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足台

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2011年以来の自作トムソンバス椅子では、座って構えた時のバスの向き加減を椅子の作り方でもってあらかじめ決めてしまっていた。これはこれで便利なものだったが、もう一度構え方の自由さを取り戻したいと思ったのはそれから3年後。

それにはトムソン椅子の座面を上から見下ろした時の形を台形から元の四角形へ戻すとともに左膝頭を持ち上げて楽器C部に入れ込めば良いのだが、そうするにはギタリストが使う足台を使えば良いと気付いた。思い付いたなり早速友人からギター用足台を借りていつもの合奏に加わって見たところとても楽器が安定して演奏が楽になるとの感触を得た。

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そこでコンサートに使う自分の靴の型をベニア板で作り、それに見合う縦横寸法にして、高さは取り敢えず必要以上に高く作って実際に使いながら切り縮めて行った。
その後2014年末のコンサートでの使用を経て現在は製作後3カ月になるが、この足台の優位性は予測から確信に変わっている。

なお画像で外周に貼り付けている焦げ茶色のものはDIY店で見付けた断面形状がL型のクッションゴム。楽器底部に当たって傷付けるのを防ぐ為のもの。
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およそ60度に仰向けた楽器のC部に左膝頭をちょっと差し込み、右膝の内側からふくらはぎまでを使って下部のふくらみに当ててゆらぎをセーブし、胸で楽器右肩に触れれば柔らかいけれど確実に包み込めるので余分な神経と力を使わずに済む。

楽器は右向きではなく観衆に向かってほヽ正対するのでE弦使用時に弓が太腿に当って窮屈になる事がない。

立奏スタイルで弾いていた頃にはこの大きな楽器を「体の内に収める」感覚は持てなかったが、どっかり座奏と足台使用で難なく解決してしまった。
試みた事はないのだがどっかり座奏と足台はジャーマン弓を使う場合でも問題なく使えると思われる。

ご紹介した構え方の欠点を挙げるとすれば低いポジションでは体をかなりひねるので疲れやすいこと。だがそれは第4ポジションあたりから上を多用する事で解決出来る。
尚、逆にそのあたりのポジションを常用する美点は開放弦(音の質が若干異なる)を弾かずに済む事と高い音がしばしば出て来る譜面でポジションを追って左手を忙しく上下させなくて済む事。更にポジションが高くなると一音の間隔が狭くなるのでその意味でも押弦は楽になる。

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バスの場合、足台使用はギターとは異なり一旦足位置を決めても演奏しながらずらせる事はあり得るのでその際に音を立てずにスムーズに動かせる事が必要。その為に上の画像で判るように土手を作って靴の動きに足台を追随させ、更に下の画像のようにスムーズに滑る為にフェルト布を接着したがこれは簡単なのに目的に叶う方法だった。
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次は裏面の構造をご紹介。普段の持ち運びの為に兎に角軽く作るのは私に取って重要。
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次はその材料。一番左は天板と側板に使った厚みが5ミリの板。この画像とは別に四つ足に使った木材は太さが2センチ×3センチ、出来上がった足台の総重量は600グラム。
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椅子に対して概ねこの位置にセットする。足台に足を乗せると、床から75ミリ高くなる。但しこの高さは私の楽器と体と姿勢の好みの場合であって、それは奏者次第ではないだろうか。
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これは自宅練習時に足台の上に乗せて使うスペーサー。この高さはコンサートで使う靴のかかと高さに合わせてある。従って靴を履かずにここに足を乗せても膝頭の高さは靴を履いている時と同じになる。
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つまりは自宅室内でも靴を履いている感覚で弾ける為の小道具。
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作った足台はエンドピンボックスをすっきりと収納出来る。運搬時はこのように椅子座面にマジックテープでくくり付ける。
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2015・1・14

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