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トップページ>工房>コントラバス奏者の工作室>コントラバス座奏用譜面台>このページ第3号コントラバス座奏用譜面台今回改作した理由は,前作の”拝み倒し”では自分自身で譜面台をステージに立てるなら良いが,舞台係にお願いする場合はどう立てて良いものやら迷ってしまうのではないだろうか,ステージ脇の暗がりでは足につけた部品を落としてしまうのではないだろうか,などの危惧があったこと.譜面を近付けようと余り傾け過ぎると何かのショックで倒れ込んでしまうのでは,と取り越し苦労をしたこと. 今回それらを解消し頑丈さでもナンバーワンと自負出来るものが出来た. まず使った部品のご紹介から. マイクスタンドは昔自分のコントラバス演奏をLPレコードと多重録音する時に使った名残りのソニー製品があったのでそれをまるまる流用したが,出来るだけ軽くする為に下の画像のように伸縮ポールもブームも金ノコで切り落として半分以下の寸法にしてしまった. 画像の番号1はK&M社の楽譜立て,2は同社の支柱上端についている楽譜立てを止める受けネジだが,その土台だったポール部分を切り落としてからブームと連結させる為に穴をあけたもの.3はマイクスタンドのブームとマイクの取り付けビス.ブーム左端のビス穴はマイクを取り付ける為のものだった.4は先端にブーム受けのついたポール.5は4を収めるポール.画像には入れなかったがこの他にマイクスタンド用の重い足がある. マイクスタンドの安定感は折畳み譜面台の比ではない,夢のような頑丈さ,でも恐ろしく重い.道具の軽さを追求している私としてはこの重さは例外的.しかし40センチのリーチがあるブームを伸ばすならこの重さは必要だと諦める以外にない.40センチとは駒のすぐ前に譜面を持って来れるほどの寸法. マイクスタンドの弱点は一つ.それはブーム先端に軽いマイクを乗せる想定しかしていないこと.けれどもこのように改良して譜面台に使うなら分厚いかもしれない楽譜や弓を置かなければならない.想定外の重さにブームパイプの回転を防止するストッパーは耐えることが出来ず,楽譜立ては遂にくるりと回転して垂れ下がってしまった.それではとブームパイプは支持パイプを貫通している構造を利用して素人でも工作出来るノックピンを考え付いた. その二つのパイプのお尻を揃えてからパイプ同士をビニールテープで固定しておいて金切りノコで切り込みを入れ,そのノコ跡にアルミ板を丁度の大きさに切って差し込んで蓋をする.これでブームパイプは無駄な回転をしない.簡単確実,うまく出来た. この画像は上の画像の矢印部分を拡大したもの.金切りノコて切ったノコ目にアルミ板(ノックピンの働きをしてパイプの空回りを防ぐ)を差し込んだところ.黒い外側パイプはブーム支持パイプ,光って見える内側パイプはブームパイプ. 蓋を被せたところ.この蓋ははじめから部品としてかぶさっていた.この蓋がある為にノックピンが落下せずに役目を果たす. で,座奏用の譜面台ベース部分が完成した.とはいえ,失敗アイデアによる無益な作業時間がその3倍はあったしゴルフクラブのシャフト2〜3本の他に最初にネットで見つけて購入したマイクスタンド取り付け型新品譜面台を無駄にした.とは言え,私の新作譜面台はその製品アイデアの延長線上で出来たものだから無意味ではなかった.
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次は譜面立ての改良.過去に作って寸法が小さ過ぎたままになっていた”譜面台の弓置き”のアイデアを復活させ,更に楽譜立ての奥行きを深くして,演奏途中急いで弓を置いても落ちないように,またカタンと音を立てないように作り直した. 断面図で構造をごらん頂きたい.アルミアングル3本で作る弓置き台は既にご紹介しているのでここでは詳述しない.譜面台への取り付けも前回と同じ.但し弓を置く部分の高さスペースは前回の反省からHを45mmへと高くした.今回目新しいのは弓を置いた時に音を立てない為に布を袋状に縫って(二枚重ねにして)貼り付けた事.また安心して弓を置けるように2cm*1cmのアルミアングルを前縁に取り付けたが,取り付け方法は1.5mm厚の樹脂プレートを譜面台の裏へべったり貼り付け,それに対して接着した.接着はどこも皆両面テープで行った.
奥行き寸法は6cm.折畳みに問題はない. 譜面立ての裏側.樹脂プレートをべったり貼り付けている.またブーム先端と譜面立てのビス止めの状況もよく解る. 新弓置き台の単独画像.全幅49cm.布を袋状に縫い,弓で皺が出来ないように3箇所で前後方向に縫い目を入れた.男の冗談裁縫.アルミアングルに対する接着は立ち上がり部分のみ. 出来上がった譜面台の諸元は以下の通り. マイクスタンドが本来備えている頑丈な足とポールをそのまま持つので舞台係に余分な気遣いをさせないコントラバス座奏専用の譜面台である. 横から眺めたところ.小さいが,ポールとブームを伸ばすと立奏で寸法不足はなく,ポップス系のステージでも使える. 上から見たところ.譜面台の様子が更にはっきり解る. この視角からは弓のスペースに不安がないのが解る.楽器を普通以上に寝せる座奏で不便なのは弓を置く位置が遠い事.これも解消出来た.楽器を持って立ち上がる時には楽器を一旦左へ傾けてから楽譜立てをブームごとくるりと右向きにする.譜面を楽器に近付けている時にはちょっと厄介ではあるものの,立ち上がって聴衆に頭を下げる事は出来る. この譜面台は折畳んだ寸法でも70cmを超える.分解しても重さが軽くなるわけではないし,再組み立てはやっかいなのでそれは諦めた.家の中を探したところ,家内が展示会に大判の書を出品していたころに使っていた大きなフェルト下敷きを入れるキャリングバッグがあったのでそれを流用した.但しこれはおよそ90cm,中で25cmも隙間が出来る.100円ショップでプラケースでも買って入れ,小物収納にでも使わないことには勿体無いようだ. 2007/7/4 |