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コントラバス仏弓の使い方

”野田一郎氏の最初のメール”2001/1/10受け
弦の振動について:
一番大事なのは音楽ですが、その音楽は空気の振動に載って観客の耳に伝わります。ホールの空気を振動させるのは弦ではなくて楽器の本体(ホントは全体なんですが)です。
楽器を振動させるのは弦の振動が元になっているんですが、弦の振動エネルギーは、弦が大きな振幅を起こすことでそこにとどまってしまう、あるいはそこで消費されてしまうんです。そのエネルギーが主に駒を伝って表板、魂柱、裏板にまで伝わると、初めて楽器が鳴っている状態になります。そしてこのとき弦の振幅は音量に関係なく小さくなるんです。では弦のどの振動が駒に伝わりやすいかというと、長さ方向の振動なんです。これを発表したのはドイツの音響(その他も)物理学者のヘルマン/フォン/ヘルムホルツ氏です。手元に資料がないので大体で書きますが、1850年頃-20世紀初め頃の人です。この ヘルムホルツ波は安藤由典教授が音楽之友社刊、新版”楽器の音響学”の中で近藤正夫、久保田秀美両氏の追試の写真入りで紹介されています。私の演奏中のイメージでは弦の伸び縮みですが、エルムホルツ波の場合は弦の端から端までを行ったり来たりする運動です。
imageところでで一般的に弦楽器レッスンで言われていることは、
1)弦に直角に弾く
2)毛を弦になるべく沢山つける
3)駒から離れたところを弾くと柔らかい音がする。
等ですが、これらはなんの利点も意味もありません。
image1)斜めにすると弦長方向振動が楽に生じます。ユダヤ人のヴァイオリンソリストは皆この弾き方をしています。私はピンカス/ズッカーマン氏から教わりましたが、”サウンディング/ポイント”の練習がこれに当たります。またウィーンフィルのバス弾きが斜めに弾いているのに良い音がするのはこのためと思われます。ただしこの2グループがヘルムホルツ氏の振動を考慮して弾いているかどうかは知りません。多分音楽的な目的からの経験によるものでしょう。要するに、良い音がするから、です。
image2)も弦を横に引っ張って振幅を大きくする欠点があります。弓を少し傾けて片側の毛だけを弦に当てると、弓木のバネによって弦長方向のベクトルが生じます。
image3)駒から離れたところを弾くと音の輪郭がぼやけて他の音(アンサンブルなどで仲間の音)の邪魔をします。反対に駒近くを弾くと楽器が芯からなるので、遠くでは柔らかくなる音色も出すことができます。そしてこれができるようになれば、駒から離れたところを弾いても楽器を芯から鳴らすことができます。いつも離れたところを弾いている奏者は駒近くでは脱力が難しいんです
image”野田一郎氏の最初のメール”2001/1/10受け 続き
3)フレンチ。
弦に直角に弾かずに自由に角度をコントロールできるので有利です。また腕や手の重みを弓にかけるのに多くの関節をバネとして使用できるので、弦や楽 器の細かな動きにすぐに対応できます。戦車のキャタピラーを思い浮かべて下さい。つまりイコライジングが効いているんです。
image一般に言われている、
1)フレンチは圧力をかけられない(腕の重みがかからない)ので音が小さい。
2)スピッカートができない。
について:
先にも書いたようにフレンチの方が柔らかな重みを沢山かけられます。もっとも”大きな音”というのは大抵楽音ではなく騒音なので、ほとんど必要ありま せん。音楽で要求されるのは”緊張感のある音”や”強い音”なので、フレンチの方が有利です。また弦(と楽器)とのコンタクトでダイナミックを変化させるわけで、強い力は必要ありません。
一般に日本やドイツでジャンピングボウと呼ばれているものは、スピッカートとは別物です。スピッカートの場合毛は弦に付いたままで、木だけが弾みます。完全に離れるれるものはリコシェです。いずれにしても大事なのは音が弾んだり短くなることで弓は極端な話しどうでもいいのです。 フレンチではこれらの微妙な変化が全て弓のテクニックで可能です。
image■複眼体験 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 4日(日)18時21分21秒
奥田さんの第8稿の中にある、フレンチを弾く際に”弓を持たない”という事は大変重要なポイントのようですね。私の師匠もそれを強く言ってくれます。つまり、長い弓の端を力点にして持ち上げようとすると実際の重み以上のものを持ち上げる力が必要ですね。所が楽器を寝せた上で、その弦の上から弓を持ち上げようとしなかったら、ただ弓を前後に動かす力だけで良いことになります。実際はそんな簡単な事ではないにせよ、その感覚は大切なことですね。再確認しました。私のこれからの経験(随時ご報告します)も野田さん/奥田さんの記述と併せて上と下から皆さんが理解しやすいのではないかと思います。以前野田さんと奥田さんの記述はお互い<立体写真>の効果があってよりよい理解が出来ると書いたことがありましたが、私のヨチヨチ歩きも書くことによって更に解りやすくなるなら、これを<複眼体験>とも言うべきでしょうか。
image■HP作りの練習始めました 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 3月 5日(月)01時06分47秒
