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トップページ>バシスト控室>コントラバスの構え方>このページコントラバスを左に寄せる構え方■ 構え方の変遷その44か月あまり前の今年7月、5号改コントラバス椅子の構え方の小文をUPしたが、その時比較の為にチェロの構え方の画像を添付した。私が持っている本にあった絵を模写したものだが、写しながら楽器がかなり小さいので構え方に無理がないのを羨ましいと思い、同時にこの絵のような左に楽器を寄せた構え方なら一番遠いG弦の先弓でも随分楽に違いないからこれをバスの構え方に取り入れる事が出来ないだろうかと考えた。 実は何年か前に一度その左寄せを試みた事がある。この時には背もたれのないバス椅子を使っていたので左胸でバスを受け止める為には体幹の筋肉を使い続けなければならず、疲れる。そこで両太ももで支えようと、楽器右側板と右ふとももの間に発泡スチロールでスペーサーを作り、夾んで使ってみた。 両膝を使って支えるのは幾らか良かったが、それでも両膝を締め続けながらの演奏はやっぱりつらい、結局その時は楽器を左に寄せる構え方を放棄した。 ところが昨年9月から私は背もたれ付きのパイプ椅子に座るようになっていたので事情は一変していた。 今回再びやってみると立ちはだかる難しい問題はほとんど無くなっていて、後はエンドピン位置とその長さをどうするかを考えるくらいだった。 楽器の重みは左胸と腹部で受け止めるのだが、深く腰掛けた背中が背もたれに支えられているので力は不要。でも問題は別のところにあった。体が楽器と背もたれで夾まれて、ローポジションを押さえる為に体を左に捻るのがつらい。とは言え、これには前小文で述べたように解決策があった。低いポジションをほとんど放棄して主に高い位置を使えば良い。それに気付いてから練習に先立って半弦長までの全弦にわたるポジション練習のプログラムを自分で作って実行している。 構え方には体格や楽器のサイズ・形状やエンドピンの出し方止め方や弾き方の好みなどの要因が直接的に関わると思う。下の画像の構え方に拘り続けるつもりはないが、しかしこの構えで3ヶ月経過した今の予感としては従来のように大きい変化が今後はないだろうと思える。 下の画像は実際の構え方を撮影し、そのまま画像処理して解りやすくしたもの。前小文の画像とは視点が異なって、撮影位置はかなり低くなり、私の目の高さから見た画像、従って鏡に映してみた姿とほとんど同じ。 楽器と椅子が同じ平床にあるのは以前と同じだが、以前より楽器を左に寄せた分だけG弦の先弓では意図したように楽になったと思う。Gの先弓が楽という事は楽器を内側に向かせる必要がないと言う事であり、内側へ向ける必要がなければE弦が弾きやすいという事につながる。副次的なメリットとして前小文でご紹介した構え方では左太ももに楽器角が当たって痛かったが、この構えでは全く問題にならず、ケアの必要がない。なお、ここでエンドピンレストは第2号コントラバスキャリーカートの為に作った最新のものを使っている。画像制作上の反省点は、実際の構えは左膝がもう少しは見える程足を広げているはずなのに、楽器に隠れている姿で撮影してしまった事。改めてかかと同士の距離を測ってみると65センチだった。 すこし裏話をすると、前小文で使った演奏画像ではネットで拾った鍼灸用の人体立ち姿図を画像ソフトの力を借りてバスを弾く姿に変形したのでちょっとばかり大雑把なものだった。 例によって楽器と触れ合う位置を示したもの。右足には楽器が触れない。重い楽器が左側だけに寄り添うので、体はまっすぐ前を向いているつもりでも実際は弾いている内に若干歪んでしまう。 弾いている内に体は無意識でもわずかに左を向くようになるが、私は押さえる左手を見ないようにしているので大きくは崩れないと考えているが、果たしてどうだろう。 下の画像は撮影画像数枚から合成したバス椅子、体、楽器の透視図。 前小文でもご紹介したが、ここでも参考の為に楽器と体の諸元をご紹介しておく。
(注) ここで使っているエンドピンレストの高さは床から38ミリなので、もしこれを使わずエンドピンを床に直接刺す場合は、楽器本体を同じ高さに保つにはエンドピン長は計算上23センチ弱必要という事になる。 この構え方を取り入れてからの事だが、数小節に亘って解放Eからほとんどオクターブに亘ってゆっくり上昇するクロマチックなトレモロが続く合奏曲に出会った。バイオリンのように手首を右膝に預けてトレモロ出来るのでこの構えのお陰で楽に演奏出来た。 2007/11/29 |