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トップページ>工房>演奏者の為の工作室>楽譜を製本しよう>このページ私の楽譜製本法2(両面印刷譜の場合)”きれいに仕上がる楽譜製本”をUPして3年経つ間に幾らか要領も良くなって来たので,今回めくったページがカールせずに譜面が見易いという点を加味した改訂版をアップロードすることにした.片面印刷の楽譜を裏表に貼り合わせて製本する前回の方法は,楽譜係から貰う楽譜をそのまま使う人の為に削除せずにおく.めくり易さは今回の方が良いものの,使う楽譜は楽譜ソフトで作成してそれを両面印刷するという前提に立っている.勿論,片面印刷楽譜を貼り合わせたものを,今回の方法で製本する折衷案もOK. 実は私自身が楽譜を両面印刷に変更し,しかも薄めの紙を使い始めてみると,それまでの分厚い貼り合わせページでは起きなかった現象が起き,ページがカールして譜面を読みづらいという困難に直面した.今回の小文はそれへの解決策.
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まず使う道具のご紹介から. 中でも解りにくいものを大写しにした.画像の二つの品が今回の重要なポイントなのだが,右は手芸品店で買った”布シール”と言うもの.接着剤を塗布した薄い布だが,柄はさすが手芸品だけあってさまざまなものが選べて,おまけに安い.前回使った市販の製本専用テープは若干硬いので,ページをめくってもカールして見にくいという反省から使用を中止した.左は百円ショップで買った紙絆創膏.使う理由は布シールと同じで前回使ったメンディングテープよりは柔らかくてページがきれいにめくれるから.試しに背表紙は布シールにして中をメンディングテープで綴じてみたが,それではメンディングテープが勝ちすぎてやっぱりカールする傾向があるので,その取り合わせもお勧めしない.しかし百円紙絆創膏はなにしろ安いので長期使用には品質に問題があるかもしれない.製本する楽譜を長期間に亘って使いたい方は,私は試してないがネットで”製本””紙テープ”で検索してヒットする商品を使えば良いかも知れない.一般にネット上の商品は価格がそこそこでも送料を加味してみると割安感が薄れてしまうという傾向があるようだ. ちょっと大き目の手芸品店の売り場.布シールの種類はこんなにたくさんある.
今回は製本する楽譜の2ページ分の大きさの薄めのベニア板を下敷きに使う.ページの合わせ目を紙テープで貼り合わせる際に楽譜をクリップで4箇所固定してやると作業が正確で楽にはかどるのでそのクリップを固定する為のもの.またページ貼り合わせの順序も工夫した.つまり製本する両面印刷楽譜が全部で8枚だったとすると,1枚目と2枚目を貼り合わせ,それをそのままにしておいて3枚目と4枚目を貼り合わせる,それを置いて次は5枚目と6枚目,という風にページ順序通りに2枚ずつグループにして貼り合わせ,合計4組にする. このようにして2枚綴りの数セットが出来上がる.画像では7組. 次は1組目と2組目を紙絆創膏で貼り合わせ,3組目と4組目も同様にする.それが終われば,出来た大きな2組を貼りあわせる.そのような作業の眼目は,ページをつき合わせる際に右左の枚数が同じならテープを貼る作業が楽できれいに出来る事. こうして全ページの貼りあわせが終わった.なお,前小文ではページ同士を0.5〜1ミリ離してテープを貼ると書いたが,今ではその隙間はわずかなものになってしまった. 背を下に,机に打ちつけてページを揃える.それが終われば立てたそのままの状態で背以外を4個のクリップで挟んでズレないようにする. ペニアの下敷きにマジックで一本の線を引く.理由は背表紙(布シール)と楽譜が互いにゆがんで接着されるのを防ぐガイドとする為.そのガイド線に沿って画像のように両面テープを点々と貼り付け,次に幅5センチ程度のベルト状に切った背表紙のセンターがガイド線の中心に来るようにしてその両面テープに仮固定する.画像では3個付けたが5個程度あった方が仕事がやりやすい.要は最初に楽譜の背を押し付けたときに歪まず背表紙が楽譜に接着されれば逆に仮止めはすぐ剥がれれば良い(画像の中で背表紙はガイド線に沿って仮に置いているだけである事に注意されたい)そのようにして背表紙の位置が決まれば方眼が印刷されている裏紙を剥がす.順番を違えて両面テープに固定する前に裏紙を剥がすと,布が薄いだけにぐちゃぐちゃになってしまう恐れがある. クリップで止めたままの楽譜の背がちょうどガイド線の上に来るように気をつけながら慎重に背表紙に押し付ける.布シールは薄いので一度歪んで取り付けてしまうと修正が困難. そのまま楽譜をそっと右に倒して片面だけ(この画像では裏表紙)を背表紙に接着する.これで2面の接着が終わった.残る1面(ここでは表の表紙)に対しては30センチの物差し(真っ直ぐで薄いものなら何でも良い)で残っている半分の背表紙をすくい上げて///. それを表面に押し付ける.これが終わればクリップを外しても良い. 背以外の3辺をカッターで切り揃える.このカッターは色々に使えて便利.布シールから背表紙を切り出すのにも使った.”ディスクカッター”でワード検索すると良い. このようにして背が歪んでいない製本が出来た. 製本が完成した楽譜.背の柄が普通の製本テープとは違っておしゃれ.ページのめくりもしなやか. ついでのご紹介をすると,私は楽譜ソフトで楽譜を作成する際にページ番号まで印刷してしまう.このC4とは楽譜の3枚目でページ番号としては4であるという意味で,これをやっておくと製本前に楽譜を重ねるのに間違いを起こさない.コンサートの曲順が決まったらこのように通し番号を打ってから製本する.製本すれば練習の際に楽譜を探さずに済むし,肝心なステージ上ではページをめくりさえすれば次の曲になる.
もう一つ,製本をするとページめくりに時間が掛かると言う事.製本しない一枚ずつの場合,めくるゆとりがなければステージ床にハタき落として次のページにする手があるがそれは使えない.従ってゆとりをもってめくれる所で改ページ出来るように楽譜を加工しておく事も重要になって来る.例えば同じ譜面をページの裏表に貼り合わせ,都合の良い所でページをめくって続きを演奏するという方法もあるし,良い楽譜ソフトを使えば楽譜係から渡される印刷譜面をスキャナで楽譜ソフトに取り込んで,そのあらゆる箇所を微妙に調整出来るので重宝する. 2007/9/17 この小文を脱稿した後、これと同じ作り方で楽譜17枚(34ページ)に、それと同じ用紙二枚を貼り合わせたものを裏表の表紙に使い、合計枚数21枚の製本をした。上の画像にあるディスクカッターは何とかこの楽譜をカットしてくれたが、綴じ目に使う紙ばんそうこうの厚さも加わるので、ここらあたりがこのカッターを通る限界ではないだろうか。なお、用紙の厚さは通常のコピー用紙より少し分厚いもの(90g)だった。 |