お久しぶりです。皆様の投稿のボリュームに圧倒されています。奥田@広島さんのフレンチについての次回の投稿も楽しみです。
さて、みーさんworte
>斜め弾きを往路復路でどんなきっかけで切り替えているのか、よく解りません。斜め弾きの必然性は野田さんのご説明で何となく解るのですが、
image私は最近、ダウンで弾きはじめの時に弓先を下げ、弾くにつれ弦と直角にし、アップで弾き返す時に弓先が上がった状態からまた直角に戻す(振り子の逆の動きでしょうか)ようにして駒方向へのベクトルを意識しています。この点はフレンチの方が有利かとも思います。 ピチカートも駒方向に押すようにしてはじくと、よく響くような気がするのですが。。。
image■ピッチカート 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 3月 5日(月)09時28分09秒
実は昨日とある演奏会にお手伝いに行きました。
ホールで色々なことを実践するチャンスとばかりに、色々試したのですが、ふとピッチカートで駒を意識するというのを思い付き実行したところ、音色/緊張感の使い分け、長さ等々のコントロールが非常にしやすい気がしました。    早速書こうと思ったら、すでにいそべさんが書かれていました。
これまでどうしても弦の両端の間→はじく位置に全神経を傾けていたのですが、駒への働きかけの意識は有用だと思いました。以上取り急ぎ。
image■☆マーク 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 5日(月)09時41分16秒
いそべ@福井さん、皆さんこんにちは。
いそべさんwrote
>ダウンで弾きはじめの時に弓先を下げ、弾くにつれ弦と直角にし、アップで弾き返す時に弓先が上がった状態からまた直角に戻す ☆なんですよね。これから先はもう感覚の世界ですよね。実際の弓先/手元の動きは自然に、考える事なく動かねばならないのですが…。ロングトーンならなんとかなると思いますが、例えば8分音符は?
image■関口さん、それってシンクロニシティーでしょうか? 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 3月 5日(月)10時55分21秒
みーさん、こんにちは。
8分音符については、私は野田さんのQ&Aを参考に、親指を支点にして人指し指や小指を使って瞬間的ですが、ロングトーンのときと同じベクトルを意識して弾いています。これもフレンチならではの小技かなと思います。
image■原稿ネタですが。。。^^;) 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月 5日(月)12時16分10秒
皆さん、こんにちは。
あんまり書くと自分で自分の首を絞めることになり兼ねないので、チョットだけ。
image僕は弾き始めは皆さんも実践されているような意識です。 ところが、切り返しは直前に弾いた音の、弦や裏板に残っている振動を意識して、その力を再利用して上げると、特別な力を加えずに素早い発音が可能です。 もっとも、弦に残る(残す)振動はその後のハーモニーの変化に合わせて(音楽的な意味を充分汲み取って)、コントロールして上げないとまずいですが。
image■↓補足 投稿者:奥田@広島  投稿日: 3月 5日(月)12時57分04秒
残った振動の再利用。
皆さんも意識の有無を問わず、当然身に付けていらっしゃることだと思います。 僕もこれを明文化して意識するようになったのは、野田さんのご教授に依ります。
image■8分音符 投稿者:関口@社長があだな  投稿日: 3月 5日(月)13時56分10秒
いそべさんユングですね。
  さて昨日の演奏会ではサウンディングポイントの意識練習(ちゃんとまじめに弾きつつですよ)も行いました。 フロッシュ引き上げの意識をもってD線のF、E線のFのオクターブで続く8分音符を弾きその飛びのよさ(ゴルフクラブの宣伝みたい)にビックリしました。  私はジャーマンなので特に移弦をともなう8分音符ではとても象徴的に体感できました。
  昔シュトライヒャーの教則本にジャーマンで指の動きのみでの移弦練習があったのでああいうのを参考にちょっと研究してみようと思います。   弓の返しは昔開放弦で練習した返すポイントで動きが速くならないとか、奥田さんの言われる”振動の再利用”を意識するのですが、なかなか(伸縮運動を意識した)軌道の意識と一体化させるには鍛練が必要なようです。 
image■鍛錬と書込みの読込み 投稿者:三好 俊典  投稿日: 3月 5日(月)18時24分46秒
皆さん、今日、二回目のこんにちは。
いそべさんwrote
>親指を支点にして人指し指や小指を使って瞬間的ですが、ロングトーンのときと同じベクトルを意識して弾いています。
☆ 手首のスナップでなくその先の指の関節のスナップですね。これが出来る為には弓を優しく持って、然もふにゃふにゃにならない、と言う前提が必要の様です。これが未だ出来ない! もう少し時間が掛かりそうです。
image奥田さんwrote
>弦や裏板に残っている振動を意識して、その力を再利用して上げると、特別な力を加えずに素早い発音が可能です
☆ 廃熱利用とも言うべき感覚ですね。スピカート的な弓のニュアンスもありそう。
奥田さん、解っておりますよ。ネタバラシにならない程度でお願いします。
image関口@社長があだ名さんwrote
