティックな音色、鳴り方”はポジティブなことだと考えていますが、いかがでしょうか?オケでもこれでやっていけるはずです。音色変化の幅が広いわけですから、後は奏者の意識の問題ですよね。 ■ポジティブ 投稿者:奥田@広島 投稿日:12月
1日(土)07時52分42秒 全く同感です>野田さん >奏者の意識の問題 音楽に心を開いて、耳を澄ましていると、その場面で求められる音色や語り口が見えて来ると思います。それが分かるようになるのは何時の日か。。。とほほ ■木製エンドピン 投稿者:奥田@広島 投稿日:12月
2日(日)13時33分11秒 今日、木製エンドピンを試作しました。今のところそば鳴りの段階では音量はガクンと減りました。でもレスポンス、楽器の振動は上がりました。様子を見てまたご報告します。 ■材質/構造 投稿者:みーさん 投稿日:12月
2日(日)18時27分52秒 エンドピンに求められる機能と効果 1) まず楽器を支える事。 その為なら何でも良い。 2) 楽器振動を効率的に床に伝える事。 これが問題。
(A)忠実に振動を伝える目的なら内部損失の少ない材質を使ってしっかりと楽器に固定出来る構造である事。
次に(B)楽器の一部と考えて、その音色も積極的に表現に利用する目的なら材質のバリエーションは様々に考える事が出来そうです。
木製は最右翼。 これも楽器にしっかり固定する事が望ましいし床との接点も検討の対象でしょう。
オーディオではほんの微細な、取るに足りないように思える部分の材質/構造が音質に与える影響は大きい事を経験しました。
エンドピン/緒留め止め/エンドピースの材質/形状もそんな目から検討し直す事も大いに意味のある事だと思います。
隘路は自分の出す音を同時に遠くで聴く事が出来ない事。
ですから困難な道と思います。 その意味からも奥田さん、頑張って。
(敢えて"頑張って"という言葉を使いました)
今考えたのですが、私のエンドピンレストもそんな目から構造を検討し直すチャンスを与えて頂いたような気がします。 ■床振動 投稿者:奥田@広島 投稿日:12月
3日(月)10時41分00秒 みーさん、おはようございます。 今まで床の振動については考慮の外でした。 というのも、演奏する場所によって様々であることと、演奏する地点を共演者との位置関係、ステージでの見栄え等から、主体的に、積極的に選べないことがままあるからです。よって、床の振動を取り入れるという考えはあまりありません。あくまで楽器自体の鳴り方を考えています。 木製エンドピンは太さ20mmの棒を加工しました。まず長さの決定は今まで使用していたスティールのエンドピンから測定して決定。次に楽器とのジョイントは従来の差込口に差し込めるように、棒の直径のセンターで10mmの太さになるように加工。先は普通のエンドピンのように鋭利に尖らさず、少し余してテーパーを付けました。受けはトマム後に改造した演奏台から延びた板(演奏台の正面両端から完全に固定され、トラスで力がかかる構造)に穴を穿って受けられるようにしました。今のところ強度的にも問題は無いようです。
発音のレスポンスは驚異的に速くなりました。デタッシュでは、裏板にコツンというような振動がすぐさま伝わります。まだ広い部屋での実験、検証をしていませんので確実なところはわかりませんが、かなり向上しているものと思われます。 ちなみに純ガットのテールピースも毎日観察していますが、何の問題もありません。 ■床振動/仏弓雑感 投稿者:いそべ@福井
投稿日:12月 4日(火)10時46分53秒 黒魔術の先輩方、おはようございます。 床振動といえば、ステージのひのき舞台(ひな壇だとなお良いのですが)に、先のとがったエンドピンをぐさりと突き刺すのが大好きです。こうすると、ステージ全体から(縁の下の力持ちではありませんが)自分の音で包み込めそうな気がします。(エンドピンは、チタン合金とスチール-共に中のつまったもの-を持っていますが、オケの時は、スチールにしています) 室内オケの練習時に感じたことですが、ハイドンのシンフォニーなどで、8分の刻みだと、ジャーマン時代は、専らジャンピング/ボウでしたが、フレンチだと弓を弦につけたままスタッカート(しかもジャンピング/ボウのように音が鳴りっぱなしでなく、音と音の間に休符が入る)ができますし、ヴァイオリンのようなスピカートが(半とばしも)容易にできます。 しかし、ハイドンの”朝”で、コントラバスのソロがあるのには、びっくりしました。 ■四宝三珍 投稿者:みーさん 投稿日:12月
