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トムソンバス椅子の変遷

トムソン椅子はピアニストの為に作られた椅子だがチェリストの演奏にも有用、ならコントラバス奏者にも好都合かも知れない、そう思った。但し図体の大きいバスは背面板が座面前縁に当たってしまう。そこで座面には若干の改造が必要だが、ここから先は先例がなく手探りで進まなければならない。

このコンテンツはその試行錯誤の記録。

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トムソン椅子の座面昇降装置を取り外した画像。抜き去ったビスは確か30個を超えた。木部はサンドペーパーで磨いて黒色スプレーを数回吹き付ける。
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座面はDIY店の隅金具コーナーで売っているL型の金具4個で本体木部に止める。
ついでに揺れ防止に足1本を斜め材で止めた。
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トムソン椅子の座面前縁はバスの背面板を傷める可能性が高いので座面を木枠で囲み、前縁にクッション材を取りつけた。
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構え方が悪い時には尻がずるずる前に出てくるので太腿の為のバーを取り付けて見た。
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バス背面板を椅子前縁に完全に預けて、体では保持しない為の座面。このアイデアにはしばらくこだわって見た。
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上の画像の座面形状は結局放棄して常識的なものへ戻ったが、その切っ掛けはギタリスト用足台にヒントを得たバシスト用足台。それを思い付いて試作して見ると楽器の保持がこれまでになく楽になるので安心して一般的な座面スタイルに戻った。

トムソン椅子にどっかり座って演奏するのにこの足台は役立つ。一言で印象を述べるとこのサイトのトップページでも書いているように”楽器を懐に柔らかく収める”構え方になる。その理由は足台によって左膝頭が持ち上がり(と云うか膝頭がC部にちょうど入るように足台高さを決めるのだが)それによって従来のように膝を楽器背面に当てがうだけとは一線を画した楽器安定感が得られる。

ほかの問題としては椅子の軽量化を目指す余り座面を寸足らずに作ってしまった事。これでは右太もも部が下支えされず宙に浮き、不安定である事が判った。それが更に4回目となるトムソンバス椅子改良を思い立つもう一つの理由となった。

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2015・1・21

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