>なかなか(伸縮運動を意識した)軌道の意識と一体化させるには鍛練が必要なようです。
☆御意!必要なのは鍛錬と皆さんの書き込みを参考にする事。先達の皆さん、何かとよろしく。関口さんはジャーマンですが、この会議室ではそれが貴重です。安易にフレンチに持ち替えられない事をむしろ期待したいです。(でも、ご随意に)
image■待ってました 投稿者:いそべ@福井  投稿日: 5月 3日(木)00時44分21秒
奥田さん、フレンチに関する寄稿文、さっそく拝読いたしました
。 私も同感だと思ったのが、弓が弦の振動に追従しやすいという点です。特にボーイングの返しのときに、一瞬弓を上げ、再び弾き返すときに、弦の振動をさまたげることなく、弓が弦に乗る感覚は、フレンチに変えてからはじめて体験しました。
image>関口さん
オイドクサ、合奏時にまず気が付いたのが、ピチカートのなんともいえない響きでした。 あと、銀線巻きのせいか、くいつきがいいです。それから弾き終わったら、弦を緩めるので だらだら練習せずにすみます^^;)
image■弓のかえし 投稿者:野田一郎  投稿日: 5月 3日(木)15時34分02秒
奥田@広島さん、ご苦労様です。”遠くに弾き、遠くに聴く”は我がオケのもう一人にソロバス、Bruno Suys(ブルの/ソェイス)君が使ってた[Weit hoeren、 weit spielen]を直訳したものなんです。
imageいそべ@福井さん、おはようございます。
ボーイングの返しで、弓を上げずに一旦静かに停止、また静かに逆方向に動かしてみて下さい。裏板をしっかり鳴らしているときは裏板の振動エネルギーが残って、弦の振動が止まっているのにもかかわらず遠くでは音が全然切れていません。こうすると弦の振動を常に弓でコントロールできます。一旦離すと音楽的に”こぶ”のようなものができやすくなる上、脱力しにくくなります。 1度お試し下さい。
image>だらだら練習せずにすみます^^;)
日本の気候ではやはり少し緩めないと問題がありそうですね。 それにしても、いい区切りになるとは。../(^^)
image>太い弦と銀線巻きのせいか、ポジションチェンジの際、抵抗があり、音程が不安定になったりもしましたが、これは慣れれば解決すると思います。
書かれているとおりです。慣れて脱力できるようになれば即解決です。
image>合奏時にどう響く//
御報告お待ちしています。
image■フレンチ弓の持ち方 投稿者:おかだ  投稿日: 8月18日(土)23時46分23秒
高知の岡田です。こちらのサイトその他で触発されてフレンチ弓を購入しました。
で、持ち方ですが、とりあえず支えるだけの力でホールドすることには成功していると思います。ただジャーマン弓のときは手首(と人差し指、中指)をクッションにしていたのですが、フレンチ弓でのクッションの使い方がわかりません。バイオリンだと物が小さいこともあり指の屈伸が使えるのですけど。何かコツみたいな事はありますか?
image■私の解釈 投稿者:みーさん  投稿日: 8月19日(日)10時26分48秒
岡田さん、毎日暑いですね。お元気ですか。
imageフレンチを求められたとの事、ジャーマンより柔らかく弓が使えるような気がしませんか? フレンチでは肘の動きと弓の動きの連動の仕方がより柔らかくなり、弓を持つ手首の関節をクッションのように、或いは車の車輪のショックアブソーバーのように使えるような気がします。勿論ジャーマンでも同じなのですが、関節の使い方に微妙な感覚の差があって、より自由な気がしております。 
image手首の関節の使い方はジャーマンとフレンチでは逆になりますよね。 微妙な移弦の時ジャーマンでは握手する時のような関節の動きですが、フレンチでは手招きの動き。 ダウンからアップへ移る時の関節の動きは、丁度その反対。 動きとしては関節の構造から握手タイプの方が不自由です。 お尋ねのクッションはどちらの動きの事を指すのでしょうか?
image上述の理由から多分フレンチでは少し不自由な、ダウンアップ時を指すのではないかと思って私の考えを書きますと、この際の不自由さをカバーする為に二つのポイントがあるような気がします。 私はまだ自分の意見を人に伝える程の技術は持ち合わせていませんが、これは自分の為だと思って整理してみます。 訪問者の皆さん、どうぞ私の考えをご訂正下さい。
image一つは弓を支持するポイントの問題。 奥田さんが論文で述べておられるように持ち方は人によって微妙に違いますが、弓を支持しコントロールするのは 1)変わってゆく持ち方は違うと思います。 基本とバリエーションの関係とも言うべきでしょうか。
image一番窮屈なのは全弓でのダウンからアップへ変わる所だと思いますが、その時でも柔らかく弓を使う為には弓を面で持つのではなく点で支える事ではないでしょうか。 つまりその時には親指の爪右側面でなく第一関節に寄った所と、表は中指の腹一本で支えている感じになります。どちらの指も曲げる感覚よりは伸ばす感覚になると思います。 これによって柔らかいイメージを保つ事が出来る気がします。 image
二つ目は手首の関節の使い方。 人の手首は握手の方向に動かしにくいので、これに手招きの動きを添えてやるのです。 つまりダウンの最後の所で手首の関節を天井の方向(厳密には自分の左側にある天井方向)へ少し浮かせるのです。 この動きを混ぜてやると楽に弓を柔らかく使えるのではないでしょうか。