6日(木)23時28分50秒 文房四宝ならぬコンバス四宝に加えて、これからはエンドピン/緒留め止め/エンドピースの三珍を考慮して行く流れになりそうですね。
更に来年の課題は今年5月の地震に端を発した耐震バススタンドの設計製作が私の課題になっています。
(腕を磨くのが先だ! ハイ) 今のところ、緒留め止めを追体験しようと思います。
奥田さん、生ガットのお古が余っていたらわけて頂けませんか。
又は手に入れる先をご紹介頂けませんか。 更にお琴の絹糸(今はナイロンが主流ですが昔は絹糸でした)も頭を去来しています。
いづれにしても輪っかにした端の処理は試案があります。 楽器振動をロスなく床に伝えるには…のテーマも追求したいと思っています。
>先のとがったエンドピンをぐさりと突き刺すのが大好きです。 うーん、いそべさん、それが一番かも。 それを認めつつ私は次善の策を探ります。 ■お古のガット 投稿者:奥田@広島 投稿日:12月
7日(金)07時12分33秒 >みーさん 了解しました。仔細はDMいたします。 自分で撚る際は、太いA/E線よりも、かえって細いG/D線の方が加工しやすく、なおかつ捻りの力のストレスも少ないと思います。 133■コロッと 投稿者:みーさん 投稿日:12月28日(金)23時14分55秒
奥田さん、 >木製エンドピンのプロトタイプがいくつかあります。 >スティールからの変遷も含めて、揃って画像をお送りしようと思うのですが、いかがでしょう。 奥田さんのバス椅子コーナー、気に入って頂けましたか。 画像に対する私の考えは一年前とは”コロッ”と変わっています。もちろんお待ちしていますとも。
136■野田メソード2 投稿者:奥田@広島 投稿日:12月29日(土)10時19分47秒
さて、野田メソードについて↓の野田さんの書き込みには実は書き漏れがありまして、それは”美食/ダイエット”です。 野田さんが故意にこれを抜いたとの噂もちらほら流れて来ますが、もう成功されたのでしょうか?(冗談です:笑) 禁煙については年明けにおかもとさんのHPにでも報告しようと思っていたのですが、順調です。(エッヘン) 冗談はさておき、木製エンドピンは形状は勿論ですが、質量、材質も音質に大きく影響します。様々な素材で作って見ましたが、同じ音は一つもありません。 144■おしり回り 投稿者:いそべ@福井 投稿日:
1月19日(土)22時26分06秒 お久しぶりです。 さて、昨年奥田さんはテールガットを生ガットにされましたが、その後いかがでしょうか? 私もチャレンジしてみたいと思っているのですが、一つ質問です。 私のルブナ−は、エンドピンの手前に、テールガットを引っ掛ける部分があり、現在のステンレスワイヤーもその部分に引っ掛けてあります。 そこで、今度の交換時にいくつかのパターンを考えています。 1。従来通りに掛ける 2。エンドピンの根元に掛ける(普通は一般的ですね) 3。エンドピンに掛けつつ、手前の部分にも引っ掛ける(ガットがエンドピンの前でクロス) 4。基本的に3と同じだが、手前の部分にそれぞれ一回づつ巻き付ける 文章で表現するのは非常に難しいですが、少しでも裏板に弦の振動が伝わる方法をとりたいと考えています。皆さんの考えをお伺いしたいです。
146■お尻周り 投稿者:野田一郎 投稿日:
1月20日(日)07時48分33秒 ルブナー系は楽器を支えるエンドピンと、弦(緒止め止め)が引っ掛かるピンの2本が前後方向に並んでいます。 結論を言えばエンドピンのボスに巻き付けるのが音響的にベストだと思います。 弦の張力は 1)駒のところで”く”の字になって表板に前方から圧力がかかるのと、 2)張力がペグボックスとエンドピン(ほぼ側板の中心線上)を互いに引き寄せる力が働によって、表板が前方に膨らんでいることで駒の部分で前方に押し出す力が働き、 結果、表板は前後から挟まれていることになります。 ここからちょっと感覚的になっちゃうんですが、例の前方ボスに緒止め止めを架けると、体から遠いところにある重いものを持ち上げるような、腰に負担のかかる感じになります。 ですからエンドピンの法をお薦めします。 なおこの持ち上げ方の差(体から遠い場合と近い場合)はフレンチボウとジャーマンボウの違いでも同様です。 最終的にはコントラバスもヴァイオリンと同じようなバランスになれば最高です。 ヴァイオリンを横から見ると、弦は楽器の中心線にかなり平行に近くなっています。 コントラバスはまるでおへそを付きだした中年のおっさんです。(エヘン)
