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スクロール帽

コントラバス奏者が合奏練習に加わる時、座る場所はほとんどが団員の輪の外周で、休息時間にはメンバーが楽器のすぐそばをぞろぞろ通るが、そんな時バシストも休憩なので楽器を椅子に寄り掛からせるか又は床に横たえる。従って楽器のスクロールは通路を狭める形に突き出すケースが往々にしてある。練習場に十分な広さがあれば問題はないのだが、会場が狭ければ時として悲劇が起こってしまう。

その用心の為に考えた二つのアイテムの一つがこれ。派手な警戒色のフェルトで作ったスクロール帽。スクロールに被せて傍を通り抜ける団員の注意を喚起する。遊び心も交えて作ってみた。

*

先に展開図をご覧頂きたい。黄色いフェルト布をこのように裁断した。
スクロール帽図面

二辺だけを図のように縫い合わせそれ以外は切りっぱなしで良い。それを裏表にしたのが下の画像。固定紐の取付けは接着剤を使い、マジックテープも接着剤で取り付け、その裏は補強の為に当て布を同じように接着した。使った接着剤は汎用の瞬間接着剤だが、具合が悪い事に布に染み込んで乾けば白くなってしまった。
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次はお遊びの部分。最初は警戒標識のように黄地の上に黒色のストライプ模様をつけようと思ったが、面白くないので却下し、ヘ音記号を図案化して貼り付けることにした。(この図案はトップページの飾りに流用している)私のした手順は、まずパソコンで作った図案を裏表逆にプリントアウトしてそれを濃い茶色のフェルト布にスプレー糊で貼り付ける。それが下の画像。次にこれをハサミで切り抜く。裏表にしてプリントアウトしたのはスプレー糊が残って汚くなると思ったのだが、そうでもないのでわざわざ裏表逆にプリントアウトしなくても良いようだ。
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切り抜いた布を先に作った帽子に貼り付けるのだが、位置を確認してから一箇所仕付け糸(白く見えるのが仕付け糸)で留めておく。その状態で糸から右半分に接着剤を塗って重石を載せてしばらく放置し、乾いてから仕付け糸を抜いて残りの部分にも接着剤を塗って同じように重石を載せておく。
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下の画像のように完成した。派手で気恥ずかしいけれども、それだけ練習会場が薄暗くても横たえた楽器は目立つので目的は十分に達成する。縫い合わさなかった下の隙間から糸巻きは操作出来てチューニングに差し支えはない。
ヘ音記号の貼り付けは、手芸品店でフェルト用と銘打った接着剤を買って使った。瞬間接着剤よりはだいぶ液の汚れが目立たない。
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2008/3/10

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