image  先日野田さんにお会いした時私の弓使いを見て”肘を下げて”とアドバイスを頂きました。 また私の師匠も同じ事を注意してくれています。 肘を下げると言う事は即ち手首を上げると言う事ですから、手首の関節にゆとりを持たせて前後左右の柔らかい動きに備えるとの意味ではないかと思いますが、野田さん、その時のご注意の意味は? 今ヘル/ノダはお忙しいですね。 image
岡田さん、失礼しました。 ご参考になったかどうか心許ないですが、この件での皆さんの補筆訂正を期待しております。
image■私の苦闘 投稿者:関口@無免許  投稿日: 8月22日(水)09時47分44秒
こんにちは。関口@改宗ホヤホヤです。
仏弓触って一週間の私が書き込むのは無謀なのですが、トマムの確認も含めて少々。 
image先ず私が野田さんに口を酸っぱくして言われた事は
”もっと駒の近くをゆっくり!””弓の毛2本で!””肩を落として!”  ”背中をゆるめて!””弓を持たない!””左手で弦を締め付けない!”  ”肘を落として!””口を開けてバカな顔して!”etc。 
image弓の毛は少しの接触とし、いかなる時も決して放さない。  (弾き終わっても放さないとかアップとダウンの間で放さないとか結構難しい)  さらに指の第二と第一関節の間の指の腹をべったり竿につけるイメージ  ですので、指の上下屈伸によるショック吸収はさほど意識しないでよいと  思います。(実際は複雑にしているとは思いますし、手首でもしているはず)
image上腕の動きの先導により、手首が左右についてきて、さらに指が微妙な イコライジングをすると言う感じです。(野田さんHPのQ&Aに詳しい)  肘を下げ、手首を上げ、指の付け根関節にに力が入らない幽霊ポーズに 前記注意事項(セリフ書きの部分)を意識してさらっております。
imageあとトマムでは正座し、脱力して指、手首、肘の形を作って、太股の面を 滑らせて(太股の丸みがまたいい感じ)指、手首の動きをイメージする  練習をいたしました。
image   あつかましく失礼いたしました。私も現在苦闘中です。
image■フレンチ弓の持ち方 投稿者:おかだ  投稿日: 8月23日(木)00時44分42秒
関口さん、みーさん、ありがとうございます。
みーさんご指摘のとおり、ダウン>アップ時のクッションのことです。 未だに親指が弓を跳ね飛ばしてしまうよう(親指が薬指の方にずれる)になりますが。。。多分親指が固すぎなのでしょう。 参考にさせていただきます。
image■僕も苦闘中 投稿者:奥田@広島  投稿日: 8月23日(木)06時29分05秒
おかださん、こんにちは。
奥田@やけに早起き@広島です。
image仏弓使用の際のクッションについてですが、ジャーマンボウのように、器用な手首が大きな仕事をしないところが、逆に仏弓の利点になっていると思います。 ジャーマンボウだと、器用な手首がアップ/ダウンの切り替えしでどうしても素早く動いてしまい、そこで意図しない音楽的なアクセントがついてしまいます。
image関口さんもご指摘のように指、手首も細かくイコライジングしながら追従しているのですが、特殊な場合(弓毛が弦から離れるような奏法の場合)を除いて、上腕の大きな筋肉から動かします。
image練習のやりかたですが、関口さんを補足すると、
まず最初に全身を脱力して、
1:出来るだけ駒よりに弓元を静かに置く。
2:弓は持たずに添えるように(この時、親指先端が薬指と小指の間くらいに正対する。)
3:弓は弓竿を手前に傾け、右手薬指と小指の間に意識を持たせる。
4:何時始まったかわからないくらい静かに、上腕からの運動で弾き始める。
5:弾きながら倍音と基音を聞き分ける。
6:弓先に行ったら、また何時終わったのかわからないくらい静かに止める。
7:弓先から逆の順序で弾く。
image注意点としては、切り返す時に弓を持ち上げないことです。関口さんも書かれていますが、ここでいつも失敗していまいます。弓毛を弦から絶対に離さないことが肝要です。
image上記の動作がなじんできたら、弾いてる間に聞き分けた基音だけをクレッシェンド出来るように圧力を増して行きます。すると芯のしっかりとした音が出るようになります。
imageそしてそのころには、肩から指までのすべての関節が柔らかく弓に追従するようになっていて、特別にクッションを意識すことは無いと思います。
imageご参考になれば幸いです。。。とか言いながら自分に言い聞かせています(苦笑)
image■pizz 投稿者:みーさん  投稿日:11月10日(土)11時29分09秒
奥田さんへご質問。
論文は大変解り易くいつも楽しみにしています。 当初は意味が解らなかった事でも、自分で試みたり、後で読み返してみて、理解出来る事も良くあります。 さて、奥田さんは弦高が大変低いのですが、pizzはどのような事を心掛けておられますか。 フレンチ奏者は中指又は薬指を使い、指の長さや爪と指肉の関係は人によって様々で、快適な方を多用していると思います。 弾く位置はネックの付け根あたりの高い位置だと思いますが、それに加えて弦高が低いと指の引っ掛かりが更に悪くなる問題をどのように解決しておられるでしょうか。
image■Pizz、バカ顔、跳ね弓、呼吸、立ち上がり 投稿者:奥田@広島  投稿日:11月20日(火)13時33分
>跳ね弓