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
147■修正です 投稿者:野田一郎 投稿日:
1月20日(日)07時50分13秒 2)張力がペグボックスとエンドピン(ほぼ側板の中心線上)を互いに引き寄せる力が働くことによって が正しい!(とほほ) 148■修正2オヨオヨ 投稿者:野田一郎 投稿日:
1月20日(日)07時52分23秒 2)張力がペグボックスとエンドピン(ほぼ側板の中心線上)を互いに引き寄せる力が、表板が膨らんでいることで駒の部分で前方に押し出す方向に働き、 がもっと正しい!! 150■腰も大切にしたいです 投稿者:いそべ@福井 投稿日:
1月20日(日)14時52分05秒 野田さん、御回答ありがとうございました。 私もかねてから、エンドピンに掛ける方が、楽器全体を響かせるのにベストなのでは、と思っていました。それに例の前方ボスの材質が塗物なのに対して、エンドピンの方は黒檀ですし。。。それにしても”体から遠いところにある重いものを持ち上げるような、腰に負担のかかる感じ”という表現がすごくわかりやすかったです。
152■テールガットとビブラート 投稿者:奥田@広島 投稿日:
1月28日(月)13時29分17秒 ようやく復活なった、奥田@広島です。 純ガットのテールガットはその後も絶好調。ご機嫌な音質とレスポンスっがあります。 >いそべさん テールガットは僕もやはりエンドピンから通した方が良いと思います。 エンドピンの位置にもよりますが、一般にエンドピンは楽器のお尻のセンターを通っているので、テンションの掛かり具合からいっても楽器の中心を通すの方が有効だと思います。 (ただし、この考えは思いつきです。論拠はありません//オイオイ^^;) >みーさん 作り方は2本の弦を使っても全然問題無いと思います。 大切なのはオイドクサを張る時と同じように、折れ曲がりの部分をなだらかにしてあげる事でしょうね。 207■エンドゴムと音響についての仮説 投稿者:たじくま@群馬 投稿日:12月
8日(日)23時36分58秒 受験を間近に控えたように見えない受験生、たじくま@群馬です。 まず、割り込みの失礼をお許し下さい。 エンドゴムを付けた方が音がいいということについて、以下に簡単かつ乱暴ですが私に考えを述べたいと思います。 楽器の音響的効果についてエンドゴムの果たす役割は、ニスのそれと同じだと思います。つまり、耳障りな音に対する”フィルター”です。ニスのフィルター効果については、『弦楽器のしくみとメンテナンス(佐々木 朗著)』p.74〜75に書かれているので、この本を参照して頂きたいと思います。以下では、この本の中の”耳障りな超高音”というのを強引に雑音と置き換えてしまいます。 ここからは私の推論が多大に含まれますが、楽器には”弦/板”という楽音発生源と”エンドピン/松脂”等の雑音発生源があります。通常、我々は楽音によって雑音をマスキングしているわけですが、それで雑音に依よる影響を無視できる訳ではありません。理想は〔雑音<<楽音〕という状態ですが、一般に楽音の増加と雑音の増加には正の相関があります。そこで、理想の状態に近づけるために、例えば固い松脂を用いて摩擦音を減少させるとかいうことをします。 では、そこでニスやエンドゴムがどういった効果をするかと言いますと、松脂の摩擦音を減らすのと同じで、雑音を減らしているのです。 もちろん、この効果が大きすぎれば、楽音までを減少させてしまいますが、ニスやゴムといった比較的軽いものであれば、木材との相対質量が小さいので楽器の振動に対する影響が弱いと思われます。 