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洗濯物しわ伸ばし・運搬板

仕事をして一家を支えていた間は家事に目を向けた事はなかった。”それは家内の仕事、私は関知しない”と言う今ではもう古くて保守的かもしれない考え方を通して来た。尤もその分、仕事には熱心な方だったと思う。

そんな時期を過ぎて年金生活者になった今、少しは家事に手を出すようになったのだが、これからご紹介する道具はその中から生まれたほんのちょっとしたもの。簡単過ぎてご紹介するに値するかどうか・・・。
なお、我が家はまだ乾燥機は使っていない。現用の洗濯機の寿命が尽きるまではこのままで推移する事になるが、この小文は乾燥機をお持ちのご家庭には役立ちそうにないことをお詫びしておく。

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洗濯を手伝うようになって、家内は私を躾けた。それは洗濯機から取り出して竿に干しながらしわ伸ばしするよりは取り出した時に丁寧に畳んでから干す方が楽で綺麗に仕上がると言うこと。

やってみれば確かにその通り。でも家内は一度全部を洗濯槽から隣の洗面台に移し、蓋をした洗濯機の上で畳む、それを洗濯篭にまとめて入れて(端々を又しわにしながら)干し場に運んでいる。

そこで生まれたのがそんな問題を解決するベニア板。

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55センチ×50センチの5.5ミリ厚ベニア板の四隅をドアや廊下を通り抜けやすいように切り落としてから洗濯物が引っ掛からないようにベニア表面と切断面を紙やすりで平滑にし、紐穴を開けて紐を通す。それだけのもの。

物干し場には腰の高さにこの板が置ける場所を作っておけば洗濯物を干す作業も楽だ。画像の赤い紐はエンドピンレストの為に購入して後にこれを使用する考えを捨てた結果廃物になったまま保管していたものだが、細過ぎて運搬時に指に痛い。もっと太い紐を使うか取っ手を使うかが良いと反省している。
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他人様にはお目に入れる事のないところをご紹介して恐縮だが、洗濯機の隣の洗面台にこの板を置き、この上で洗濯物を一枚ずつしわを伸ばしながら畳んで行く。私は干す時の手間を考えて洗濯槽から極力種類別に取り出して重ねるようにしている。下の画像は習慣的に最初に畳んでいるタオル。
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これはたまたま今日の洗濯物一式。
丁寧にしわを伸ばしながら重ねて、その日がお天気で夕方までに十分ゆとりをもって乾きそうならしばらくこのままにしておいてから干した方が重ねた洗濯物自身の重みでしわが良く伸びる。
使わない時はこの板を洗濯機と洗面台の隙間に差し込んでおくので邪魔にならない。
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小文の本題とはかけ離れるが、我が家の洗面台はご覧のように右側が壁に接している。この僅かな隙間にものが落ちると悲劇、二度と救えない。そこでDIY店で断面形状がUの形をしたゴムのベルトと言うか紐を見つけてそれを隙間に差し込んでいる。安心この上もない。

2011/11/18

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折角作ったしわ伸ばし・運搬板を家内は使おうとしない。何故だと聞いたら板が大きくて角が廊下の壁に当たりそうで通れないと言う。そこで洗濯物をゆっくり乗せられる大きさと言う観点からのサイズ決めでなく廊下とドアのサイズを元にして小さく作り直した。新しいサイズは52センチ×43センチ。

ついでに運搬時に紐が指に食い込んでちょっと痛いし、その紐も洗濯物が多い時には長さ不足を感じるのでその改良をした。
DIY店で良さそうな取っ手を探したが気に入るものがない。そこでアイデアが浮かび、使っている紐がスルッと通りそうな細目のビニールホースを30センチ買い求めて二つに切り、それぞれ紐に通す事にした。ホース内を通す紐は新しく付け加えたので紐全長も15センチずつ延ばせる。ホースを単純に紐に通すだけではそれがズルズルと動いてしまい、板をバランスよく提げられないので提げ紐の中央で固定する必要がある。今回のような場合でドンぴしゃりの方法はチェロ木製エンドピンレストでご紹介した1センチ×2センチの銅版を使い、そこで交差する紐の端を炎であぶって膨らませて置くやり方。これをビニールホースの両端でやって置くと取っ手はもう動かず、従って運搬板を提げて運んでもバランスを失わない。

但し長い未使用の紐から新しく提げ紐を切るのならこんな面倒をせずにホースの両端で紐を片結びするだけでホースは動かないはずだ。

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この処置をしてからどうやら家内は洗濯干し場までこれに乗せて運んでいるようだ。

2012・1・24

これを作って5年が経過しているが家内は相変わらず便利に使っている。

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