 アイネクの1楽章の出だしを、一音一音弓を返して弾いた時とスラーで弾いた時の感じ、印象を比べると良く判ると思います。いちいち返すと、どっこいしょ、どっこいしょ、と聴こえますが、一弓の中で弾いてやると実にスムースに曲が表現出来ます。これは相当上手い人が弾いてもそう聴こえると思います。  僕は弓を跳ねさせるというのは実は特殊な奏法で、常に弓は弦についた状態を普通と考えています。やはり弓を飛ばすとそこで不必要なアクセントや、一瞬の遅れが生じてしまい、以前ここで話題になった弦の振動の再利用も上手く行きません。  また、飛ばしている間の左手コントロールによる弦の振動コントロールも重要だと思います。飛ばしている間も弦の振動を弦の特性のままに任せていると、音楽の表現がおろそかになりがちです。例えば8分音符を弾く場合に、その8分音符がnで終わるのか、mで終わるのかもコントロールする必要があります。そのためにも安易に跳ねさせない方が良いと思います。
image>立ち上がり
 前述の跳ね弓にも関連しますが、やはりオイドクサ、サルコウ、座奏、仏弓の効果が最も顕著に顕れるところですね。これらは全て有機的に結びついていて、どれか一つ欠けても野田メソードの完成はムリだと思います。
image>PIzz
 僕はピチカートはネックとボディーのジョイント付近よりもずっと左手のそばで行います。指が引っ掛かるかどうかのギリギリのところでしょう。瞬時に芯のある遠達性に富んだ音が発生します。弾くと分かるのですが、裏板までコツンといった振動が瞬時に行き渡るのが分かります。右手は引っ掛けた指を肘から先の回転運動で上に振りぬく感覚です。
 左手はきちんと調整された楽器であればあんまり抑えなくても大丈夫です。ちょうど弓を駒そばで使うのと同じ原理で、駒までは右の指を持って行けないし、指板上で行った方が安定すると言うことからも、左手のすぐそばでPIzzします。
image さて、長々と書いてきましたが、これらはすべてドイツ本社の野田さんの教えです。勿論僕が全て出来ているわけではありません。思い切り棚に上げて書きました。中には勘違いや誤りもあると思いますので、やはり野田さんにご登場いただきたいところですね。


161■はじめまして 投稿者:denhiko  投稿日: 4月 5日(金)12時55分07秒
はじめまして
原田@コントラバス暦半年/広島です。
まったくの初心者にとって、インターネットというのは非常にありがたいものです。
この年になって(40後半に突入)いまさら人に直接聴けないことも素直?に質問
できるし、手の届かないところにいる名人からもいろいろアドバイスいただけるし。
少し前の、ともすれば閉鎖的な業界とは考えられない時代です。
ところで、先日、広島交響楽団のBASS奏者、横光先生のクリニックを受けました。
チューニングの方法のひとつ:
チューナーで合わせるのならAを合わせたら他の弦は、高いほうは1セイントづつ低めに、
低いほうは同じく高めに合わせると良い。(チューニングに関しては耳では自信がなく
どうしても視覚(LED)に頼ってしまう)
アルコの弓の当て方は弦と平行よりも45度傾ける感じで、なおかつ弓の面全体を弦に
当てる。そうすれば手首で押す感じがつかめる。(なるほど)
弓をできるだけゆっくりと、瞬間的にと、極端に動かす練習(弓が踊らないように)
左手ポジションについて、無理に形を固定する必要はない。親指の位置のみ決まれば、
小指を押さえているときは、人指し指は小指側に寄っていてもかまわない。逆も。
指の巨大な欧米人に合わせる必要はない(できれば、それに越したことはないが、
敢えて痛い目を我慢することもない)
それでも左手を鍛えたい人にすすめる方法は、たとえばB♭の音階で、常にすべての指が
どっかの弦を押さえている状態で弾く。(これはなかなかきつい)
人によって様々とは思いますが、素直な初心者はすべてなるほどなるほどと納得して
しまいました。
image162■弓のあて方、左手etc。 投稿者:関口@無免許 投稿日: 4月 8日(月)18時05分02秒
原田さん、改めましてこんにちは。 
掲示板で会議室をお勧めしておきながら、 
すぐに転載されたことに気付かずすいません。
image私は元々ジャーマンで弾いておりましたが、 
現在は野田メソードに挑戦中です。 
imageこのHPの資料展示室内の”ヒロ広場”にこの内容の討議録がありますので見てみて下さい。クリニックで話題になったような内容が満載です。では以下、私の私見を。 
image弓の角度については、野田さんが冒頭に 
1)弓は弦に直角には必要ない。2)縦振動を意識
3)弓を傾ける。4)サウンディング/ポイントの 
回転運動を活用する。とのご説明をされています。
imageこれに”弦ではなく楽器本体を鳴らす”という事を鑑み、楽器に振動を伝える最初の装置である駒の前後運動に注目します。これをより効果的に動かすために、かける作用の方向性を考えると弓を傾け、軌道に注意する合理性が理解できます。
(奥田さんがいそべさんのHPの掲示板に書いた受売りです)  
imageただ傾ける角度については、演奏姿勢毎の楽器の角度や、指盤と表板との角度、その時欲しい音色に応じた加減etc。によって、当然働きかけの角度が違ってきますから、色々あると思います。クリニックが実際に相対されてのレッスンであれば、原田さんのその時の状況にフィットする角度だったかも知れませんね。
あと弓毛の量が増えすぎると横方向への弦の振動ロスがあるという側面があります。より効率的な弓毛の量を探ってみるのは中々奥深いです。  