また、楽音は”弦と板”によって、”一つの大きなもの”として存在するのに対して雑音は”無数の細かなもの”として存在しているはずです。ということは、ある一定の大きさのものまでに対して有効なフィルターをかけてしまえば、多数の雑音が消されてしまうのに対して、楽音は何割かの減衰を与えられるだけで済みます。総和としてとらえると、雑音が大きく減少し、楽音はあまり減少していないという状態です。 予想に反して長文になってしまいましたがご容赦下さい。また、当然の事ながら、実験的根拠があるわけではないので、”仮説”として捉えていただきたいと思います。 208■よくいらっしゃいました 投稿者:みーさん 投稿日:12月
9日(月)21時58分13秒 たじくま@群馬さん、こちらでは初めまして、よくいらっしゃいました。 >割り込みの失礼をお許し下さい。 会議室の頭書きでも述べていますが、ここは儀礼的な場所ではありませんので、どうぞいつでも心行くまで書き込んで下さい。もし長大な書き込みになったら2つか3つに分割して送り込んで下さい。長大大歓迎です。 ニスの持つフィルター効果は、ここのリンク表からも佐々木さんのHPへ飛べ、Q&AのNo.38に述べられていますね。 佐々木さんのHPはバシストにも大変示唆に富んでいると思いますのでご了解を得てリンク表に加えているのです。 >ある一定の大きさのものまでに対して有効なフィルターをかけてしまえば、 >多数の雑音が消されてしまうのに対して、楽音は何割かの減衰を与えられる >だけで済みます。総和としてとらえると、雑音が大きく減少し、 >楽音はあまり減少していないという状態です。 なるほど、ドルビーノイズリダクションシステムがおおむねこのような考え方で理論構成されていたと思います。 >”仮説”として捉えていただきたいと 考えるという事はとても大事で、通常の努力に”よく考える”を加えるとはるかに早く楽に目標点に到達出来ることはよく見聞きします。 お互いに切磋琢磨してゆきましょう。それも楽しく。今後ともどうぞよろしくお願いします。 209■エンドゴム考 投稿者:いそべ@福井支部 投稿日:12月11日(水)23時41分03秒
エンドゴム使用については、今後ホールなどでの響き方などを実験していきたいと思いますが、舞台裏や比較的小さな部屋などでは、少なくとも自分の耳で聴いたかぎりでは音量、音質とも素晴らしいと思います。(低音はふくよかで、高音はとてもマイルド) たじくまさんの仮説を参考にして私も少し考えてみましたが、 1。ゴム自体がガットやウッドなどと同じ天然素材で相性がいい? 2。裏板を足で支えるのと同じで、楽器自体も柔らかな素材で支える方が、床にしっかり固定 するよりも、楽器の振動を殺さない。 といったことがあるのかもしれません。 210■ゴム 投稿者:野田一郎 投稿日:12月17日(火)16時50分29秒
皆さん、こんにちは。 楽器の振動メカニスムで今感覚をつかもうとしているのが、”振動の戻り”です。 弦の振動が楽器に伝わったあと直接全てがホールに飛ぶだけでは力が足りず、弦に戻る振動を弦が増幅して再び楽器に送り返すような事が起こるらしいんです。 エンドピンのゴムは、弦に戻るべき振動エネルギーを床に流してしまわないようにする役割を持っているのではないかとにらんでいます。 そうだとすると、”左手の指で弦を押さえつけない”というのも、ヘルムホルツ派を発生しやすくするためだけではなく、指がエンドピンゴムのように振動を骨に伝えず、再び楽器に送り返すことに寄与しているかも知れません。 今回の書き込みはあくまで検証の済んでいない憶測ですので、その点をご理解下さい。 211■還流増幅 投稿者:みーさん 投稿日:12月17日(火)18時23分11秒
野田さん、 ありがとうございます。振動の還流増幅ですね。私の理解を超えた現象ですが、あちこちから野田さんのやり方の追試レポートも届いてくるでしょう。その効果が一番確認できる場所が大きなホールだと思います。私はそのような場所で効果を確認できません。その効果について検証が進み次第お教え下さい。
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