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第3号エンドピンボックスの改良

第3号エンドピンボックスを作った2年後に楽音の伝わり方の反省から6月と11月に2度の改良を行った。

2年後の小改良

このピンボックスを作って2年足らず経ち、楽器振動伝達の考え方を少し変えた。これまではステージ床から切り離してエンドピンボックスを浮かせる、つまり緩衝材を介して床に置いた方がボックス自身は振動しやすくなって楽器音も増幅されると思っていたが、その考えを改めてボックスに木製の足を接着しそのまま床に置くことにした。この方法ではボックスが仮にステージ床の制約を受けて振動しにくいとしても、ちょうどエンドピンを直接床に突き立てる普通のやり方と同じようにエンドピンボックスを直接ステージ床に置いて床を励振させようとする方が有利なのではないだろうか。


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足は3本。前足を長くして前部を持ち上げ楽音が客席に届きやすくした
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エンドピン先が接する位置には最初補強の為にコインをはめ込んでいたが、私のエンドピン先は木製でしかも丸い為にピンボックスが摩耗する心配はしないでも良いだろうと外してしまった。またエンドピンを受け止める土手は必要以上に高かったので無駄な質量はマイナスと反省して若干切り落とした。
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別の小さい改良点は運搬時にはそれまでのマジックテープでなくS字ネジを使ってぶら下げた事。理由はボックス裏板振動を意識するのならそれを阻害する可能性のあるマジックテープをそこに貼るのは良くないだろうと思ったから。
紐はキープコンセプトで靴屋さんで買い求めたほとんど伸縮しない細い靴紐を継続使用。
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このピンボックスを合奏団の練習に持ち込んで使ってみた。すると自宅で感じたよりはずっと良い効果が得られ、改造前と比べてはっきりワンランク上の音だと確信出来た。練習会場はビル一階の広い空間で床は当然コンクリート、ピンボックスの裏板から放射される音は床に跳ね返り、表板から放射される音と相まって効率よく室空間に広がる為だと思われる。これまでは裏板と床との隙間が僅かだったのでそこからの音はその場に留まり死んでしまっていたのだとこれで解った。

2014・6・9

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2度目の小改良

前回の小改良でエンドピン止めの土手を低くしたが、若干削り過ぎてしまったような気がする。何かのはずみでコントラバスが大きく動いてしまった時に土手を乗り越えて滑りだして行くイメージがあり、気になっていたのでこの点を改良した。今更土手を高いものに取換える事は出来ないので前足を一旦取り外して別の長い足を付けた。更にもうちょっとと欲張って板を小さく切ってその先に張り付けてみた。
この寸法をCADに作図してピンボックスの仰角を求めてみると8度。眺めた感じもボックスに如何にもエンドピンを受け止めていると云う気概が感じられて納得している。

実は同時に楽音の飛び方にも期するところがあったが、いつもの会場で合奏中に自分の音量が上がっているのが判り、その音量増大だけでなく何だか意味を持った音になって有弁に鳴る感じを受けた。

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これで良し。

ボックスの表側先端に赤い三角の紙を取り付けたのが見えると思うが、これはエンドピンの先がちゃんと受けの位置に収まるかどうかは楽器が邪魔になって目視出来ないのでその代わりにテールピースがこの赤い三角形の中に納まって見えるかどうかでエンドピンを降ろす位置を判断する為に貼り付けた。

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2014・11・3

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