image一番鳴らすのが難しい、駒そばを、ゆっくりの弓で、低い圧力で、少ない毛の量で鳴らす練習から作っていくという方法が紹介されたこともあります。色々なバリエーションで試してみては如何でしょう?そうなってくると奥田さんの仰る、よい音や表現への明確なイメージが求められるというのがまた難しいところです。(楽器の調整にも皆さん奥深く研究を進めていらっしゃいます。)
imageあと脱力はすぐ下に奥田さんの書き込みがありますね。手首の作用についての議論もあったように思います。
image左手、ポジション、尺取虫の取り方も野田さんのアドバイスがあります。尺取虫進行では手のフォルムを替えるパターンと替えないパターンがあって、無理に形を固定しなくてもよいかもしれませんが、中間点の音の位置の感覚をやしなったり、指の等間隔感、等速での移動、小指で押さえるときも他の指も弦を押さえるということを考えると最初は固定した方がよいかもしれませんね。 
imageちなみに私、欧米人並の手指で野放図に弾いていたのですが、トマムで厳しく野田さんに指導されました。左手指は中指と薬指をくっつけると思いがちですが、薬指を小指によせる意識をもつときれいに決まります。音程の石組み工法徹底と共に私の課題です。
imageチューニングはハーモニクスと弦の音程の話でしょうか?  
ちょっとその組み合わせも実験してみます。 
よくハーモニクスの音程が弦の音程と合わない話は聞きますが、
最近倍音の構成が変わってきたので考えなおしているところです。 
imageでは長文すいません。また色々試した結果をお教え下さい。 
私も頑張って報告します。   
image163■頭が混乱 投稿者:denhiko  投稿日: 4月 9日(火)10時11分41秒
関口さん
改めてお返事ありがとうございます。
同様のことを直接レッスンを受けている師匠(奥田さんもよく知ってる)に
話したら、人によっていろいろ教え方も教わり方もあるようです。
これが絶対ということもない。でも基本というものもある。
なんだか、哲学的指導になってしまいます。
imageところで、もうひとつ大きな悩みがあります。
ふだんはチューバのB♭管を吹いてます。
従って開放というイメージは常にB♭、F、B♭、Dとなってしまい、
開放弦の音と頭が混乱してしまいます。
これは練習、慣れしかないと思います。
image原田@広島/初心者

165■フレンチ 投稿者:BEN  投稿日: 4月10日(水)09時05分31秒
どもはじめまして、BENといいます。
imageもともとエレベの出身で、ジャズベースをやってます。この度、勉強も兼ねてオケへの参加を
決めたのですが、問題が発生しました。
imageそれは、ピチカートとアルコの切替です。独弓だったのですが、ピチカートが上手くできませ
ん。さらに、アルコとの切替に時間がかかります。
image仏弓を試したところ、そのあたりの問題がクリアできそうなのですが、今度はアルコがよくわ
かりません。
image特に右手の形がわからないのです。適当に、右手親指と残りの指でガシッとフロッシュを挟み
込むように持っていたのですが、あるサイトを見ると、”右手親指はフロッシュの先(弓と弦
の間の付け根?)あたりに軽くひっかっけるように”とあります。
imageどうしたら良いのでしょうか?また、教則本等があればご紹介いただければと思います。
image恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
image166■弓の置き方 投稿者:関口@無免許  投稿日: 4月10日(水)11時19分17秒
BENさん、こんにちは。  
関口@仏弓持って半年目です。  とりあえず私の知っている範囲で//
image私もついつい力が入って弓を”持ちがち”なので、あえて”置き方”というタイトルにしました。
このHP内の”奥田治義の世界”の中の”僕の野田メソード”にてフレンチ弓奏法の説明と写真を見ることが出来ます。野田さんのHPでは”音楽”項の”Q&A”の下の方に右手の解説があります。あと磯辺さんのHPにも画像がありました。   
image基本的には右手首の力を抜いて、手をブラブラさせ”お化けぇー”てな状態にして、これを弓の上に乗せ、親指を添えるという感じです。実際の指と弓竿の接し方などは上記を読んで見て下さい。
image親指はフロッシュを”つ”の字に見たてて、書き始めの位置に添えたり、カーブしているところに添えたり、フロッシュを余して持って竿に添えたりというのが考えられますが弓のバランスや各種条件に応じて色々試してみては如何でしょう。ただ親指は伸びない様にですね。 
imageいずれにしても力が入らない様に弓を弦に置き、そこに手が乗っている感じが大切です。あと腕全体を使っていく上で、うまくそれに追随するように、そして指が自然なイコライジングをするようにというのを意識すれば、バイオリンやチェロの人の持ち方を色々見たり、それらの楽器の教則本を見てみるのも参考になると思います。   
image余談ですが、時々オールドの弓なんかで、”この弓はここに親指だあ”といわんばかりに一箇所だけすりへって竿がえぐれている弓とかあったりします。
image167■RE:弓の置き方 投稿者:BEN  投稿日: 4月11日(木)07時54分50秒
関口さん、はじめまして。
imageありがとうございました。大変参考になりましたが。。。。
