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トップページ>工房>コントラバス奏者の工作室>このページコントラバス座奏用座布団最初に完成品の画像をごご紹介する。分厚い座布団に見えるが、中綿は低反発シートなので座れば沈んで安定し、着座感は良い。 次に座布団の中身をお見せする。最初の画像はベニア板で作った枠。左の画像が表、楽器を支える黒っぽいゲンコツが二個見える。細くて小さい第三の黒っぽいものは、楽器を更に左へ寄せた時の予備ゲンコツのつもり。右画像は枠の裏。裏からは蝶番がよく見えるが、枠は蝶番で上下どちら側へも自由に折れる。蝶番を付けたのも中抜き枠にしたのも着座の際にベニア板が介在するのを感じさせない為。この蝶番の上を太ももが横切る。枠は極力尻に当たらないように前後寸法をかなり大きく取った。左のゲンコツは右より4ミリ程度前に出したが、これは楽器を内側に向けると言うよりは、楽器を左外側に向けないという程の意味である。 フェルトを貼ったゲンコツの近接画像。ゲンコツ部分は枠に対して接着ではなくビス留めにした。ビス頭が僅かに見えている。枠全体は3ミリベニアで作り、前の部分は4ミリベニアを貼り足し、その上に1センチ角の細材を接着したが、それは後半分は万一尻が当たっても違和感を覚えないように柔らかくし、前半分は楽器振動によって励振させられ異音を発しない為の用心。
枠の表側に低反発シートを取り付けて裏返した画像。蝶番のビスが薄いベニアを突き通らないようにその部分にベニアを貼り足している。なお蝶番は楽器振動によるガタつきの起こらない品質の良いものを使った。左側のゲンコツはこのすぐ上の画像を撮影した後に下の画像では枠の横幅一杯までに位置を移動したのが解ると思うが、それは当初の予定よりも楽器を左へ寄せる為の措置。 左は上の状態を表にひっくり返したもの。右は枠を裏側から覆う第二の低反発シート。このシート二枚はもっと薄いものを使いたかったが入手出来ず、市販の薄め座布団を二つ買って中綿をそのまま使った。しかし低反発シートは優秀で、自身は沈んで見掛けよりはずっと薄くなり尻をしっかり固定してくれる。 このように重ね合わせれば後は座布団の袋を被せるだけ。 左は座布団の袋が椅子座面に接する裏側から見たところ。バックスキンを広めに縫い付けて椅子から滑らないようにしている。右の画像は一番苦労をしたファスナー部分。実はファスナーを接着剤で袋に接着し、乾いた所でミシンを当てた。その他の縫い合わせは待ち針を留めるのが面倒なので両面テープで貼りあわせてからミシン掛け。素人針子仕事は予想したよりはうまく行った。
これが座布団の完成写真。手前のバックスキンに楽器の背が接し、座布団の中に隠れているゲンコツ二個が楽器を支える。バックスキンはそのまま裏側へ広く回っていて椅子上で座布団がドリフトしないようにしている。バックスキンは要所を小さく接着剤留めしてからミシン掛けした。 この座布団が完成するまでには失敗作がいくつもある。左画像はゲンコツの失敗作のうちの一つ。最初はゲンコツ一個だけを考えていて、画像のように木製ではなくてゴム製のゲンコツを椅子座面に乗せて太ももで押さえ込む予定だった。右画像は座布団袋の失敗作。ちょうど封筒のようにフラップを折り曲げてマジックテープで蓋をする。これでも役目は果たせたが、美的でないのでこの作品は放棄した。 しばらくこの座奏用座布団を使ってみた感想は2点あり、左のゲンコツの位置を更に左に置いて楽器の座りを更に向上させたい事とヒンジからの前半分の剛性を上げたい点。次回作るなら座布団の座面形状は真四角でなく台形にして楽器が当たる方の幅を広くし、前半分のえぐりを小さくしようと思っている。 2008/3/26 |