音楽そしてコントラバス・トップ>工房>バス椅子博覧会場>このページ ■ 本多 恵介氏
◇コンセプト他 1)自作したい 2)独自のスタイルを目指したい 3)なるべく短期間で完成したい ⇒1ピアノ椅子(改造)と足置きの分離型を作成することを決定。いわゆる一体型は設計も難しく、製作に時間がかかるため。分離型であれば、使用しながら高さ/奥行き/横幅などを検証できる。
◇自作に際しての問題 1)作業場所がない 2)技術がない 3)工具がない こうした点については近隣の工房に入り、工具の使用方法、設計から教えていただくことで解決できました。世田谷区にある”みんなの木工房、D。I。Y 大好き”(http://www.h3。dion。ne.jp/~workshop/)にお世話になりました。野田奏法同様にいい出会いでした。バス椅子のみならず、自分の書斎机もここで作ってみたいと思わせるほど良心的なサービスを受けることができました。 (こちらもご参照下さい→http://www.japantimes。co。jp/cgi-bin/getarticle。pl5?fl20030223a2.htm)
◇技術上の工夫 1)ピアノ椅子部分:脚部を長いものに交換(520ミリ) *長さをできるだけ短いものにするために、高さ可変式のビアノ椅子を購入。 *脚部の材質についてはメーカーに問い合わせたうえで、なるべく硬い材木を使用。 2)1)にて脚部を交換した後、足置台の高さ/奥行きを決定し設計に着手 *地面と接する箇所には滑り止めのためのフェルトを使用。⇒ハンズで見つけた滑り止めマット(http://www.totokiko。co。jp/)に差し替え予定。
◇製作後に実際の演奏会で使用した感想 フレンチ弓との組み合わせで、今までとまったく異なった感覚でアンサンブルしているようです。本当に作って良かったと実感しました。 問題店としては、 1)足置台に楽器がぶつかってしまう。これに対しては、足置きはもう少し内側に持っていくような工夫、具体的には、ピアノ椅子と接触する箇所に穴をあけて後ろに持っていく予定。これにより椅子との連結度合いが高まるようになると一層いいです。そうすることで身体との一体感をさらに出すことも狙いです。 2)重心が思ったよりもおしりの後ろにかかってしまう。ピアノ椅子については、重心をもう少し前に持ってこれれば疲れにくくなりそうです。
最後に、 演奏姿勢を安定させることでいい音を出したいという欲求から椅子を作りはじめて、実際にそのような効果も得られたと思っています。自作して良かったのは現在の問題点を未来の改善点として前向きにとらえることができることだと思います。そうした改善点を解消するためにも、2ないし3年後には一体型を作れればいいと思っています。
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