image力を抜くとは、先は相当長そうです。
image168■力の抜き差し 投稿者:関口@無免許  投稿日: 4月11日(木)15時31分14秒
BENさん、こんにちは。 
imageこのやり取りの少し前に、野田さんと奥田さんが始め力が入ることにより、筋肉の使い方を覚え、以降の脱力に有効とのお話をされています。  
image実際、脱力といいつつも力を利用する局面もありますし、自分が脱力していると思っているその想像以上に省力というか力をかけない場合もあります。ここらへんは文字で説明するのが難しいので、一度野田さんに直接接してみるとよいと思います。(今夏も来日されます)  
image私もガチガチに力むタイプでして(”バカな顔して”議論参照)、仏弓に持ち替えたばかりの頃は人差し指と親指の間や親指の付け根、上腕の外側が痛かったですし(上腕はまだダルイ)、指の付け根の間接も立ちまくりでした。ただ、場数を踏んだり、えいやっと演奏会こなしたりすると結構行けるようになったりもしますので、ご心配なく。  
image私も昨夏、野田さんをドイツにお見送りしたあとは不安でいっぱいでしたが、この会議室やインスパイアしてくれる方々のおかげで、何とかよちよちやってます。でもそろそろ野田さんのレッスンをまた受けたいです。
image169■脱力 投稿者:BEN  投稿日: 4月13日(土)23時17分41秒
ども、こんにちわ。BENです。
image脱力は難しいですね。独弓を始めたときも、師匠から右手の動きが堅いと常々注意されてました。
imageジャズのピチカートも、使う筋肉が付くと、意外に力を使わずに音量が出るようになります(それでも、力みますが)。
imageそれと同じ様なことなんでしょうか???
imageフレンチだと右手の動きが少なくてすむような気がします。気のせいでしょうか?
image170■脱力2 投稿者:みーさん  投稿日: 4月14日(日)18時11分31秒
BENさん、こんにちは。
>フレンチだと右手の動きが少なくてすむような気が
>します。気のせいでしょうか?
フレンチだと野田さんのHPにもありますが、自然に駒の近くを弾ける事になりますので(その理屈はリンク集から野田さんのHPに飛んで下さい)同じ応力で音量は増すと思います。
脱力について、私の師匠は弾いているそばで他人から弓を触られたら取り落としてしまう位の力しか加えていないそうです。それでも必要な時に力強い音を出します。
します。気のせいでしょうか?
image171■弓の張替え 投稿者:denhiko  投稿日: 4月24日(水)12時46分39秒
こんにちは。はらだ@初心者/広島です。
先日地元のH響のY光さんにクリニックを受け、弓の張替えを指摘され、同じくH響のIまいさんに
お願いしました。奥田さんもときどきレッスンにきてますよ。ということでした。
imageところで、弓の張替えどき、その状態というのはどんなときですか。
また新しくはりかえた弓の使い方の注意事項などありますか?
image先日、合奏練習でチューバをふいてると、そこは弦のピチカート(風)で、という指示。
そんなら、コントラバスに持ち帰るか。そのほうがはやい。
image172■弓の張替え、○○風の音 投稿者:野田一郎 投稿日: 4月26日(金)01時24分47秒
denhiko さん、今日は。野田です。
image新しい毛は弾力があり、弾性限界が高いのが、使っているうちに硬くなります。
ですから最初のうちはリアルタイムで演奏するのが難しいんです。
2日もするとある程度延びてきて使いやすくなります。
毛に松脂がなじんで弾きやすくなるのが、サルコウではかなり早いんですが、バスの松脂ではずいぶん長かったように記憶しています。
imageこの後の状態は結構無変化で続きます。
image私の場合ですと、仕事の量にもよりますが1か月から2ヶ月で急に引っ掛かりが悪くなり、楽器が鳴りにくくなります。
こうなるとそろそろ寿命で、寿命が尽きるころ、フォルテで毛が切れやすくなります。
これは鱗が取れて引っ掛かりにくくなるので、無意識に弓の圧力を増やすせいでもあります。
さらに毛が切れて減ることで1本1本への負担が増し、また毛が弓木と弦にはさまれることが増えるので、これでも切れます。
もう毛を変えるしかないんですが、中々仕事の都合でタイミングが合わないことがママあります。そうしたら松脂の量を増やすしかありませんが、すぐに落ちてしまいます。
image張り替え時に、脂の粉を(普通ヴァイオリンの松脂の粉なんですが)まぶしてくるマイスターもいます。
コントラバスのべた付く脂を使用する場合は毛同士がくっつきにくくなるので効果的ですが、サルコウ等ヴァイオリンの脂の場合は避けたほうが無難です。
松脂の粉の大きさが、鱗で削られた場合より、ナイフなどで削った松脂粉の方が大きく荒いからです。
image張り替えのあとはまだ毛が濡れているうえ、接着剤が固まっていないので、最低でも半日は毛を貼った状態で放置しておくのが良いんですが、周りの湿度、温度でも待ち時間は変わります。
ドイツだと乾燥しているので、4時間くらいで使用可能です。
image乾燥したら、毛を松脂に押し付けずに少しづつ松脂を塗っていきます。
始めのうちはあまり力を入れずに弾いて下さい。接着剤が乾いていない場合などに毛が抜けてくることがあります。
