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リュックの背中蒸れ解消

アウトドア派に取ってリュックは欠かせないアイテム。しかし欠点は時間とともに背中が蒸れる事。リュックを背負って何度か歩いているうちに又また例の工夫癖が頭をもたげ、これを改良してやろうと思い立った。

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最初の画像は運転席に長時間座っている時の背中の蒸れを防止する背当て。エアシートと言うのか。これを転用すれば良いかなと思ったのだが、DIY店で購入したこの背当てはリュックを背負う目的には過剰品質、重いし枠が硬過ぎて加工不可能。
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これは百均のエアシート。これなら目的に沿う上に安い。
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買ったままの姿で背中に乗せると肘が背当てに当たって不都合。そこで枠を曲げて全幅をせばめてやる。この作業を片方ずつやるといびつに変形しやすい。画像のように適当な幅の当て木に乗せて左右の枠を同時に曲げる方が綺麗に仕上がる。これは上側を曲げているところ。下側も同じように曲げる。
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次はリュックが当たる部分の補強。私は手持ちだった1ミリ厚で柔らかい樹脂板を幅に合わせて切り、2枚重ねにして貼り付けて補強した。画像は樹脂板2枚を互いに接着した後にエアシートの裏面補強テープに貼り付けて、接着剤が乾燥するまでベニア板を上下から挟み込んで圧着しているところ。
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次はエアシートととリュックの接合部の補強。 番号1の樹脂メッシュと番号2のカーテン生地を接着剤で貼り合わせて3を作った。
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前画像3のカーテン地の余分を切り去って、エアシート側に接着。その上にリュックを重ね 位置を慎重に決めてから肩紐の付け根を乗せ、動かないようにクリップで仮固定。穴あけ位置を決める。
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穴あけ道具とあけた穴の補強に使うのは左のポンチと右の両面ハトメ。どちらも同じ穴サイズにしなければならない。私が買ったのは6ミリ径だったが、7ミリでも良い。
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ポンチであけたエアシートの穴にハトメを打ち込む。
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赤い楕円形で示した同じ位置にあいているリュックの肩紐にもハトメを打ち込む。なお、中央にあいている二つの別穴は最初に浮かんだアイデアに基づいてあけたもの。そちらは劣るのでボツにしてしまった。
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上の画像左右にある赤楕円形のハトメ穴同士はその穴に合う大きさのビスとナットでしっかり締める。この措置によってリュックの底あたりにも考えていた同様の固定は必要でなくなるほどしっかりと止まっている。
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これで完成。なおこのリュックは20年くらい前に購読していたランナーズと言う雑誌から買ったランニングバックパック。
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装着した画像。エアシートが広く背中を押さえている様子がよく解る。リュックの重量はエアシートで分散されて装着感は柔らかい。
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真横から見れば密着していないので蒸れないのが解る。私は日帰り旅行までしか想定していないのだが、泊り掛けなど沢山リュックに入れて重くなる想定をするならば、隙間が広過ぎるので姿勢が前かがみになって疲れが出やすいと思う。尤も使っているうちにエアシートのメッシュがヤレて来てもう少し背中に近付くと思う。
いづれにしても、使っているうちに何か問題が出てくるかも知れないが、出て来ればその時に知恵が浮かんで来る事だろう(浮かんで来なければ困る)。
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一つ前の中型ウエストポーチの欠点改良に使ったハトメはここで使った両面ハトメでなく片面ハトメだった。しっかり力が掛かるところではこの両面ハトメが適当だと思われる。

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この蒸れ止めは難しいアイデアでないので、よそ様はどのような対応策をしているのかネットを探してみた。
想像通りちゃんとした商品をちゃんとした価格で売っているようだ。ちなみにここでご紹介したアイテムの製作費用はポンチ・ハトメの工具を含めて千円を下回っている。

2012/4/12

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