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弦楽器の為の(新)加湿器製作

弦楽器を所有していると冬場の乾燥期は心配だ。楽器の腹の中に入れて湿度を保つものもあるらしいが、私は部屋に電動加湿器を置いた事もあるし、グリーンを持ち込んだ時期もある。

洗濯物を室内で干せば洗濯物は当然やがて乾くがその分空気の湿度は上がる。これを利用して濡れタオルを使った無動力の加湿器を2007年に作って使って来た。
ところが冬に能力不足を感じる事があり、小手先の改良をしたもののドラスチックな改善にはつながらない。

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それから5年後の昨年暮れ、ふとDIY店でコンパクトなタオル掛けの展示を見掛けた。よく旅館などに置いてあるものを一般家庭向けのデザインにし直したものではないだろうか。それを見た瞬間にこれを弦楽器加湿器に使おうと思った。商品はアイリスオーヤマと言う会社のもの、商品名はSTH-50K 。
hanger

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こんどはそれが入るボックスをと探して回った。
これなら室内に裸で置いても悪くない、と見つけたのは無印良品と言う店にあった半透明の箱。商品名はちょっと長いがPPキャリーボックス・ロック付・深 約幅36×奥行52×高さ33cm。
box

購入前に両方の寸法を確認したつもりだったが、購入後に気付けば箱の寸法は今回使う予定の全くない蓋の部分の寸法だった。実際に使える部分はそれよりかなり小さく、水が入る部分は外形寸法でもおよそW46cm×D34cm×H32cm。これにタオル掛けは入らない。どうするか迷った末に箱に合わせてタオル掛けの寸法を縮めることにした。

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その為には支柱間に差し渡された大小3種類のステンレスパイプ8本全部を8センチずつ切り縮める必要がある。上手に切るにはそれなりの仕掛けが必要だと思う。この画像のように何も考えずにただ金切りノコを動かせばよいだけにしてやる。ノコの刃は赤矢印の一点でしかパイプに接しようがない。
hanger

パイプを切り揃えてから全体を仮組みするが、上下2本の骨格的なパイプの両端をビス留めしなければ元通りバラバラになってしまう。そこで仮組み後に適当な紐で2本の支柱を巻き込んで締め付け動かないようにしておいてから樹脂のビス穴にドリル刃を差し込んでパイプに小さい穴を開け、ビスをもみ込む。
hanger

タオルは7本掛けられて箱の水を吸い上げる。下の画像奥の鏡の前が出来上がりの姿。タオルはフェイスタオルでなく、寸法の長いスポーツタオルが良い。フェイスタオルは水が減って来るとやがて水から浮き上がってしまい水分を吸い上げなくなる。この加湿器の置き場所は夜分につまずいて部屋中を大洪水にしてしまわないような所にすること。
画像手前に比較の為に置いたのはこれまで使って来た初期型加湿器のタオルを取り去ったもの。新しい加湿器の水量は従来型のおよそ3倍。なお左の白いタンクは水槽の水が不足していると気付いたときに直ぐ足せるように置いている。
エアコンの暖房を入れてしばらく使ってから湿度計を見ると、これだけで十分実用になると思える。 done

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2007年に作った最初の加湿器の画像をもう2枚ご紹介しておく。材料は百均で見つけたもの。冬の最盛期になるとそのままでは能力が不足するので2枚目の画像のように上からもう1枚水に浸したタオルを掛けて使った。
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2013・1・18

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