上記のように始めは延びるので弾きにくく、とかく力を入れ過ぎます。要注意です。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/

191■ついでに 投稿者:三澤  投稿日: 7月13日(土)01時09分56秒
古沢さんの話のついでですが、弓の持ち方はこんな風に書いてありました。
これはバイオリンの場合ですが。
”手の内側のかかとを意識して前に出すと、親指も含めて指の関節が自然に手の内側に曲がる、その指に弓を引っかける感じ。。。弓は持つのでは無く//弓が手に引っかかっているのである”
 というニュアンスであったと記憶しています。
 話題がそれて申し訳ありませんでした。
image192■参考 投稿者:みーさん  投稿日: 7月13日(土)09時44分20秒
三澤さん、おはようございます。
>手の内側のかかとを意識して前に出すと、親指も含めて指の関節が自然に手の内側に
>曲がる、その指に弓を引っかける感じ。。。弓は持つのでは無く//弓が手に
>引っかかっているのである”
貴重な情報ありがとうございました。
こんな他の弦楽器の話題はとても参考になります。気付けば我々バシストはバスばかり
見ていて周りを見渡す事をしなかったような気がします。バイオリニストは何に気を
つけているのか、チェリストはどのようにしているのか、それが丸々参考になると
思います。
image193■スナップ奏法? 投稿者:いそべ@福井 投稿日: 9月26日(木)23時15分30秒
imageみーさん、黒魔術のみなさん、たいへんご無沙汰しております。
会議室の方も2ヶ月以上書き込みがありませんでしたね〜
さて、先日福井室内管弦楽団の演奏会がありまして、そのときに来ていただいた名古屋の某プロオケ主席の方(フレンチ)に腕を固定したまま(E線ですと右手首を指版にくっつけたままで)スナップで弾く方法を教えていただきました。親指を支点に4指がイコライジングし、逆振り子の動きで裏板がしっかり鳴ります。また、弓の持ち方も野田さんが仰っているとおり、右腕を幽霊のようにだらりとぶらさげて、脱(圧)力しているようでした。
image194■スナップ(2) 投稿者:いそべ@福井 投稿日: 9月28日(土)18時50分42秒
imageつづいて投稿させていただきます。
その方と昼食時に”ウインナワルツの頭打ちだけはフレンチでは上手くいかないですね。”と話したところ、やはりジャーマンだとダウン時に弓先にかけて音が自然に減衰するのでいいようです。また、ウィーンフィルのバス奏者の演奏映像をみると、先程のスナップではありませんが、弾きはじめの初速が早いようです。
image195■スナップ奏法とサウンディングポイント 投稿者:野田一郎 投稿日:10月 2日(水)09時23分31秒
imageいそべさん、皆さん、こんにちは。
image私の提唱するサウンディングポイント練習は、まさに磯辺さんの書かれたスナップ奏法と同じものです。
腕は動かさずに指の運動のみで(手首も若干ともに運動するが)各指の柔軟性とコントロールを強化するものです。
この奏法では、短く遅い弓で、裏板をしっかり鳴らすことができる点ですが、これはヘルムホルツ波を利用しているためです。
imageなお、幽霊奏法とは違い、手を脱力して弓の上にぐしゃっと乗せると、ワルツの頭打ちも問題ありません。
あ試し下さい。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image
196■SP練習 投稿者:いそべ@福井  投稿日:10月17日(木)01時14分12秒
image野田さん、レスをありがとうございます。
さっそくHPの”サウンディング/ポイント”、Q&Aを参考にして練習のはじめにとりくんでいます。上手くいくと、とてもいい音の立ち上がりになりますね。そしてダウン、アップのロングトーン時にも絶えずこの立ち上がりで始まるように(無意識でも)できるようになるといいんですね?
image197■S(ounding)P(oint) 投稿者:野田一郎 投稿日:10月28日(月)07時44分52秒
imageいそべ@福井さん、今晩は。
おっしゃる通りですが、実際に音楽の中では柔らかく、アタックの無い音も必要です。
この場合でも SPを使っているんです。
始めは裏板をスコーンと効率良く鳴らすのが練習ですが、これが出来るようになると、どんな音でも、先ず裏板から鳴り始めます。
http://home。arcor。de/ichironoda/index.html/
image198■せっかく両刀使いケース買いましたが。。。 投稿者:いそべ@福井支部 投稿日:10月29日(火)12時13分10秒
image野田さん、こんにちは。
いずれにしても、やはり裏板を意識した音が決め手なのでしょうか。
imageフレンチでのワルツの頭打ちも、あらかじめ弓を弦の上にグシャッと置いてから抜くと確かに問題がありませんでした。

203■フレンチ礼讃 投稿者:いそべ@福井支部 投稿日:11月12日(火)23時35分06秒
imageこんばんは。
サウンディング/ポイントを意識してからは、バロックのソナタの速い楽章の8部音符などガット弦と相まってとても歯切れの良い演奏ができて御機嫌です。ジャーマン時代は”べた弾き”か”ジャンピング/ボウ”しか弾き方がなかったような気がします。。。

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