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第1号エンドピンボックス

最初にお見せするのはは第3号ピンプレートの最近画像。ピンプレートとはプレート2枚を5ミリの隙間をあけて中ほどで接着し、それをエンドピンの振動で励振させると言うものだが、構造的には丈夫でなかった。ある時うっかり踏みつけて板が欠損してしまった。この欠点を改良しようとあれこれ考えているうちにこれからご紹介する箱型に行き着いた。箱型構造で振動を増幅させるのは弦楽器と同じことなので悪くはないだろうと想像した。ここに辿り着いてから後ろを振り返ると、もっと早くこれを考え付かなかった血の巡りの悪さが悔やまれる。
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材料はこれまでのピンプレートとほとんど変わらない。16センチ×21センチで厚みが4ミリと5ミリのマホガニ板、磨いたコイン、厚さ3ミリのエンドピン受け板(従来は5ミリ厚の紫檀だった)、そして今回新しく加わったのは右端の側板材で幅15ミリ厚さ5ミリのマホガニ棒。

画像の2枚の板は側板材を挟んでちょうど本を閉じるようにこのままパタンと合わせる。マホガニ板の赤いラインは画像処理で描きこんだものだが、側板材を接着する位置を示している。
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足を四隅に追いやってマホガニ板が十分に振動するのを期待した。
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差し込んだエンドピンが2枚のマホガニ板両方に触れる事でどちらの板も励振される、と言う考え方で作った。
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2本の止め紐をピンボックスに固定する小さいヒートンの位置は、椅子にセットした時に止め紐の延長線がどちらもエンドピン位置を通るようにした。この措置でピンボックスはふらふらと左右に首を振る事がない、と思うのだが。
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ピンボックスの内部を覗き込む。
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音の印象は、音量も増すがそれよりも音が深くなったと感じている。音域によってピークやディップが生じるのではないかと心配したが、私の耳にはそれを感じない。
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今後使って行くうちに又改良点が見つかる事を期待したい。現在既にこのボックス路線による第2号の構想を暖めているところ。そんなに遠くない時期に取り掛かる事になるだろう。

2012・6・9

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