音楽そしてコントラバス    管理人室    音楽ホール    バシスト控室    工房    ギャラリー    遮音室    娯楽室    ロビー
音楽そしてコントラバス・トップ>娯楽室>このページ

エージングマシン

エージングとは歳を重ねると言う意味だ。楽器の世界では長期間弾きこむ事によって鳴りを良くする事を指す。楽器は飾っておくだけではどんどん鳴らなくなる。弾き込む事は言い換えれば楽器に振動を与え続ける事。この論理を寝そべって解釈して、兎も角自動化した振動を与えつづける事で楽器を自分で弾かず楽をしてエージングをしよう、と目論むのがエージングマシンである。

ろくなものではない。然し魅力がある。(エージングマシンとはひょっとして私の造語かも知れず、他に正式名称があるのかも知れない)

さる楽器工房で初めてこれを見かけた。構造の微細は定かでないが、基本はスピーカーの裸のボイスコイルに直結した棒をバイオリンの駒に接続し、ボイスコイルのピストン運動によってそのバイオリンをスピーカーのコーン紙の様に振動させる、と言う事は直感できる。その際バイオリンはスピーカーになりきって、入力されるさまざまな音をその通りに再生しようと涙ぐましい努力をする。我が愛する楽器にお門違いの音を強制するのも一寸可愛そう。バスの為の音源はバスソロのCDを選べばよいだろう。

帰って早速顔馴染の小倉のオーディオ店へ電話し下取りした不要のウーファを要望した。一年も経って忘れた頃に電話が掛かり古ウーファが手に入った。

コーン紙を鋏で取り除きながら良く考えてみるに、振幅が大きくなると等比級数的に構造は大掛かりになる。何せモノはコントラバスなのだ。簡単には行きそうにない。そこで今どう具体的にボイスコイルを支え、どう楽器につなぐか頭の中で思考錯誤をしているところ。

そんな暇があるのなら練習してエージングと技術向上とを同時に果たせよ、と天の声が聞えてくる。実際お馬鹿さんとのそしりは、かわしようが無い。

このプランの考案と実行は、他にする事がない暇な時まで延期した方が良いか。

2001/11/16

home / up
   / 

home / up
   / 

image inserted by FC2 system