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拝み倒し (改造譜面台)

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譜面を近づける必要性を改めて列記すると
1)コントラバスを座奏すると楽器の下部が前にせり出すので譜面台を立てる位置が遠くに離れてしまう.
2)Pizzが続く時に弓を譜面台に置くが,遠いので困難.休符が短いと慌てる.
3)加えて私は目が悪い為に楽譜はB4に拡大しているが,それでも遠くに置くと符頭が五線のどこにあるのか分かりづらい. 

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今回考えた仕掛けのコンセプトは
1)構造は簡単,動作は確実であること.
2)出来るだけコンパクトなもの.

仕掛けの大要は,三本足のうち遠い方の一本を持ち上げて譜面台を手前に傾けるというもの.
持ち上げる方法は,”両手で合掌”のようなものを作って足を拝み取る形にした.アルミ足の幅は14ミリ,その先端にちょこんとついているゴムカバー部分の幅は18ミリ,その4ミリ太いゴムカバー部分を”両手”の内側に作ったくぼみに咬み込ませて譜面台をつかまえる.

足を持ち上げると重心が移動し譜面台は楽器側に倒れ込もうとするのでカウンターウェイトが必要,”合掌する両手”自身にその役目を負わせるのが簡単で良い.

脱着の容易さと使用中に抜けてしまわない確実性は相反する.最初はネジでしっかり固定することを考えたが”両手”の材質にベニア板を選んだ事でその弾力に頼ることにした.この構造も単純そのもの.しかしベニアの弾力などは作ってみなければ調子が解らないので作ってから微調整をするしかない.

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下の図面は実物完成後に採寸して描いたもの.運搬しなければならないものが多いのでどうしても薄くコンパクトに作りたかった.ベニア板の材質は4ミリ厚のシナベニア(表面が平滑で美しいという特徴がある),その内側にはゴム足がはまり込む丸穴を開けたゴム板(3ミリ厚)を貼り付けた.二枚のシナベニアは厚さ21ミリの板を挟み込んでいる.この21ミリという寸法はゴム足の幅18ミリを納めるために決めた.もしベニア板のしなりが弱くてすぐに開いて外れるようならベニア板がフリーで動ける余地(図面上の寸法では114ミリ)を短くするつもりでいたが,出来上がった仕掛けには偶然だがその必要はなかった.

譜面台はかなり傾けて顔に近づけたい為にカウンターウェイトはそれなりの重さが必要と予想された.最初は文鎮を金切りのこで切断して使おうと思ったが,書道品店で適当な太さのものがなかった為,鉄工を趣味にしている知り合いを訪ねたところ,手持ちの亜鉛ブロックを希望する寸法に削り出してくれた.その寸法は,幅は勿論21ミリ,長さは99ミリ,高さは適当で良かったのだが36ミリとなった.この重量によって,分厚い楽譜と弓とチューナーを同時に譜面台に乗せても十分安定する.もっともそんな状況はありえないが_.

出来上がった仕掛けの形を見て”拝み倒し”と命名したこの作品をご紹介する.
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シナベニアに穴をくり抜いたゴム板を貼り付けたところ
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重い亜鉛ブロックの方を最下段に取り付けるべきだった.
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足のゴムキャップがはまり込んだところ
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この画像は賛助した吹奏楽団のステージでのスナップ
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他の奏者がつまづいてしまいそう.この対策が必要.
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椅子に座って楽器を構えると駒先端は譜面から20センチ程度まで接近する.なお,私の楽譜は楽譜作成ソフトの音符フォントを大きめに設定してA4で作成し,それを130%のオーバーサイズでB4にプリントアウトしている.
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この仕掛けを使ってどのように譜面台をセットしているかをご紹介すると,床から楽譜受けまでの高さは67センチ内外で他の弦楽器奏者の譜面高さと変わらない.楽器との関係は構えた楽器の駒から20センチ程度前方に譜面がある.又楽器のセンターよりわずか右にずらせて据え,弓が決して譜面台に当たらないという安心感を生みだしている.

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反省点
この”拝み倒し”本体最後部は思いがけないほど楽譜から離れた床位置にセットされる.つまりそれだけ気付かずに蹴飛ばされる恐れがある.そこでFMなどを受信する小さい伸縮式のアンテナを”両手”の内側に取り付けておいて,必要な時に引っ張り出してその先にバンダナでもくくりつけ注意を促せば良いのではないだろうか.本番や運搬する時は縮めてやれば良い.そのアンテナはまだ入手していないのでアイデアのご紹介だけ.

2004/8/30


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